お子さんは何軍?親が知っておきたいスクールカースト

スクールカーストとは何なのか?
高校生のお子さんを持つ親御さんなら、スクールカーストという言葉を聞いて無性に不安になる方もいることでしょう。
学園ドラマなどのイメージではスクールカースト下位の人が上位の人に陰湿ないじめを受けたりしていますよね。
うちの子供の学校にもスクールカーストはあるのだろうか?と不安になっているはずです。
そこで今回は親が知っておきたいスクールカーストの現状について解説します。
断言しますが、スクールカーストはどこの学校でもあります。
ポイントはスクールカーストの存在を否定することではなく、その中でどう生活していくかということです。
この記事では、
  • 子どもがどこのカーストに位置しているのか
  • スクールカーストがどんな現状なのか
  • 学校がどれだけ行きづらいものなのか
という3点を明確にしていきたいと思います。
これを読めば、現代の子供が抱いている胸が騒ぐような学校への不安を理解できることでしょう。
スクールカーストと言うと、学園ドラマなどでたまに見かける学生内のカースト制度であり、あまりいい印象はない。もしかすると「うちの学校にはそんなものはない」と言い放つ人もいるかもしれません。
しかし、スクールカーストを否定していても何も変わりません。
それよりも子どもたちはこんなにも複雑な人間関係の中で生活しているんだと理解を示すことが大事なのです。

スクールカーストは「自己主張力・同調力・共感力」で決まる

スクールカーストの順位は上から理想的なリーダー・イケてるリーダー・サブリーダー・孤高派・いじられ・いいヤツ・自己チューの8つのタイプに分類できます。
子供がどのタイプかを判断するにはスクールカーストの順位を決定付ける三つの要素について理解する必要があります。
三つの要素とは「自己主張力・同調力・共感力」の三つです。

「自己主張力」とは主張する力

自己主張力とは自分の意思や意見を人前ではっきりと主張することができる能力です。
例えば、学校のクラスで出し物をするとして一番に意見をあげる人や主導権を握って進行する人は典型的な自己主張力の高い生徒ということができます。
もしくは、「こんな話し合いやってられるか」と反抗して、真っ先に雑談を始めてしまうのもこの自己主張力が為せることです。

自己主張力が高い人の特徴

  • 能力が高い(部活で活躍している、勉強ができる、コミュニケーション能力が高く異性と話すことができる、見た目がよい)
  • 趣味を語ることができる
  • 影響力がある
  • 自分をハッキリと持っている
自己主張力が高い人は能力が高い人です。
しかし、勉強ができれば自己主張力があるとは限りません。
勉強ができてもモジモジしていてハッキリしないような生徒は自己主張力があるとは言えません。
また、自分の趣味について公に語ることができるというのも自己主張力が高い人の特徴です。
趣味というのは都会の学校ならば繁華街で遊び慣れていることやオタクの趣味などもこれに含まれます。
そして声が大きく影響力があります。
例えば、教師が宿題を増やすなのと言ったら真っ先に反対の声を上げるなどです。
みんなの意見を動かす力、リーダーシップをとる力と言えるでしょう。

同調力は合わせる力

次に同調力です。
同調力とは平たく言えばバラエティセンスということができます。
バラエティ番組でお笑い芸人がやるようなノリを理解することができる、つまり現代的な笑いの感覚がありその場の空気に合わせてボケやツッコミを入れることができるという能力が同調力になります。

同調力が高い人の特徴

  • 流行に敏感で人に合わせることができる (流行っているドラマなどについていくことができる、など)
  • 友達が多い
  • 周りをよく見た言動をとる
  • 場を盛り上げるのが得意
先ほど自己主張力中に自分の趣味について自分の趣味は公にをひけらかすことができるって言うのも自己主張力の要素として紹介しました。
趣味にも色々あってイケてる趣味(流行りのゲーム、遊びなれているなど)もあれば、オタク的な趣味(アニメとか漫画とか)もあります。
そこでイケてる趣味か、イケてる趣味じゃないかを判断して、「これはみんなの前で言っても大丈夫な趣味なのか」みたいなのを判断するのも同調力の高い人の特徴と言えます。

