【Episode1】地母神ガイアと天空神ウラヌスの子どもたち

創作のためのギリシャ神話

創作のための神話シリーズを連載していこうと思います。例えば、ギリシャ神話に登場する神がどんな神なのかと知っておくことで、キャラクターやゲームアプリなどの開発に役立ちます。

 

Episode1.ガイアとウラヌスから生まれた子どもたち

まずは登場人物ならぬ、登場神の概要を押さえておきます。

すべての始まり。地母神「ガイア」

ギリシャ神話の起源となる神(女神)です。ガイアは地球そのもので 岩や土、山や平原、鉱物という形で現れます。

 

問題児であり、暴力夫。天空神「ウラヌス」

ガイアが自分の力だけで産んだのが天空神「ウラヌス」です。後にガイアとの間にたくさんの子どもをつくります。つまりウラヌスはガイアの息子であり、配偶者みたいな関係性ですね。

 

ウラヌスとガイアの間にできた子どもたち

最初に生まれたのは「十二柱」と呼ばれる「巨人族 (ティターン)」たちです。ティターンは12人いるのですが、物語上大事なのは末っ子の「クロノス」です。末っ子クロノスは後に父親を倒します。

 

ティターンの後には、額の中央に一つ目を持つ巨人の三兄弟「キュクロプス」が生まれました。

その後、さらに大きな力を持つ巨人が生まれ、ギリシャ語で「100の手を持つ」という意味の「ヘカトンケイル」の兄弟でした。

 

溢れんばかりの性欲で子作りに励むが、独占欲から生まれた子どもは生き埋めに

ガイアとウラヌスにはたくさんの子どもに恵まれたわけですが、父親であるウラノスは子供たちを妬ましく思ったため、子どもが生まれてくるたびにガイアから取り上げ、 大地の奥深くに一人ずつ埋めていったのです

ティターン兄弟も、キュクロプス兄弟もも、ヘカトンケイル兄弟もみんなウラヌスに埋められました。ウラヌスは「自分だけがガイアを独占したい」という自分勝手なやつだったのです。

 

ここで大事なことは1つです。

子どもをつくる覚悟がないなら、性行為の際に避妊具をつけましょう。

 

 

さて、ガイアへの生中出しを楽しんでいた「天空神」改め「性欲神」のウラヌスさんですが、あることを見落としていました。

それは、子どもたちを「大地に埋める」ということは地母神であるガイアの体内に埋めるということを意味するということです。

ようするに「ウラヌスは自分の子どもを生き埋めにして母であるガイアも苦しめていたんだよ~」ぐらいの解釈でいいかと。

 

母親ガイアと末っ子クロノスが結託。チ○コを切り落とされたウラヌス

子供達を体内に押し込められた 地母神ガイアは 深く傷つき、ウラヌスに反抗することを誓います。消して壊れることのない伝説の鉱石「アダマント」から密かにカマを作り、 末っ子である「クロノス」に渡します。

 

父ウラヌスが無理やり母ガイアと交わろうと覆いかぶさった時、末っ子クロノスは密かに身を隠していたところから飛び出してカマで父親の陰部を切り落とします。

…。

いや、切るとこのチョイス!!

 

ウラヌスの精子が飛び散って生まれた神々

チ○コを切り落とされたウラヌスですが、ただではやられません。

ウラヌスの傷口から 落ちた血液や精液が生命力 を振りまいて、 様々な精霊や巨人が誕生したのです。

 

例えば、怒りと復讐の女神である三姉妹 「エリニュス」とか、愛と美と性を司る女神「アプロディーテ」もそのうちの1人です。

アプロディーテは 美しい女神なのですが、ウラヌスの傷から飛び立った 精子が大海に落ちたところから生まれたんです。まぁどんなに美しい女性でも男の精子から生まれることには変わりないんですけど、女神ならもっと美しく生まれてきてほしいものです(笑)

 

創作のヒント

地母神ガイア

ガイアをモチーフにした創作物を見てみると、緑や青を基調としたモンスターが多いですね。平原や地球をイメージしているのでしょう。

大地を操るような能力を演出しても面白いかも。神話の起源となる女神なので物語のなかでは位が高い立ち位置にするのもオススメです。

また、ガイアは女神なのですが、なかにはゴリゴリの岩石男みたいな創作物もあります。

ガイアのイメージ

岩・土・山・平原・鉱物・地球・すべての始まり・母性・大地

 

天空神ウラヌス

天空神なので、ウラヌスをモチーフにしたキャラクターは空のイメージや光のイメージが多いようです。

ウラヌスの性格自体はろくでなしで嫉妬深いので、凶悪そうな感じや破天荒な感じにしてもいいでしょう。

ウラヌスのイメージ

空・天空・宇宙・凶暴・やんちゃ・嫉妬深い・性欲旺盛・大地であるガイアと対をなす

 

大地と農耕の神クロノス

ガイアとウラヌスの子どもである巨神族の末っ子です。クロノスは大地と農耕を司る神です。母親であるガイアと似ていますね。

アダマントの鉱石からつくったカマで父親を討伐したというエピソードはやはり印象的です。鉱石をモチーフにした武器を持たせてみるといいでしょう。実際にはカマなのですが、剣を持っていたり、二刀流になっていたりなど様々です。

クロノスのイメージ

大地・農耕・末っ子・勇敢・カマ・母親の意思・父親への復讐

 

キュクロプス(サイクロプス)兄弟

キュクロプスは単眼の巨人の総称です。「サイクロプス」とも言って、ファンタジーによく登場しますよね。

鍛冶技術を持っているので、筋肉質な感じだったり、武器を持っているイメージが多いです。

 

ただ、もともとキュクロプスはグループ名であって個人名ではありません。

アルゲース(落雷・稲妻)、ステロペース(電光・雷光)、ブロンテース(雷鳴)の3兄弟を総称した言い方です。なので「このモンスターはキュクロプスです」という言い方だと、松潤を指しながら「この人は嵐です」と言っているようなものなので、ちょっと不自然ではあります。

でもまぁ、有名なのでサイクロプスを使っちゃってもいいですし、アルゲース・ステロペース・ブロンテースに分けてもいいと思います。

キュクロプスのイメージ

雷・鍛冶・武器の加工・筋肉質な巨人・鉄や岩・1つ目・ボロめの服

 

ヘカトンケイル兄弟

ヘカトンケイル兄弟はたくさんの頭と腕を持つのが特徴です。

もともとヘカトンケイルもコットス、ブリアレオース、ギューゲースの三兄弟をまとめた言い方です。

なんですけど、ヘカトンカイルという言い方で創作に用いられている場合もあります。

 

後のティターンとの戦い(※別記事参考)では、無数の腕を使って岩を投げつけまくって勝利に貢献したとか。

ヘカトンケイルのイメージ

無数の腕

 

美と愛と性の女神アプロディーテ

アプロディーテをモチーフにしたキャラクターを見てみると、やはり華やかで美しいイメージが多いです。着物を着ていたり、花飾りをつけていたり。

あと、性の女神というイメージからか巨乳である場合が多いです(笑)

アプロディーテのイメージ

愛・美・性・巨乳?・戦の女神

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