遊びながら動物を学べるオリジナルカードゲームつくってみた【基本ルール】

動物カードゲーム

百獣の王・恐竜・珍動物…あなたのお気に入り動物で戦える「動物TCG」

遊びながら古生物・動物の生態や進化を学ぶことができるトレーディングカードゲームを作ってみました。

トレーディングカードゲーム(TCG)とは2人が対戦形式で行うカードゲームです。2人はお互いに自分が構築したデッキを持ち合って対戦します。

 

さっそくルールを説明しましょう。

カードの名称や用語

基本用語

まずは最低限の用語を覚えておきましょう。

  • 山札:使うデッキを置いておきます。
  • ドロップゾーン:使い終わったカードを置いておきます。
  • エナジーゾーン:エナジーを置いておきます。
  • プレイヤーのライフ:ライフは20に設定します。0になったら敗北します。

※ライフは電卓やカウンターなどプレイヤーが分かりやすいもので数えてください。

基本のカード

次にカードの種類を見ていきましょう。このカードゲームでは60枚のカードを組み合わせてつくった「デッキ」を使って対戦します。

使われるカードの種類はいろいろありますが、最初は「動物カード」と「エナジーカード」だけ覚えておきましょう。

動物カード

動物のカードです。動物カードを戦わせて勝利を目指します。主に肉食(赤)・植物食(緑)・雑食(黄)・魚食(青)の4つに分かれます。

カードの右上の数値が「コスト」、右下の数値が「ステータス」。ステータスのうち左側が「攻撃力」、右側が「体力」を示す。

 

エナジーカード

カードを使うコストになります。動物カードに対応して、肉食エナジー(赤)・植物エナジー(緑)・魚食エナジー(青)などがあります。雑食動物はどのエナジーでもコストにできます。

 

その他のカード

最初のうちは覚えなくてもいいですが、動物カードとエナジーカード以外にもカードがあります。

イベントカード

ゲームをサポートしてくれる白いカードです。

 

フィールドカード

ゲームをサポートしてくれる灰色のカードです。

森のフィールド・草原のフィールド・海のフィールド・川のフィールド・砂漠のフィールド・熱帯のフィールド・寒冷のフィールドなど様々です。

アイテムカード

ゲームをサポートしてくれる黒いカードです。中には動物に装備してパワーアップさせることができる装備カードもあります。

 

ゲーム内の用語

ゲーム内で用いられる用語を覚えておきましょう。

  • プレイ:カードを出すこと。
  • 消耗:カードを横向きにすること。消耗している動物は攻撃できないことを表す。
  • 破壊:動物が倒されること。主にバトルによって破壊される。
  • ドロップ:カードがドロップゾーンに置かれること。破壊された動物はドロップされる。

 

ゲームの流れ

山札を7枚引く

まずは自分のデッキをシャッフルし、山札として置きます。山札から7枚カードを引き、手札として持ちます。

引いた手札は一度だけ引き直しできる。好きなだけカードを選んで、山札に戻し、シャッフルしたあと戻した枚数分引く。

先攻・後攻を決める

サイコロ、コイン、じゃんけんなどで先攻・後攻を決める。後攻のプレイヤーはハンデとして、「インスタントエナジー(※)を持つ」

ターンの最初

消耗しているカードを縦に起こし、自分の山札からカードを1枚引く。なお、先攻プレイヤーの一番最初のターンは引くことができない。

 

【自分のターンにできること】※順番は自由

エナジーカードをエナジーゾーンにチャージ。(1ターンに1回)

1ターンに一度、自分の手札にあるエナジーカードを1枚選び、エナジーゾーンに置くことができます。

エナジーゾーンに置いたカードは「コスト」として使えるようになり、カードをプレイするために必要になります。コストが増えるほど強力なカードを出せるようになるので、エナジーカードが手札にあるなら毎ターン出すことをオススメします。

動物をプレイ

動物カードの右上の数値(コスト)の分だけ、コストを払って動物カードをバトルゾーンに出すことができます。

コストを払うときには、エナジーゾーンに出ているカードを横向きに倒して表します。横向きに倒れているエナジーは「消耗」されたことになり、そのターンはもう使うことができません。

 

プレイされた動物はそのターンすぐに攻撃することはできません。攻撃できるのは次のターンからになります。

 

攻撃

自分のバトルゾーンに攻撃できる動物がいる場合は、攻撃を宣言できます。

攻撃の際には、相手の動物に攻撃するか、相手プレイヤーのライフに直接攻撃するかを選ぶことができます。

相手プレイヤーのに攻撃した場合は、攻撃した動物の「攻撃力」分、プレイヤーのライフを減らします。

相手の動物に攻撃する場合は、動物同士の「バトル」が始まります。

攻撃が終わった動物は横向きに倒し、「消耗」の状態になります。消耗している動物は攻撃することができません。

 

相手の動物とバトル

相手の動物を1体選択し、攻撃を宣言したとき「バトル」が始まります。

お互いの動物は、お互いの攻撃力の分ダメージを受けます。自身の「体力」以上のダメージを食らっている場合は、「破壊」されます。

 

イベントカード・アイテムカード・フィールドカードなどを出す

自分のターンには、イベントカード・アイテムカード・フィールドカードなどの特殊なカードを出すこともできます。最初のうちは覚えていなくてもOKです。

 

これらのカードは動物カードと同じようにコストを払うことでプレイできます。イベントカードとアイテムカードは動物カードとは違って場には残らず、使ったらすぐにドロップゾーンに送ります。

フィールドカードは場内のフィールドゾーンに置きます。なお、フィールドカードはお互いのプレイヤー両方に影響します。

アイテムカードのなかの、「装備品」という特殊なカードは自分の動物、もしくはプレイヤー自身に装備して使うことができます。動物に装備した場合は、装備品のステータスを動物のステータスに加えることができます。

