今回もVIAテストで診断される強みの活用法を解説します。
予備知識
先に自分の強みをVIAテストで診断しておくといいでしょう。

超越性の強み
「超越性」としてまとめられるグループの強みには…
- 審美眼
- 感謝
- 希望
- ユーモア
- スピリチュアリティ
…の5つがあります。超越性の美徳は知恵の美徳(向学心・創造性・対局観・知的柔軟性・好奇心)とは対照的で、知識などの具体的なものではなく、「ふんわりした概念に関係するグループなんだなぁと」思っていただければオッケーです。VIAテストの診断で出るPDFには「TRANSCENDENCE」と表記されています↓
審美眼
審美眼とは、見落としがちな日常に特別さを見い出し、楽しみや感動を生み出す強みのことです。日常生活・自然・芸術・科学…などに対して、「美しい…」「素敵だな」という感覚を覚えることができます。
具体的な使いどころ
- 博物館に行って恐竜の骨格をみて、「自分が生きているはるか昔にこんな大きな動物が地球を闊歩していたんだなあ」と浸る
- エモい動画を見る。例えば、水滴がスローモーションで落ちていく動画を見て、「自然というのはよく出来ているなあ」と浸る
- 美術館に行って絵画を鑑賞する
- オリンピック選手の活躍を見て感動する
- ドラマ・アニメ・普段の人とのやり取りを見て、小さなことに注目してみる。例えば、「主人公の理解されない趣味を理解してあげるヒロインの寛容さがいいなー」と言葉にしてみる
- 自然の中を歩き、季節の変化や風で木が揺れる音などを「なんかいいなぁ」と感じる
- 建造物を見て「よくできているなぁ」と感心する
- 純文学を読んで「言葉の選び方が上手い!」と思ってみる
- ろうそくに火を灯して揺れる炎を見つめながらリラックスする
- 小説やドラマを見て深読みしてみる
- 自分の仕事場に観葉植物を置いてみる
- 動物の進化の歴史について学び、「どこかで歯車が狂っていたら人間は生まれなかったし自分もいなかったんだなぁ」と感傷に浸る
- DIY をして自分の部屋を自分好みに変えてみる
- 命を感じながら食事をいただく
- 音楽を聴きながら「この歌詞いいなぁ」と共感する
感謝
性格の強みとしての感謝は、生活の中で感謝の気持ちを覚え意識的にそれを表現しようとする強みです。感謝の強みを持っている人は、「自分は恵まれた人間だなぁ」という感覚が高く、毎日ポジティブに生きるようにできます。また、「恵まれている環境を有効に使おう」という意識が高いため、自律的で充実した生活を送ることができます。
具体的な使いどころ
- 一週間に一回その週に感謝した事を一つ日記に書く
- 贈り物や感謝の手紙を書く
- アルバムを見返して思い出に浸る。「今苦しいことももいつか『懐かしい』と思えるようになるだろうな」と現状に感謝する
- 小さい頃にもらった手紙や親戚が買ってきてくれたお土産などに感謝する
- 自分の地元のいいところを三つ挙げてみる。例えば「こんなクソ田舎に生まれたくなかった!」と思う代わりに、「自然が楽しめていい・多少変な格好で出歩いても気にする人がいない・野草を収穫して食料にできる」といいところに注目してみる
- 1日の終わりに今日よかったことを三つ挙げて、日記に書いてみる
- 感謝することに迷ったら、「自分がもし 今よりも恵まれていなかったら」「あの人と出会っていなかったら」とあえてネガティブなほうに考えてみる
- 他の人があまり注目していないようなものに感謝する。例えばゴミ収集の人に「いつもありがとうございます」と感謝を伝える
希望
性格の強みで言う希望とは、「将来いいことがあるぞ」というポジティブな気持ちを抱くことができる強みです。希望の強みを持つ人は未来を楽観的に考え、気分良く生きることができます。
具体的な使いどころ
- 寝る前に明日起こりそうないいことを想像したから寝る
- 「面白そう!」「上手くいきそう!」と思った事を一つ行動に移してしてみる。例えば、「楽器を弾ける自分ってかっこいい!」と思ったら今すぐオンライン講座に申し込む
- 目標が達成出来た時の自分の未来を想像する。ただし、達成できない可能性や挫折する可能性についても考えるようにする
- 「何か良くないことが起こるかも…」と 思った時には、「心配事の9割は起こらない」という事実を思い出す
- 朝起きたら簡単に達成できるタスクを一つ達成してテンションを高める
- 気分が落ち込んだ時には 、「現在のこの感情がずっと続くわけではない」ということを思い出して、とりあえず行動してみる。例えば、やる気が起きないときには、「行動すればやる気は後からついてくるものだ」ということを思い出す