共感力は思いやりの力

最後の要素が共感力となります。
しかし、これはスクールカーストの順位を決定づけるにおいてはあまり重要とされていません。
共感力はシンプルに他人が言われて嫌なことはしないとか、執拗なイジりはしないというような思いやりの気持ちです。

共感力が高い生徒の特徴

  • 人の先生の言うことをよく聞く
  • 掲示物とか配り物とかを手伝ってくれる
  • 地道な活動でも手を抜かずにやる
  • 友達からの友達からの人望が厚い
以上この三つのそれぞれの能力があるかないかの組合せによってタイプが決まっています。

リーダーが上位、自己チューは下位

カースト上位

1.理想的なリーダー(自己主張力・同調力・共感力)

自己主張力・同調力・共感力の三拍子全て揃っているのが理想的なスーパーリーダータイプ。
これはクラスに一人いるかいないか(ほとんどのクラスではいない)という理想的なタイプです。
クラスを引っ張ることもできるし、お笑いのノリを分かっていてクラスを盛り上げることもできるし、みんなからの人望もあるし、というタイプです。
このタイプがあるクラスに一人居るとクラスは安定すると言われています。

2.イケてるリーダー(自己主張力・同調力)

次にイケてるリーダータイプです。
イケてるリーダータイプはイジりやからかいの首謀者となるタイプです。
と言うとガキ大将みたいなそういうイメージを持たれる方もいると思うんですが、実際はカッコよかったりスポーツができたりと、憧れの的となるような学生がこのイケてるリーダータイプになります。
サッカー部とかかっこいいスポーツの部活のキャプテンをやってる、部活で優秀な成績を収めている、成績優秀であるなどの特徴があります。
自己主張力があってみんなをまとめるのが得意なのでキャプテンに向いてる性格です。
同調力があり、お笑い笑いのノリを理解できるので自分が積極的に人をいじったりします。
そのノリがわからない人はイケてるリーダーを中心としたグループにいじめられたり無視されたりするのです。
カーストが上のリーダータイプはみんなが居残りしているのに勝手に帰ったり部活に行ったりなど自由な行動をする権利もあります。
そういう意味では、イケてるリーダータイプは「アイツは面白いし、ついて行っていれば間違いない」と好かれやすいところもありますが、「自分勝手で苦手」と思われるところもあります。
敵味方が多いタイプです。

3.孤高タイプ(自己主張力・共感力)

カースト上位の中では異質の雰囲気を持っているのが孤高タイプです。
自己主張力・共感力を持っていますが、その場のノリに合わせるようなことはほとんどありません。
人付き合いはあまり良くなく一人で過ごすことが多いのですが、関わるときは堂々と優しく接します。
成績が優秀だったりして能力が高いのでリーダーにも一目置かれるタイプです。

カースト中位

4.サブリーダー(同調力・共感力)

次にサブリーダータイプです。
サブリーダータイプは自己主張力はないですが共感力と同調力があります。
同調力があるのであとダークリーダータイプから、からかいを受けてもそれなりに受け流したり返したりすることができます。
共感力があるのであまり自分から人をイジったりすることはありません。
成績は真ん中ぐらいで安定しているタイプです。
みずからみんなをまとめるようなことはしないのですが、他の生徒にリーダーシップがなかったり、イケてるリーダータイプが仕切りたがらないときは必然的にサブリーダーが指揮を取ることになります。
合唱コンや文化祭実行委員など面倒なリーダー役をやってくれるのがこのタイプですが、リーダーシップがないためうまくまとめられないこともあります。
担任の教師がサブリーダーの弱点を見抜けず、無責任に任せてしまうとサブリーダーの負担が大きくなってしまうわけです。

