IQ・勤勉性に並ぶ人生成功に必須の能力とは?

自己チューな子育て

 

IQや勤勉性に並ぶ目標を達成するための能力「好奇心」

目標を達成するのに大事な能力として、一般的知能(IQ)・勤勉性に並び、「好奇心」が注目されています。

 

好奇心が目標達成に多大な影響を及ぼすことが確認された調査があります。800人の被験者に対して個人的な目標を尋ね、6ヶ月に渡って追跡する調査です。

被験者に対して自己コントロール能力・積極性・好奇心…などの10個の能力を測定したところ、目標達成に最も関連が深かった能力は好奇心だと分かりました。

 

好奇心は学習の理解力・記憶力を増強する!

好奇心に関する数多くの研究によると、好奇心は学習する際のパフォーマンスに大きく貢献しているようです。

好奇心が高い人ほど読んだ資料を記憶する量が多く、理解が深く、記憶の保持期間も長いそうです。

 

好奇心が理解力や記憶力を高めてくれる理由は脳の反応にあります。好奇心には脳のドーパミン回路を刺激する働きがあるのです。普通ドーパミンは食事や性行為のときに働きます。つまり、「何かを知りたい!」という気持ちは空腹と同じであり、新しいことを知るのは快感なのです。

学校で新しいことを学ぶときに好奇心を持たない人にとっては辛い作業ですが、好奇心を持つ人にとってはご褒美なのです。必然的に好奇心を持つ人の方が学習に時間をかける量は多くなります。

 

また、ドーパミンが分泌されているときは海馬が活性化します。なので好奇心を持つ人ほど長期記憶力も強くなるわけです。

 

好奇心を高める方法1.親の好奇心が子供の好奇心を決める

子供の好奇心を伸ばそうとするなら、自分が好奇心あふれる姿を見せることが重要です。

 

好奇心は子供に感染することを示したちょっと変わった実験があります。マサチューセッツ州のウィリアムズ・カレッジのスーザン・エンゲルたちが行った実験です。

  • 幼稚園児とその親を対象にした実験
  • 園児たちは一方が窓になっている部屋で、隣の部屋にいる自分の親を観察する。
  • 親たちの前には「ある物体」が置かれている。親たちには他の人と会話してもらいながら、「ある物体」に対して3つのパターンのリアクションをしてもらう
  • 1.会話しながら「ある物体」に触れてもらう
  • 2.会話しながら「ある物体」に視線を向けるようにしてもらう
  • 3.会話だけしてもらい、「ある物体」を完全に無視してもらう
  • その後園児たちに「ある物体」を見せると、1のように親が増えていた園児ほど物体に興味を持って調べたことが分かった

つまり、親が「ある物体」に対して抱いた好奇心が、そのまま子供に感染したことが示されたのです。

 

子供に好奇心をもたせるのであれば、自分があらゆる物事に好奇心を持つことが大切だと分かります。

 

自分の好奇心を測定してみましょう。

まずは簡単に自分の好奇心を測定してみましょう。

  1. 新たな状況に直面したときは、情報や知識を積極的に集める
  2. どこにいっても新しい経験を求める
  3. 新しい場所・人・出来事を受け入れる

これらの質問に5段階(すごく当てはまれば5、まずまずなら3、ほとんど当てはまらないなら1)で応えてみてください。合計の数値が高ければ高いほど好奇心が強いタイプと言えます。

 

今回で言う「好奇心が強い」というのは芸能人のゴシップを集める人のことではなく、新しい知識や人脈を積極的に求める人のことです。自分が当てはまっているかどうか分かったでしょうか?

 

好奇心を高める方法2.子供の質問を一緒に考える

子供は1時間で26個質問する

子供はウンザリするぐらい質問します。先程の実験でも登場したエンゲルの調査によると、幼児は1時間に平均26個も質問するそうです。

親にとっては大変ですが、子供の好奇心の現れですから子供の「質問攻め」はぜひとも大切にしていきたい傾向です。

 

しかし、小学校に上がると1時間あたり1,2個まで減ってしまうそうです。ほとんど好奇心がなくなってしまうのですね。

好奇心を尊重してくれない学校教育にも問題があると考えられます。教師たちは授業の効率化のために子どもたちが手を挙げることをよく思わないのでしょう。喋っている途中に子供が質問をすると、「今は静かにしようね」と怒られてしまいます。

 

かといって子供の質問全てに答えている時間はないので、ジレンマとも呼べる状態です。好奇心を伸ばす学校教育については今後の課題がありそうです。

 

正確な回答は必要なし!子供と一緒に想像を働かせよう

学校教育で好奇心を伸ばす効果が期待できない分、家庭では思い切り質問をさせてあげましょう

エンゲルによると、親が子供の疑問をきっかけに議論を発展させるほうが子供の好奇心を高めることができると言います。

子供の質問に正確な回答を与えるよりも、子どもと一緒に考えるような機会を設けるほうが大切なのです。

 

例えば、「なんで夕日が赤いの?」と質問したとしましょう。「太陽光は本来白色光線なんだけど夕方になると大気に対して斜めに光が入ってくるよね。斜めに光が入ると波長の短い青色の光は散乱してしまうから、波長の長い赤色の光だけが残るからだよ」と返しても子どもは面白くありません。

子供の想像力を働かせるような回答が必要です。「夕方になるとトマト星人がやってきてケチャップを撒き散らすからじゃない?」でもいいです。子供が興味を持ったら「なんでだと思う?」と逆に質問してあげましょう。

子供の質問に対しては、「子供が理解できる回答例を示す→子供に聞き返す」というルートが効果的です。「いきなりなんでだと思う?」と聞き返してしまうと、子供はどうやって考えていいか分からないからです。

 

好奇心を高める方法3.ほんのちょっとのユーモア

好奇心を高めるためには普段の出来事にちょっとしたユーモアを加えるだけでいいのです。

またまたユニークな実験を紹介します。

  • 子どもたちを対象に科学実験に取り組んでもらう実験。子どもたちにはレーズン1粒を水・重曹・酢のなかに入れて浮かび上がってくるかを確かめる実験に取り組んでもらう。その際教師の対応を2つのパターンに分ける
  • 1.実験の内容を伝えるとすぐに教室から出ていく
  • 2.実験の内容を伝えた後、「レーズンの代わりにこのキャンディを浮かべるとどうなるかな?」と一言添えてから教室から出ていく
  • 結果、1のグループの子どもたちは注意散漫になったのに対して、2のグループの子どもたちは実験に夢中になった

つまり、教師のほんのちょっとのユーモアだけで子どもたちの好奇心を大きく動かしたのです。授業を効率的に進めることは大事ですが、たまには脱線してみるのも大切だということです。

 

ちょっとしたユーモアは家庭でも応用することができます。例えば公園でシーソーに乗るときに「真ん中の近くに座ったらどうなるかな」と試してみるとか。

「こうしたらどうかな?」と生活の一部を科学実験にしていきましょう。

 

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