「何のために生きてるの?」と聞かれて、答えられますか?
「何のために生きてるの?」といった質問に答えられるでしょうか?
単に働いて、食って、寝てを繰り返すだけでは動物と同じです。せっかく様々な文化を楽しめる人間として生まれたのですから、自分が生きる目的ぐらいは持っておきたいものです。
そこで今回は自分だけの人生の目的を見つける方法をご紹介します。
好き+強み+価値観=人生の目的
人生の目的は、好き・強み・価値観の3つの要素で考えてみましょう。
好きなことだけで決めたり、得意なことだけで決めたりすると後悔の多い選択をすることになってしまいます。
「好き」を仕事にすると残念感が強い
世間でよく言われている「好きなことを仕事にする」とか「強みを活かした仕事に就く」という考え方は、半分間違いです。
好きなことを仕事にしても、結局は好きではない作業もしなければいけません。
例えば「子どもが好き」だからといって、「保育士になる」という選択をするとどうでしょう。確かに可愛らしい子どもと遊ぶことができるので楽しそうですが、実際には生意気な子どももいますし、子どもと遊ぶ以外の面倒な作業もあるでしょう。
実際に、「好き」という基準で仕事を選ぶ人ほど、仕事への満足度が低いという研究もあります。
理由として、好きな仕事に対しては最初の期待度が高いので、現実を知ったときの残念感も強いからでしょう。
「強み」を仕事にすると埋もれる
また、強みを活かせる進路に進むというのも間違いです。
なぜなら、強みだけで仕事を決めると、自分と似たような強みを持っている人がゴロゴロいる職場で働かなければいけないからです。
例えば、自分は「顔がかわいい」という強みがあるから、「アイドルになろう」という選択をするとどうでしょう。
アイドルになる人はみんな顔がかわいいのですから周りはみんなかわいい子だらけになります。すると今まで自分だけの強みだと思っていたことが普通のことになり、自分に自信がなくなってしまうかもしれません。
強みで職場を決めると、自分の強みも埋もれてしまうのです。
「好き・強み・価値観」を総合して生きる意味を見いだす
自分が生きる意味を見つけるには、好きなこと(情熱)と強み(武器)に加えて、大事にしたいこと(価値観)について考えるのがおすすめです。
みなさんが人生という名の航海をする船人だとすると、好き・強み・価値観はそれぞれ、
- 好き→人生の舞台となる船
- 強み→備えてある武器(大砲とか)
- 価値観→進むべき道を示す羅針盤
みたいなイメージです(笑)
どんな船を選び、どんな武器を使い、どんな進路を進むかを総合して考えれば、良い船旅ができることでしょう。逆にいい船を選んでいい武器を使っても進路が間違っていたら難破することになるのです。
情熱=好きなことを見つける
まずは好きなことを見つけてみましょう。
といっても、「好きなこと」へのハードルを高くする必要はありません。もちろん寝食を忘れて没頭できるようなものがあれば最高です。しかし、多くの人は自分が大好きなことを見つけることに苦戦しているはずです。
ですのでここでは「ちょっと興味があること」「気になっていること」で十分です。最初から大好きでなくても、やっているうちに好きになっていくこともあります。「情熱は育てていくものだ!」と認識してください。
強み=得意なこと見つける
次に自分が得意なことを挙げてみてください。
「得意なこと」というのは「特技」とはちょっと違います。「サッカーができる」とか「~~の資格を持っている」などの後天的に身に着けた技能や知識ではなく、本来の自分の強みです。
例えば、向学心・創造性・リーダーシップ・コミュニケーション能力…などがあります。
好きと強みを組み合わせることができれば、段々と自分がやりたいことが見えてきます。例えば、好きなこと(情熱)が「お喋り」で、強みが「人助け」であれば、自分のお喋りスキルを人に伝えてコミュニケーションが苦手な人を指導する「お喋りコーディネーター」なんかになってみると面白いかもしれません。
同じようにお喋りが好きな人でも、強みが「好奇心」なら、「海外に行っていろんな人と交流する」とか「お喋りのスキルをさらに研究して発信する」といったやりたいことが見えてきます。
価値観=大事にしたいものを見つける
最後に自分の価値観を見つけましょう。
価値観とは人生の羅針盤のようなものです。羅針盤を持っていると道に迷うことがないように、価値観をハッキリさせておくと人生でも選択を間違うことがグッと減ります。
例えば、将来の身の振り方の選択。多くの人は「自分が将来何になりたいか?」と悩みますよね?実はこの質問には落とし穴があります。それは「なりたいこと」と「やりたいこと」が違う場合があるということです。
僕の場合なら、読書が好きですがだからといって書店で働くのはどうでしょうか?書店員になったからといって読書ができるわけではありません。ですから書店員の仕事を「やりたい」わけではありません。
恐竜が好きだからと言って、恐竜博士になるというのもどうでしょう?僕は恐竜について知ることが好きであって、厳しい環境で汗をかきながら発掘をしたり、論文を書いたりするのを「やりたい」とは限りません。
仕事を選ぶ際には、「なりたい」人ではなく「やりたい」ことを明確にしておく必要があるのです。
そこで重要なのが自分の価値観です。価値観とは「人との交流を大事にしたい」「家族を大事にしたい」「合理的に生きたい」「知識を吸収したい」「新しいものをつくりたい」…などがあります。
ちなみに僕は価値観をハッキリとさせていなかったせいで、進路選択で大きな間違いをしたことがあります。僕は高校を卒業するときに「シャーロック・ホームズになりたい!」と考えて、刑事を目指していました(ホームズは刑事じゃありませんが)。
とても高校生の思考とは考えられない幼稚さです。しかし幼稚な思考以上に大きな問題は、「シャーロック・ホームズになりたい」と考えるだけで、ホームズみたいになって何を「やりたいのか」という価値観を明確にしておかなかったことです。
今になって考えてみると、ホームズが自分の知識をフル活用して、目の前の問題を解決する様に「カッコいい!」と思っていたことに気づきました。つまり、僕の価値観は「知識を吸収して、それを何かを活かすこと」です。
こうした価値観に気づいていれば、進路先は何も探偵や刑事じゃなくてもたくさんありますよね。
つまり、価値観を明確にしておけば、進みたい方向がざっくりと決まってくるのです。
例えば…
- 大事にしたいこと:新しいものを生み出したい(創造性)
- 好きなこと:カードゲーム
- 得意なこと:学ぶこと(向学心)、思いつくこと(創造力)
これらを組み合わせると、「様々な科学の知識をカードゲームにする『TCGクリエイター』になって、新しいものを生み出し続けたい」といった人生の目的を見つけることができました。
→TGCプレイヤーになろう!→現実は甘くない→×
→カードのショップ店員になろう
→実際にカードゲームをする機会はほとんどない→×
「新しいものを生み出したい」×「カードゲーム」
→カードゲームを開発する側になってみよう
→研究者になろう!→自分よりも頭のいい人はいくらでもいる→×
→芸術家になろう!→自分よりもセンスがある人はいくらでもいる→×
「新しいものを生み出したい」×「向学心」
→知識を楽しく学べるコンテンツをつくろう
【今日のクエスト】価値観・好き・強みを組み合わせて人生の目的を見つけよう
好きを見つけるには↓
強みを見つけるには↓
価値観を見つけるには↓
【獲得経験値】
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