5.お調子者タイプ(同調力)

次に同調力しか持たないお調子者タイプです。
このタイプはノリを理解することができるので、このタイプがイケてるリーダータイプからイジりを受けてツッコミを入れたりする、リーダーの話を笑って盛り上げる、みたいなお笑いの関係性が成り立っています。
このお調子者タイプはリーダーに流されるので、イケてるリーダーがスクールカースト下位の人をいじめたりしたら一緒になっていじめるのもこのタイプです。

カースト下位

6.いい人タイプ(共感力)

いい人タイプは共感力しか持たないタイプになります。
先生の言うことをよく聞くし、とても扱いやすくておとなしい子ですが、あまり気にかけてもらえないタイプでもあります。
大人しくてはっきりしないところがあり、動きがトロいのでダークリーダーからからかわれやすいです。
しかし、お調子者タイプみたいに上手く返したり反応したりできないのでストレスを溜めてしまうことになります。(※詳しくは後で説明します。)
いじめの被害を受ける可能性も高いタイプになります。

7.自己中心タイプ(自己主張力)

自己中タイプは自己主張力しか持たないタイプになります。
自分の趣味を公にできるって言うのは自己主張力の要素の一つと言いました。
このタイプはオタク趣味もためらわずに公言するので「ダサい」という認識をされやすいです。
なのでいじめの被害を受ける可能性も高くなります。しかし、いじめられたりしてもリーダータイプに屈することなく食いかかるので問題を起こしやすいタイプでもあります。
クラスのために何かやったりする共感力もないので自分勝手でわがままなタイプとして見られることも多いです。
多動児などの発達障害を持つ人もこのタイプになりがちです。

スクールカーストのカギは同調力 その弊害とは?

同調力によってカーストは変動する

自己主張力・同調力・共感力は生まれつきの性格だけでは決まりません。
よってカーストが変動することだってあります。
特にダークリーダータイプとしてクラスの中心ともなっていた人がいきなりハブられたりすることなども十分に起こります。
なぜなら自己主張力と同調力を持っているダークリーダーも同調力を失うことで自己主張力だけとなって自己中タイプとなり、いじめの被害リスクが高くなるからです。
同調力を失う例を出してみましょう。
例えば、友達同士で話していてあまりにも自慢が過ぎる、目立ちすぎているという場合です。
あまりにも自慢しすぎたりすると、他の生徒が「あの子ちょっと最近飛ばしすぎてない?(目立ちすぎてない?)」みたいな感じになるのです。
他のみんながその意見に同調して、「確かに!私もそう思ってた」という雰囲気になると、目立ち過ぎている人は同調することができなくなりスクールカーストのランクが下がってしまうというわけです。

目立ち過ぎは許されない

カーストを左右する同調力だからこそ、学生の中では同調力を失わないために日々の会話でさえ気をつかいます。
例えば、ダイエットの話題になったとして、「自分は~を食べたらこれだけ痩せたよ」っていう風に単なる情報提供をしたつもりでも、「自慢」と見なされてランクが下がるっていうこともありえます。
今の学生は本当にこういうことを本能的に認識しており、同調を失わないように神経をすり減らしていると言えるでしょう。

ついていくための努力をしなければいけない

スクールカーストでは孤高タイプを除いて、上位のタイプはみんな同調力を持っています。
そのため、最近では高校デビューする時に自分が周りについていけるように友達の Twitterをフォローしておくとか LINE グループに誘ってもらいやすいようにするなどと下準備 したり、みんなの会話についていけるように流行りのドラマとかの情報を調べたりしている人もいるそうです。

