14歳の男の子です。不登校になりました。

お母さんから見て思い当たる原因はありますか?
昔学校でいじめられたことがあったんです。それがキッカケだと思います。












それは心配したでしょう。
そのときはお子さんはどんな様子でしたか?
様子と言うと?












いじめられたことに関して、先生に相談した、我慢して学校に行きつづけた、すぐに学校に行くのを拒むようになったなど具体的なお子さんの対応は覚えてますか?
学校に行くことを拒むようになりました。












そうですか。我慢して学校に行くよりは賢明な判断だと思いますよ。
いじめが始まってすぐですか?それともある程度の期間は我慢してましたか?
7月にいじめが始まったと本人から聞いてますが、不登校が始まったのもその時期なので間髪入れずに不登校が始まりました。












だったらキッカケはいじめで間違いなさそうですね。
いじめへの対応に性格が表れる
いじめなどの対応に子供の性格が表れます。
自分の危機が迫ったときの行動は主に3つに分かれます。
反撃に出るか、防衛するか、調和するかです。
反撃に出るというのは、日頃からアグレッシブで人の視線を気にしたりしない性格の子が取りやすい手段です。
いじめや無視などが起きたときには、教師に相談して話し合いをさせてほしいと申し出たり、やり返してやりたいと考えます。
防衛に徹するのは、自意識過剰で初めての人と距離を取りたがるような性格の子が取りやすい手段です。
学校を休んで自分の身を守ることに徹します。人目を気にして恥ずかしいと感じるので、親や教師に相談することはしないでしょう。
調和というのは、周りから浮くことを気にするような性格の子が取りやすい手段です。
いじめている側にも反撃しませんし、自分がいじめられても笑ってやり過ごします。事を大きくしたくないので誰にも相談したがりません。












お子さんはもともとは明るい性格ですか?それとも大人しい性格ですか?
昔から大人しくて、友達を作るのが苦手です。いつも1人で遊んでいるような子です。
友達がほしくないのだろうか?と心配になるのですが…












1人でいることが多いので不安に感じるんですね?
大丈夫ですよ。もともと多くの友達を必要としない気質の子供もいますから。
そうなんですね。不登校の間はずっとギターを引くことに没頭しているんです。
学校に行かないことをなんとも思っていないようでついついイライラしてしまいます。
趣味に生きる気質の子供を理解してあげる
※解説:山影、補佐:ユメ


















確かに同じものを感じるかな。
私のようなタイプ4は、人間関係で傷つきやすいの。
でも学校に行っていないことをなんとも思っていないっていうのは違うんじゃない?
その通りです。
タイプ4ならば学校に行かない状況を意に介さないというわけにはいかないでしょう。
おそらくこの子が考えていそうなことは以下の通りです。
- 学校以外の進路(例えば趣味のギターを活かした)を模索している
- 自分が不登校になったことを多かれ少なかれ親のせいだと思っているフシがある
- 自分を理解してほしいと思いつつも、話を聞こうとするともったいぶって話さない
タイプ4は学校を卒業して、どこかの企業に就職して、仲間と付き合って、普通に暮らしていくという平凡な進路に興味はありません。
もっと特別な夢を追いかけます。特技にギターがあるこの子の場合は音楽の道に進むことを夢見ているかもしれません。


















YouTuberですか、また大きく出ましたね






そう?でも夢は自由でいいじゃない。












それに関しては反対しません。安定した会社に入ってもリストラされるかもしれないし、何より趣味を仕事にできるのはいいことです。
でもそれだと学校に行かなくてもいいっていう結論になっちゃうんですよ。僕の立場はどうなるんです?






いいじゃない。不登校で












あっさりしてますね。
でも極端すぎますよ。音楽の専門学校に行くっていう道もあるでしょう。最近は高校から音楽やファッションなどの専門的な授業をやっているところもありますから。






中学の間は辛抱するってことね
趣味に生きたいタイプ4と進路の話をするには、まず子供のことを理解してあげることです。
なぜならタイプ4は「自分は特別だから理解されない」という心理があります。理解を示さない人の意見を受け入れようとしません。
なのでこの場合は音楽の道に進みたいという希望があるのかどうかを聞いてみるといいでしょう。
意外にも本人が進路について深く考えていることだってあり得ます。タイプ4は自分が考えていることをもったいぶって話さないので根気よく聞きましょう。
音楽の道に進むためにも今は趣味でギターをやってもいいけど、「専門学校に行くなら出席率が必要だから頑張って!」という結論に持っていけば話はまとまりそうです。
しかし、「よし!息子は音楽の道に進みたいんだな」と親ばかりが熱くなってはいけません。
タイプ4は気分屋です。自分でもそれを分かっていて「もしかしたら音楽に興味がなくなるかもしれない」という不安があります。
なので話を聞いてもらってスッキリしても「じゃあ頑張ろう」と素直にやる気になってはくれません。
だからといって「ハッキリしなさい!」「遊び半分なら普通の高校に行きなさい」などと言ってはダメです。
ここはひとつ、「自分の進路が決まっても素直に喜べない性格なんだな」と受け流しましょう。
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