- ヒモ男を好きになってしまう女性の心理が分かる
- ヒモ男と別れる決心がつく
ヒモ男にお金を貢ぐほど好きになってしまう!?
「ヒモ」とは、健康であるにも関わらず自分で仕事をせず恋愛関係にあるパートナーに頼り切っている人を指した言葉です。
そして、世の中にはよくないとわかっていてもヒモ男に貢いでしまう女性がいます。一度ドツボにはまるとヒモ男からはなかなか離れられません。決別するためには、ヒモ男から離れられない心理を知り、自分自身で克服することが重要です。
ヒモ男に貢いでしまう最大の理由は、頼られることによってヒモ男への好意が増してしまうからです。
実際に、1969年のテキサス大学の心理学者であるジョン・ジェッカーと、アルバータ大学のデビッド・ランディーによるとお金を貸すほどその人に好意を抱きやすいことが示されています。
介入
被験者に課題を出して正解する度に報酬を与える。報酬は60セントまたは3ドルが与えられるように設定されている。全ての課題が終わった後に被験者にあるお願いをする。その際、被験者をランダムに2つのグループに分けて比較。
- 実験者自身が「研究資金が足りないのでできればお金を返してほしい」と直接頼む
- 第三者が「研究資金が足りないらしくお金を返してあげてほしい」と間接的に頼む
- お金を渡したままにしておく(対照群)
結果
- 実験者に直接お願いされた場合(グループ1)、最も実験者に好意を抱いた
- また、60セントの報酬を返却した場合より、3ドルの報酬を返却した場合のほうがより好意の度合いが強かった
要点
- つまり、お金に関する頼みごとをされるとむしろ好感度が上がる
- そして、お金が高額になるほど好感度の上昇度合いも上がる
考察
つまり、頼みごとをされると好感を抱いてしまうということです。また、その頼みごとの負担が大きいほど好意の度合いも大きくなると言えます。「大きい頼みごとをすると嫌われてしまうのではないか」と思ってしまいますが、実際には逆なわけです。
理由としては、他人に頼られることによって「自分は信頼されているのだ」という優越感がくすぐられるからだと考えられます。
ヒモ男が女性から貢がせるのも、頼られることによって満足する心理を巧みに利用するからです。心理学の実験者たちをヒモ男と言ってしまうのは失礼ですが、お金に関する頼みごとをしてくるという点では、参考にしてよいでしょう。
【実践】ヒモ男の心理術にかからないようにしよう
ステップ1:知識というワクチンでヒモ男の魔の手をかわそう
知識は何よりのワクチンになります。「人間は金銭的に頼られることによって優越感がくすぐられ、相手に好意を抱いてしまうのだ」という心理を自覚しておくだけでも、実際の場面に出くわした時に正気を保ちやすくなります。
ステップ2:今からでも「手遅れ」なことはない。いち早く決別しよう
お金を貢げば貢ぐほど好意が増してしまうからです。
また、長い期間お金を貢ぐことによって「サンクコスト効果」も働きます。サンクコスト効果とは、過去の回収できないコストにこだわって更なる無駄なコストを生み出してしまう心理効果です。ヒモ男のケースでは、「ここまで彼をサポートしたのだから今離れてしまってはもったいない」という心理が働きます。また、ヒモ男はサンクコスト効果を巧みに利用します。例えば、「ちゃんと働く」「結婚のことを真剣に考える」などと甘い言葉をささやくことで、「もう少しだけ助けてあげれば変わってくれるのでは?」という期待を抱かせるのです。
「彼にかなりの時間をかけてしまったから今さら…」と考えるのは相手の思うツボです。相手が変わることに期待して、これまで以上にコストを割き続けるよりも、これからのコストを守ったほうが賢明だからです。
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