ダークリーダーが同調力を試す

まだ同調力というワードにピンと来ていない方がいるかもしれないので、もう少し例を出しています。
同調力は基本的にリーダーが作る空気にお笑いのノリとして反応できるかみたいなのを試されます。
例えばAという人が「ペンを貸して」とダークリーダーであるBに言ったとします。するとBはわざと舌打ちをしたり、「嫌だ」と言ったりします。
そこでのAの反応によって同調力があるか、それともないのかっていうのが試されます。
同調力がある人は「え~貸してよ~」みたいな感じで食い下がってきます。そこでようやくダークリーダーも「しょうがないなぁ」みたいな感じで貸してあげる。これでバラエティが成り立っていくのです。
でも、同調力の低い人は断られると、それが冗談だと分からずしゅんとして本当に傷ついちゃうんですよね。
そこでダークリーダーが「この人はノリが分からないんだな」っていう風にみなし、今度からその人は「同調できない人」っていう目で見られるようになるのです。

他のグループと話すことが許されない

例えば「イケてるグループ」と「オタクグループ」があるとします。
基本的にはイケてるグループの方が全体的に順位が高くて、オタクグループは低くなりがちです。
しかし、イケてるグループの中でもオタク趣味があって実は話したいっていう人がいるはずなんですよ。
でも、それは同調力によって許されないのです。別に暴力を受けるとかじゃないんですけど、「えっ、なんで話してたの?」とか「仲いいんだっけ?」みたいな感じで監査されるというイメージです。
子どもたちの世界は息苦しいと思いませんか?

キャラを盛ることになる

イケてるグループに所属したくてキャラを盛ることもあります。
自分は本当は内向的で暗くてオタク的なのにイケてるグループに所属したくてちょっと無理をして本当の自分を隠し目立つ子たちとつるむようになるのです。
するとキャラを演じている分、人間関係に疲れたりして不登校になることもあります。

自分にない要素を補っていくしかない

僕がスクールカーストを否定することがなく、スクールカーストの中でうまく生きていくことでしか生存する手段はないと思っています。
なので今不利な立場にいるという人が自分に欠けている要素を補いながら生きていくしかないです。
例えば、自己中タイプなら共感力を身につけることで孤高タイプにのし上がって対処すると学校でも敵を作らずに過ごすことができます。
自己中タイプの人は一番いじめられるリスクが高いですが、僕の経験上でも自己中タイプはあのからかわれたりとか嫌われてたりしていたな、というのをよく覚えてます。
例えば、昆虫が大好きで昆虫のことばっかり考えてる人とか、カードゲームが好きでめちゃくちゃ強い人とかは教室では浮いている存在でした。
もう少し周りを見れるようになって共感力を身につけることができれば、いじめられることはなくなります。
例えば、学校ではもう少し優しく柔軟に振る舞ってみたりとか、当番の仕事をしている人を手伝ってあげたりすることで、周りに合わせられないけど悪いやつではないな」と認識されて人望が集まってきます。
こういうふうに自分の足りない要素を補っていくというのがスクールカースト中でうまく生きていくことになります。

子供がスクールカーストで悩んでいるときは

子供が学校の人間関係で悩んでいる時に親に相談することはあまりありません。
自分が学校であまり良くない立場にいるということは親に知られたくないからです。
なので親の方から子供の変化を察知してあげる必要があります。
例えば、
  • 成績が下がる
  • 家での口数が極端に減る

などの変化は見逃さないようにしてください

そして直接的ではなくて間接的なメッセージを送ってあげるのでください。
例えば、「~っていう人は友達がいなかったらしいよ」「~は学生のときはいじめられていたらしいよ」みたいに、有名人の名前を出したりして「友達がいなくてもいいじゃないか」という間接的なメッセージを送ってあげるといいです。

まとめ

さて、スクールカーストに関するこの記事のポイントは最初にも言ったとおりです。

  • 子どもがどこのカーストに位置しているのか→自己主張力・同調力・共感力で位置するところが決まる
  • スクールカーストがどんな現状なのか→特に同調力が足かせとなっている現状
  • 学校がどれだけ行きづらいものなのか→カーストの構造を理解した上で子供と接してみる

スクールカーストを否定することでは何も始まりません。

ぜひ、お子さんと接するときは覚えておいてください。

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