ジュラシックパークで有名!「ヴェロキラプトル」は本当に賢いのか?

ジュラシックパークで有名!「ヴェロキラプトル」は本当に賢いのか?

英語「ジュラシックパーク」シリーズでは「ラプトル」と呼ばれる恐竜がいます。

すばしっこくて頭がいい恐竜として有名です。

 

実際にヴェロキラプトルは知能が高い恐竜だったのでしょうか。

超絶ややこしい「ヴェロキラプトルの大きさ問題」

英語で「ラプトル」と呼ばれてる恐竜は、実はヴェロキラプトルではなく「ディノニクス」という恐竜がモデルです。

ネットで調べてみたところ、映画製作時にはヴェロキラプトルとディノニクスは同一種であるという説があったらしく、その説に乗っかってヴェロキラプトルと呼んだんだとか。ちなみに現在は別種だと判明しています。

 

映画の影響があって、ほとんどの人がヴェロキラプトルの大きさを勘違いしています

映画では人間の身長より少し高いぐらいでしたが、実際にはもっと小さいんです。

 

紛らわしいことにヴェロキラプトルの体長を調べると2メートルと出てきます。

「確かに映画で出てくるヴェロキラプトルも人間よりちょっと大きいぐらいだったからそのぐらいか~」と思ってしまいがちです。

しかし、実際には「2メートル」というのは「全長」のことです。全長とは頭から尻尾までのことを言います。体の高さ(=体高)ではないのです。

ヴェロキラプトルは尻尾が長いので全長は大きいですが、サイズ感は七面鳥ぐらいです。

対してディノニクスは全長3mぐらいで、ヴェロキラプトルより一回り大きいサイズです。映画に登場するラプトルのモデルはやはりディノニクスみたいですね。

 

恐竜界屈指の頭脳派!「ドロマエオサウルス類」の仲間

さて、本来のテーマであるヴェロキラプトル本当に頭いいのか問題に戻ります。

ヴェロキラプトルであれ、ディノニクスであれ、どちらも「ドロマエオサウルス類」と呼ばれる恐竜のグループに属します。

ドロマエオサウルス類は、反り返った鉤爪(シックルクロー)を持つのが特徴です。

そしてドロマエオサウルス類は共通して知能が優れていることが分かっています。

 

賢さを測る「EQ」

絶滅動物の賢さを推定する時には「脳化指数」が使われます。

脳化指数は脳の容積と体重の割合を推定します。体重の割に脳が大きければ賢いという考え方です。脳は化石には残りませんが頭蓋骨のサイズから推定することができます。

 

爬虫類の脳化指数は 近縁グループでやるワニの脳化指数を1.0とした時と比較されます。

恐竜類では鳥脚類の 大半と獣脚類のほとんどがワニを上回ります。なかでもヴェロキラプトルを含めドロマエオサウルス類はずば抜けで脳化指数が高いです。多くの獣脚類の脳化指数が1.0から2.0であるところ、ドロマエオサウルスは5.8を超えます。

つまり、恐竜は全体的に一般的な爬虫類より頭がよく、ドロマエオサウルス類は特に頭がいいのです。

映画の描写は間違いではなかったようですね。

 

ちなみに、犬の脳化指数は1.2、 人は7.4から7.8となっています。ただし哺乳類の場合は基準は猫を使っています。

 

知識の連鎖

ちなみに脳化指数は英語で「Encephalization Quotient」、略して「EQ」と呼ばれます。

ちなみにちなみに心理学の世界では「心の知能指数(Emotional Intelligence Quotient)」、略して「EQ」という概念があります。

どっちも同じEQなので合わせて覚えておきましょう(笑)

 

 

賢さを決めるのは、脳の大きさとシワ

世界最大の脳の大きさはマッコウクジラでビーチボールと同じくらいの大きさです。重さは8キロほどあります。

しかし、ご存じの通りマッコウクジラが一番賢いわけではありません。知能の大きさはやはり脳の大きさだけでは決まらず体に対しての脳の大きさ(脳化指数)で決まるのです。

 

また、シワの多さも重要です。 思考を働かせる時には脳の表面である「大脳皮質」が使われます。 大脳皮質の部分の折り目が多いほどシワが多く、脳の表面積が多いということなので 脳細胞が多いということになります。

 

 

コメント

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あららららら

あああかかかささ

 

popupだよ。

tigerだよ。