本の読み方には2種類あると思ってください。
- アイデアを得たい本
- 知識を得たい本
の2つです。まず、本をパラパラっとめくった感じや目次を読んだ感じから、その本がどちらのタイプに属しているか考えてみてください。
目安は以下の通りです。
アイデアを得たい本:内容を自分の生活に活かしたい。コンテンツのアイデアにしたい(例:心理学系、自己啓発系)
知識を得たい本:基礎知識となる内容。理解・記憶していた方がいい本。(例:、生物の進化大辞典、プログラミングの本)
アイデアを得るための読書の手法
本を読む目的を決める
アイデアを得るための読書で最初にやるべきことは、本を読む目的を決めることです。
本を読む目的を定めるコツとしては、「この本からどんなコンテンツをつくるか?」という視点を持ってみることです。
僕の場合は、ブログを書いているので、「この本からどんな記事を書こうかな?」という視点で読むことが多いです。
テーマを掲げて読むと、必要なところとそうでないところが区別できるので、時間の節約にもなります。
結論・根拠・具体例でまとめる
アイデアを得るための読書をする場合には、本に書いてあるすべての知識を押さえる必要はありません。
コツ1で考えたテーマに沿って、「結論・根拠・具体例」の3つだけを押さえておけば完璧です。
具体的に解説
例として「もっと!愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳化学」という本を挙げましょう。
この本は、ドーパミンという美味しいものや、楽しいことを期待したときに分泌されるホルモンをテーマにした本です。
「ドーパミンは創造性や進歩をもたらすけど、依存症の原因にもなっちゃうよ」みたいな内容です。
目的を定める
僕はこの本から、「スマホや過食、ポルノなどの依存症から抜け出すにはどうしたらいいか?」「創造性を高めるにはどんなことをしたらいいか?」というテーマで読んでいきました。
起業を目指す方なら、「起業のアイデアになりそうなヒントはないかな?」みたいな感じで読んでみるといいでしょう。
「人がドーパミンによって物事に依存するメカニズムを理解して、よりハマり込んでしまうコンテンツをつくりたい」みたいな目的で読むのも面白そうです。
結論・根拠・具体例で押さえる
例えば、「創造性を高めるにはどんなことをしたらいいか?」というテーマに対して、「結論・根拠・具体例」だけを押さえてみます。
第4章から、
結論:創造性を高めるには、夢のなかで見るイメージを活用するといい
根拠:夢で見るイメージ支離滅裂でクリエイティブだから。夢のなかでのイメージは統合失調症の患者の妄想に近い。
根拠2:統合失調症の患者は、普通の人よりもクリエイティブだと言われている
具体例:フリードリヒ・アウグスト・ケクレという科学者も夢のなかで見たイメージをヒントに発見をしている。
実際には、約50ページにも渡る章でしたが、エッセンスのみを抜き出せばこのようにシンプルに押さえることができます。
他にも本書には「DRD4―7R」がどうのこうのしたとか、脳を電気刺激したらどうだったとかいう内容もあったのですが、テーマと関係ないところは、「ふーん」ぐらいに読み飛ばせばいいです。
以上がアイデアを得るための読書の仕方になります。
知識を得るための読書
読む・理解する・復習する
アイデアを得る読書では、スピード感を意識しますが、知識を得るための読書はじっくり行っていきます。
というのも、基礎知識を身に付けたいのであれば、むやみに何冊も本を読むより、1冊の本を体系的に理解する方がいいです。
基礎知識を身に付けておけば、関連書を読んだときにスラスラと内容が入ってくるようになり、さらに知識を深めることができます。
知識を得るための読書ではやることは単純です。「読む・理解する・復習する」を繰り返せばいいのです。
基礎知識を身に付けるのには時間がかかりますから、1日数ページでもいいので、ゆったりすすみましょう。
マインドマップにガンガン音声入力せよ
知識をまとめるときにおすすめするのがマインドマップのアプリを使うことです。
マインドマップは知識を階層的にまとめた図のことです。手書きすることも可能ですが、マインドマップのアプリはスマホでもかなり出ているので、アプリで使うことをおすすめします。
マインドマップが知識の整理に向いている理由は、文章の内容の「骨格」だけを分かりやすくまとめることができるからです。
例えば、以下の文章をそのまま覚えろと言われるとなかなか大変だと思います。
ニシオンデンザメは全長7メートルのサメである。深海にすんでいるが、餌を求めて浅いところにやってくることもある。餌にはサケなどを食べるが、どうやって捕食するかは不明。動きがとてもゆっくりで、時速1キロ程度で泳ぐ。寿命はかなり長く、大人になるのに150年かかると言われている。
途中で読むのを諦めてしまった人もいるかもしれませんね。(笑)しかし、以下のようにマインドマップにまとまっていたらどうでしょうか?
一目で知識の内容を確認することができます。
まとめ
さて、今回は本を読む前に「アイデアを得たいのか?知識を得たいのか?」を決めた方がいいかもね。という話をしました。
例えば、僕の家には過去に起きた犯罪の事例がまとまっている本があります。
この本にしてもアイデア重視で読むのか、知識重視で読むのかによって、少し読み方が異なります。
- 過去の犯罪に詳しくなりたいなら、事例の要点をノートにまとめていく
- 対して、「ミステリー小説を書きたいからそのヒントとなるアイデアを得たい」という目的で読むなら、思いついたことをノートにメモしていく
僕は別にシャーロック・ホームズのように推理をするわけではないので、過去の犯罪について詳しくてもしょうがありません。なので、ミステリーのネタ探しぐらいの読み方をした方が楽しく読めそうです。
ちなみに僕の感覚としては、全体の本のなかで知識重視とアイデア重視の割合は、1:9ぐらいです。
ほとんどの本はブログのネタ探しで読んでいます。別に研究者になるわけではないので知識として押さえる本は少ないです。
参考までに。これまで知識重視で読んだ本と、アイデア重視で読んだ本
【知識を押さえた本】
生物の進化大事典:めっちゃ分厚い。絶賛格闘中。生物の生態はちょっとまとめておきたいため、知識重視で読んでます。
あの恐竜どこにいた? 地図で見る恐竜のくらし図鑑:読みやすい子供向けの図鑑。生物の本は分類ごとにまとめられている本が多いなかで、地域ごとにまとめられているのが貴重。
最先端泳法「フラットスイム」で4泳法がきれいに泳げる!:水泳のコーチやってたときに読んだ。水泳のメニューとかはスマホにまとめておいて、すぐに検索できるようにしといた。
↑水泳の理屈が分かる。ただし全部を覚えたわけではなく、練習に直結しそうな部分だけノートにまとめた
【アイデアを得るために読んだ本】
↑記事にも出したやつ。創造性を高める記事のために読んだ。
↑陰キャでも会話ができるようになるための手法と具体的な話題を求めて読んだ。悪くはなかったけど、内容はそんなに濃くはない。(笑)
【今日のマインドマップ】
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