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繰り返すよりも76%記憶に残りやすい!インターリーブ学習のやり方

探究力

今回は効率的に学習したい人に向けた内容です。

  • 勉強した直後は「理解した」「覚えた」と感じるのに、数日後にはほとんど思い出せない。
  • 同じ問題を何度も解いているので正解できるようになったが、少し問題の形を変えられると解けなくなる。
  • 「この公式は覚えたはずなのに、どの問題で使えばいいのか分からない」となる。

 

「インターリーブ学習」で長期的に記憶に残りやすい!

インターリーブ学習」とは、1回の練習の中で複数のスキルを交互に練習する学習法です。

 

同じ種類の問題を連続して練習するのではなく、違う種類の問題を混ぜることで、「次にどの方法を使えばいいのか」を考える機会を増やせます。

例えば、スポーツだったら同じ動作を繰り返すのではなく、ドリブルの練習をした後にシュートの練習をし、その後にパスの練習をするなど、複数のスキルを交互に練習します。

 

2015年に南フロリダ大学などの研究者が発表した論文によると、インターリーブ学習は勉強でも効果的で長期的に記憶に残りやすいことが示されています。

 

根拠となる研究
The Interleaving Effect: Mixing It Up Boosts Learning
Studying related skills or concepts in parallel is a surprisingly effective way to train your brain

 

内容

中学7年生(約12〜13歳)の数学クラスを対象。数か月間、数学の問題演習を行った。その際、被験者を2つのグループに分けて比較。

  • インターリーブ学習のグループ:異なる種類の数学問題を混ぜて練習する。
  • ブロック学習のグループ:同じ種類の問題をまとめて練習する(対照グループ)

数学の授業そのものは大きく変えず、主に宿題・練習問題の出し方を変えた。その後、予告なしのテストを実施し、学習内容の保持を比較した。

 

結果
  • 翌日のテストではインターリーブグループの成績がブロック学習グループより約25%高かった
  • 1か月後のテストではインターリーブグループの優位性がさらに大きくなり、約76%高かった

 

注意点
  • 「何でもインターリーブすればいい」という研究ではない。
    特に「似たような問題の中から適切な解法を選ぶ」タイプの学習で効果が期待される。
  • この研究の対象は主に中学生の数学学習なので、大学生の学習やプログラミング、語学などに同じ大きさの効果がそのまま再現するとは限らない。
考察

インターリーブ学習が効果的な理由は、解法を思い出す練習ができるからです。

例えば、「ベクトル→二次関数→三角関数」といった複数のジャンルを交互に学習すると、問題を解く際に「この問題には、どの公式を使えばいいのか?」と考える必要があります。このような解法を思い出す前の判断が、学習内容をより強く保持することにつながるのです。

 

一方、同じ種類の問題を連続して解くブロック学習では、直前に使った解法をそのまま繰り返せばよいだけになります。例えば、ずっと同じ種類の問題を解いていると、問題を見ただけで「この公式を使えばいい」と分かってしまいます。

そのため、実際のテストなどで問題の種類が分からない状況では、インターリーブのほうが有利になる場合があるのです。

 

【実践】インターリーブ学習を実践しよう!

ステップ1:学習したい内容をバラバラにしよう

まずは、同じ分野の問題をまとめて練習するのではなく、異なる分野の問題が混ざるようにします。

 

例:
  • 分野別ではなく、複数の分野が混ざっている模試や問題集を使う
  • 問題集から異なる分野の問題を自分で選んで解く
  • Ankiなどのツールを使い、異なる分野のカードをシャッフルして復習する
  • ルーズリーフに1ページ1テーマでノートを取り、シャッフルして復習する

筆者はAnkiを使って、学習カードがバラバラに出題されるようにしています。

 

ステップ2:「これは何を使えば解ける?」「どのジャンルの知識?」と考えてから答える

数学の学習例:

例えば数学なら、二次関数だけを10問連続で解くのではなく、二次関数・ベクトル・三角関数などの問題を混ぜて解きます。

  1. 問題を見る
  2. 「二次関数かな? ベクトルかな?」と考える
  3. 使う公式・解法を思い出す
  4. 問題を解く

 

生物の学習例:

普通に勉強すると、「自然免疫とは?」→「獲得免疫とは?」→「獲得免疫に関わる細胞は?」というように、関連する内容をまとめて覚えようとします。

 

対して、インターリーブを取り入れるなら、あえて異なるジャンルのカードを混ぜます

  • 「自然免疫とは?」(免疫)
  • 「単子葉植物とは?」(植物)
  • 「獲得免疫とは?」(免疫)
  • 「葉緑体とは?」(植物)
  • 「双子葉植物とは?」(植物)

次に何の問題が出てくるか分からないため、一度頭を切り替えて必要な知識を思い出す必要があります。例えば「自然免疫とは?」の次に「単子葉植物とは?」が出てきたとします。植物について考えた後、しばらくして「獲得免疫とは?」が出てくると、「さっき免疫について『自然免疫』が出てきたな。では、獲得免疫は何が違うんだっけ?」というように、関連する知識との違いを意識しながら思い出すことになります。

 

ステップ3:習慣化しよう!

今回の内容を「◯◯したら、~~する」という一言にまとめましょう。毎日の習慣にする際の行動のきっかけになります。

例:
  • 30分勉強したら → 学習するジャンルを変える
  • 1問解いたら → 別の分野の問題を1問解く
  • 新しい知識を覚えたら → 異なるジャンルのカードと混ざるデッキに追加する
  • ルーズリーフに1ページ1テーマでまとめたら → ページをシャッフルして復習する

 

まとめ

  • インターリーブ学習とは、異なる種類の問題や知識を混ぜて学習する方法
  • 同じ種類の問題を繰り返すブロック学習よりも長期的に記憶に残りやすい。
  • 問題を見て「どの知識・解法を使えばいい?」と考えることで、解法を選択する力を鍛えられる

「同じ問題を繰り返せば、効率よく覚えられる」と考えがちですが、実際のテストでは、次にどんな問題が出てくるか分かりません。あえて異なるジャンルの問題を混ぜることで、長期的な効果が期待できるでしょう。

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