日常の行動から性格を見抜く
その人の日常的な行動から性格を見抜くことができます。逆に言えば、性格がわかっていればその人の行動パターンを知ることもできます。
根拠となる研究
ドイツのライプツィヒ大学の研究によると、性格と日常生活の行動パターンは関連性が見られると示されています。
観察
3年間日記をつけている1300人の被験者(平均年齢51歳)を対象。日記からその人がよく取っている行動を調べて、性格テストの結果を比較した。
結果
ビッグファイブの性格特性によって、以下のような行動に時間を費やす傾向があった。
- 開放性が高い人→読書やスポーツ
- 外向性が高い人→人との交流
- 誠実性が高い人→仕事や勉強
- 神経質傾向が高い人→掃除などの雑事
考察
開放性・外向性・誠実性が高い人の傾向はさほど意外ではありません。注目すべきは、神経質傾向が高い人は掃除を好むという点でしょう。メンタルが弱いのと、雑用が好きかどうかは一見関連性がなさそうに見えます。
理由としては、不安感が強い人は無意識のうちに忙しさを求めているからだと考えられます。ぼーっとしていると不安感が集まってくるため、「何かやっていた方が安心」という心理になりやすいのかもしれません。
実際に、ある研究でも皿洗いに集中するといったマインドフルネス体験によってメンタルの改善が見込めると分かっています。
質問フレーズの例:
- 掃除や雑用は好きですか?
- 家の周りのことをするのは好きですか?
このような問いかけにイエスで答えるなら、「不安傾向が強い人なのかな?」と推察する根拠の1つになります。
コールドリーディングの例
(不安感が強いとわかっている人に)「掃除などの雑事をすると落ち着くといったことがありませんか」
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↑皿洗いに集中することでストレスが改善するぜ~というお話をしています。やはり雑事によってマインドフルネス効果が得られるようです。
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