習慣化しようとしても1日できない日があっただけで「もういいや」となってしまう
完璧主義な人ほど「毎日やらないと意味がない!」と考えて、1日の挫折で習慣化を諦めてしまいます。
ですが、これはとてももったいないことです。なぜなら1日サボっても次の日から再開すれば目標は達成できるからです。
今回は習慣化のために不可欠な「再開力」の鍛え方を解説します。
21日説はデマ!習慣が定着するには66日かかる!
人が新しい習慣を定着させ意識しなくてもできるようになるには平均して66日かかります。以前は「21日続ければ習慣になる」という説が支持されていたようですが、新しい研究によるとそう甘くはないそうです。
ロンドン大学のフィリップ・ラリー教授らの実験を見てみましょう。
- 被験者として学生の人たちを集め、自分が習慣にしたい行動に取り組んでもらう
- その行動を行ったかどうか毎日ウェブ上で報告してもらう
- 結果、意識せずともできるようになったのは平均して66日だった(早い人で18日、長い人で254日)
- なお、取り組んだ行動は「水分をとる」や「瞑想をする」など難易度は様々であった
つまり、「水分をとる」などの簡単な行動は20日程度で身につくかもしれませんが、難易度が高くなるとその分、長い期間が必要だということです。
新しい習慣は半年から1年ぐらいの長いスパンでゆったりと身につける必要がありそうです。
三日坊主大歓迎!大事なのは「とぎれない力」ではなく、「再開する力」
完璧を求める人は「習慣化をとぎれさせてはダメだ!」とみなしがちです。ですからいわゆる三日坊主になると「やっぱり続かなかった…もういいや」と投げ出してしまいがちです。
たった1回の失敗で投げ出してしまう理由は「どうにでもなれ効果」という心理が働くからです。一度ダメになると、もっとダメになりたくなる心理のことです。
ですが、行動がとぎれることには何の問題もありません。確かに習慣として定着するのが少し遅れるかもしれませんが、今まで積み重ねてきたものがゼロになるわけではないからです。
例えば、200日で習慣化できるレベルの行動を習慣にしたいとしましょう。10日はできたけど11日目はできなかった。だけど12日目に再開すればいいだけです。
習慣化はすごろくと似ています。ただし、「今日はサボってしまった。2マス戻る」というマスはあっても、「サボってしまった。振り出しに戻る」というマスはありません。
とぎれない力よりも、とぎれたときに再開する力が習慣化のカギです。
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