プレイヤーに装備した場合は、プレイヤーにも攻撃力と体力が与えられます。攻撃力を得たプレイヤーは、相手の動物に攻撃することができます。しかし、相手プレイヤーに直接攻撃することはできません。

与えられた体力はプレイヤーのライフに加えられます。プレイヤーに装備した装備品はいつでもドロップすることができますが、ドロップした場合得ていた体力はもとに戻ります。

【番の終了】

自分がやりたいことが終わったら、「ターン終了」を宣言して相手に番を譲る。

 

【ゲームの勝敗】

・プレイヤーのライフが0になったら敗北
・もしくは山札のカードが0枚になったら敗北

 

細かいルールを説明

「生態」を使いこなせ

動物カードはそれぞれ「生態」という特殊な能力を持っています。生態を使いこなすことによって戦略的に勝利をつかむことができます。

生態が働くタイミング

生態は発動するタイミングがいくつかに分かれますので、使い忘れないようにしましょう。

  • 【登場したとき】:プレイし終わって、バトルゾーンに登場したときに働く能力です。
  • 【ドロップしたとき】:バトル・効果ダメージ(※後述)などによって破壊されたとき、もしくは手札からのドロップ時に働く能力です。
  • 【破壊されたとき】:バトル・効果ダメージ(※後述)などによって破壊されたときに働く能力です。
  • 【プレイするとき】:プレイしようとするタイミングで働く能力です。
  • 【攻撃するとき】:自分のターンに相手の動物、もしくは相手プレイヤーに攻撃を宣言したときに働く能力です。
  • 【バトルするとき】:自分のターンに限らず、相手のターンであっても動物とバトルしたときに働く能力です。「バトル」なので相手プレイヤーへの直接攻撃時には働きません。
  • 【ドロップゾーン】:このカードがドロップゾーンにいるときに、好きなタイミングで使える能力です。
  • 【任意】:自分のターンに好きなタイミングで使える能力です。相手のターンに働かせることはできません。
  • 【永続】:バトルゾーンにいる限り、自分のターンでも相手のターンでも働き続ける能力です。

 

エナジースキル

エナジースキルとは、エナジーを消耗させることによって使える生態です。「①」という記述がされています。①の場合は、エナジーを1つ消耗させることによって働かせることができます。

インスタントエナジーも使うことができます。

 

特殊な状態

生態のなかには特殊な状態を引き起こすものがあります。

  • +2/+1する:「攻撃力を+2、体力を+1する」という意味です。※
  • 拘束:攻撃できない、生態も使えない状態です。複数の動物が拘束され、バトルゾーンの枠が埋まると厄介です。
  • 排除:「破壊」とは違うので、【破壊されたとき】の能力は働きません。またドロップゾーンにもいかないので【ドロップされたとき】の能力も働きません。

※僕はステータスを上昇させる生態を使ったらサイコロを置いて示すようにしています。特に記述がなければ、ステータスの上昇はそのターンに限らず、破壊されるまで続きます。

 

よくある生態

生態はそれぞれの動物が持っていますが、なかには共通の名前がついたものもあります。知っておくと便利なので覚えてみましょう。

俊足:場に出たばかりでも攻撃できる

プレイしてすぐに攻撃できます。

 

突進:場に出たばかりでもバトルできる

俊足の下位互換です。プレイしたばかりでも相手の動物に攻撃することはできますが、相手プレイヤーにはできません。

 

遊泳:海・川・島のフィールドなら、場に出たばかりでも攻撃できる

条件つきの俊足です。なお、遊泳を持つ動物が登場したあとに、海・川・島のフィールドが出ても遊泳は機能します。

 

闘争:登場したとき、相手の動物とバトルする

攻撃できる状態でなくてもいきなりバトルができるので、相手のバトルゾーンの動物を処理するのに役立ちます。闘争は攻撃として扱われるため、「効果ダメージ」にはなりません。

 

飛行:「飛行」か「到達」でないと攻撃されない

飛行を持つ動物は、相手も「飛行」か「到達」を持っていないと攻撃されません。ただし、効果の対象にはなるので、効果ダメージは受けます。

 

潜水:登場したとき、海・川・島のフィールドなら発動する。攻撃するまでは攻撃されない

潜水は飛行と違って効果の対象にもなりません。生態による効果ダメージでも狙うことはできないのです。

また、場にいることにはなりません。「自分の場の動物が~体以上なら」という条件にカウントされません。

 

なお、消耗状態になっても潜水は切れません。「潜水している間にパワーをためて一気に攻撃!」という戦略で使えます。ただし、海・川・島のフィールドでなくなったら効果が切れます。

 

咬合力:バトルによって相手を破壊したとき、この動物の攻撃力と相手の体力の余剰分、相手プレイヤーにダメージ

「こうごうりょく」と読みます。相手の動物を破壊しながらプレイヤーにもダメージを与えます。攻撃したときだけでなく、攻撃されたときも同様です。

咬合力による相手プレイヤーへのダメージは「効果ダメージ」にはなりません。「効果ダメージが発生したとき」などの条件がある生態を使うときに注意してください。

 

毒:バトルしたとき体力に関係なく相手を破壊する

仮に攻撃力が0であっても、相手を破壊できます。

 

生態のネーミングが気になったら?

このゲームでは動物の能力に「咬合力」「共食い」「群れ」などのネーミングがついています。

できるだけ忠実にその動物の生態を表したものです。なかには学名の意味や学説などを参考にしている能力もあります。

生態のネーミングが気になったら、ぜひ調べてみましょう。

 

 

今後は様々なデッキを使って、動物たちを戦わせていきたいと思います。You Tubeで随時更新するので見てみてください。

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