- 自分がやりたくない事をやらなければならない時には、「自分の他の強みを生かす方法はないか?」と考えてみる。もしくは自分の価値観と結びつけて捉え直してみる。例えば、「知識」という価値観のために嫌な経験も学びの糧にならないかと捉え直してみる
- 問題にぶつかった時にはゲームをクリアするつもりで楽観的に取り組む。 例えば、やる気が起きない時には 「自分の中の『自堕落モンスター』とバトルするぞ!」と考えてみる
- 不安やプレッシャーに負けそうな時には、「これは緊張ではなくて興奮しているんだ!」と捉え直してみる
- 物事に失敗した時には、「失敗したのは成長のチャンスだ!」と成長マインドセットを持ってみる
- トラウマ体験を振り返り、「この経験があったから自分は強くなっている」と解釈してみる。例えば、「人間関係で挫折したからこそ、人目を気にせずに自分が好きな事を探求しよう」と捉え直してみる
- 困っている人に向けて明るい意見を出してあげる
- 未来に対して希望を持つだけではなく、現在の些細な幸せも大事にする
ユーモア
性格の強みとしての「ユーモア」とは、生活の中で面白いものを見つけ出し明るさをもたらす事です。社会で誰かと関わる上でも、コミニケーションの潤滑油、隣雰囲気を和ませたり周りを引っ張ることもできます。
具体的な使いどころ
- 困難が立ちはだかったり、嫌な奴に遭遇した時にもユーモアを聞かせて周りを少し和ませる。例えば、途方もない仕事を目の前にしたときには、「この仕事を1人でやらないといけないわけだね。楽勝じゃん」とつぶやいてみる
- 自分のコンプレックスを面白おかしくネタにしてみる。例えば、心が狭いことを「心がコンパクトである」と言い換えてみる
- 凝り固まった会議の1番最初に発言して場の雰囲気を作る
- 途方に暮れてしまったときには、とりあえず笑ってみる
- 創作をするときに遊び心を加えてみる。例えば、自分の部屋のレイアウトに遊び心を加えてみる。専門書が並んでいる本棚の上にかわいいぬいぐるみを置いてみる
- 自分の冗談で笑ってくれる人ともっとたくさんの時間を費やす
- コメディーの作品を視聴する
- ものまねや一発芸を習得する。
- 面白いYouTube動画を誰かと一緒に見る
- 頭の体操がてら大喜利に挑戦する
- 冗談を言い合えるような仲を作るために、初対面の人にも積極的にコミュニケーションをとり自己開示を行う
スピリチュアリティ
性格の強みとしてのスピリチュアリティとは、神聖なものとのつながりの意識が強いことです。超自然的なものや神聖なものを探求することが好きだったり、精神性に注目することができます。
具体的な使いどころ
- 夕日や大自然などの絶景を見て感傷に浸る
- 瞑想を実践して自分の精神に集中してみる
- すれ違う人の幸せを祈って人とのつながりの感覚を鍛える
- 頭に思い浮かんだ自分ならではの哲学をメモ帳にまとめてみる
- 世界の神話や宗教などについて学んでみる
- 自分が人生において大事にしている価値観について考えて、自分の人生の意義や使命を考えてみる。例えば、「自然を愛したい」という価値観なら、捨てられているゴミを拾ったり自分がゴミを捨てないようにする
- 自分が大事にしている価値観や思い出してくれるようなアイテムを周りに置く。例えば、「創造」という価値観をプリントしたミサンガを手につけておく
- 「自分の仕事によってどんな人に感謝してもらえるか」といったことを考えてみる
- 自分が心を落ち着けられる神聖な空間を作る
- 自分が信じていることや、自分の価値観を周りに押し付けすぎないようにする
【今日のクエスト】強みを活用しよう!
ステップ1:自分の強みを把握する

例えば…「自分は『感謝』が高いんだなぁ」
ステップ2:具体的な使いどころを参考に、自分の強みを活用するアイデアを3つ考えよう
例えば…
- 週に1回感謝の日記をつける
- 1日1回誰かに「ありがとう」と言う
- ネットで買い物するときには、友だちや家族の誕生日プレゼントの候補も探す
ステップ3:考えたアイデアを一つでも実践しよう
例えば…
「母さんがいつも雑草の処理に手を焼いているから、誕生日に防草シートをあげよう」と計画した
ステップ4:「自分の強みが発揮できたぞ」と満足感に浸ろう
例えば…
「『感謝』を活用することができたなぁ」
【獲得経験値】
☑️自分の強みを活用するアイデアを3つ考えた
☑️1つでも実践し「強みが活きたなぁ」と浸った
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