今回はVIAテストで診断される強みを具体的にどのように使っていけばいいかというアイデアを紹介します。
予備知識
先に自分の強みをVIAテストで診断しておくといいでしょう。↓

VIAテスト:「知恵」の強み
VIAテストの診断では、24の強みが出てきますが、強みはいくつかのブロックに分かれます。今回は「知恵(WISDOM)」と呼ばれるブロックです。
知恵の強みは彫られた知識を効果的に使って問題を解決する時に使える強みのブロックです。知性と少し似ていますが 頭の良さや記憶力だけでなく、得た知識をどのように使うか、どのように考えるかと言うニュアンスに近いです。知恵にまとめられる強みには…
- 創造性
- 好奇心
- 知的柔軟性
- 向学心
- 大局観
…の5つが当てはまります。自分の上位の強みのなかで「これがあったぞ」という方は、ぜひ読んでみてください。VIAテストの診断で出るPDFには「WISDOM」と表記されています。↓
創造性
創造性とは新しい問題解決策を生み出す能力です。独創的なアイディアを思いつくだけではなくて、「それをいかに実用するか」というところまで考えられる 人は創造性があると言えます。
具体的な使いどころ
- 科学者が新しい発見や新しい理論を構築する
- 詩人が独創的なフレーズを組み合わせる
- 映画製作者やシナリオライターが物語を作る
- YouTuber が動画編集をする
- 画家やイラストレーターが 作品を作る
- 鯖缶をきれいに洗うアイデアグッズを発明する
- 新しいビジネスモデルを作る
- 謎解きを解く
- DIY で生活を便利にするグッズを作る
- 効率的に家事がこなせるように家具の配置を変えてみる
- 自分の部屋をレイアウトする
- 新しい食材の組み合わせを考えて創作料理をする
- 新しいダンスのステップを作る
- 音楽を作る
- 自由研究のアイデアを出す
- 記事やエッセイを書く
好奇心
好奇心とは気になることを調べたり、新しいものを発見したり新しい体験に興味を持つことです。
具体的な使いどころ
- トリビア的なクイズを楽しむ
- 新しいレストランを開拓する
- 街を歩いて気になるお店にふらっと入る
- 新しいコミュニティに入ったり、新しい人に出会う
- 日常的に疑問に思ったことをインターネットで検索する
- 全く新しい分野の本を読む
- やったことがないスポーツに挑戦してみる
- 社会のルールに「なぜ?」と疑問を問いかけてみる
- コンピューターや時計を解体してみる
- 新しい場所に旅行に行く
- 新しい国に行く
- 食べたことがないものを食べる
知的柔軟性
知的柔軟性とは、冷静に論理的な判断をする強みです。出てきた提案をいろんな角度から吟味することや結論を急がずに柔軟に考えることが含まれます。
具体的な使いどころ
- 自分とは反対の意見について感情的にならず冷静に受け止める
- ネットショッピングで「リュックサックとショルダーバッグのどちらを買おうか?」と悩んだ時、「歩いて帰ることを考えるなら邪魔になりにくいリュックサックがいいな」「取り出しやすさを考えるならショルダーバッグの方がいいな」と一つの要素ずつ吟味してみる
- 迷った時には、完璧を求めようとせず「一番自分が重要視する点は何だろう?」と優先順位を決めてみる
- 「木を見て森を見ず」の状態から抜けられる
- 「ブログを書くなら一言一句納得した形で書きたい」「ノートを取るなら綺麗に完璧に書きたい」…といった些細な問題を大事に捉えてしまっているときにはそれを自覚し、全体を見るようにできる
- 自分の意見と都合のいい情報だけを探すのではなく、「もしも反対の立場の人が反論するなら?」と別の視点で考えてみる
- 「環境保全が大事だ!」というトピックの記事を書くときに、逆に「環境保全はしなくても大丈夫だよ」という反対の情報をあえて探してみる
- 情報が本当に信頼できるのかを吟味して正しい情報をピックアップする
- スピリチュアル系や自己啓発系の本を読んだ時に、「この主張に根拠はあるだろうか?」と疑ってみる
- 会議で意見が割れている時には「誰がどんなことを言っているのか?」という考えと、「実際に起きていることは何か?」という事実を切り離して考えてみる
- 自分が反対する政治家の発言に対して その人の立場に立って考えを受け入れてみる。逆に自分の賛成する政治家の発言に対して穴を探してみる
- 「正しいのは自分だ!」と思った時に一度考え直してみる
- ルールを作りすぎて制約だらけになった時には「本当にこのルールは必要か?」と考え直してみる
- 考えたり批判してばかり になるのではなく実際に行動してみる
向学心
向学心とは、自分が興味のある分野について深く学習したり、技術やスキルを習得する強みです。前述した「好奇心」とにていますが、好奇心は興味を広げる強み、向学心は興味を深める強みと言えます。
具体的な使いどころ
- 自分が疑問に思っていることを詳しい人に聞いてみる
- 興味を持ったことについて 本を借りて探求してみる
- 専門の学校に進む
- オンラインの講座を受ける
- 図書館に出向く。もしくはオンライン図書館で本を検索する
- 博物館や美術館に行く
- 専門知識のあるウェブサイトや論文サイトを読む
- 科学系・教育系のドキュメンタリーを見る
- 中途半端に理解していることを納得がいきまで探求する
- 通勤の電車内の人々を観察する
- 哲学を学び人生においての考え方を構築する
- 料理本を集めたり料理番組を見たりして料理を極める
- スポーツについて学び練習する
- 新しい資格を取得する
- サメの生態について学びサメの歯を収集する
- 道端の植物について学び観察する
大局観
大局観とは全体像を捉える強みです。細かい部分にとらわれず全体像を見てから適切な考えを出すことができます。
具体的な使いどころ
- はじめてのバイトや初めての仕事で全体を見て勘を働かせる
- 自分のことを自分で把握し過信しない ライバルに張り合いそうになったときにも、「今の自分はこんなものだろう」と俯瞰し適度にやり過ごす
- 自分の能力を過信せず現実的な目標達成期間を設定する
- プログラミングをマスターする目標を計画するときに「自分は コンピューターの知識の薄いし エラーが出た時に読み解く英語力もないから、思ったより時間がかかるかもしれない」と現実的に見積もる
- 「今年頑張る目標は何にしようか?」と決める時、「論文を読めるようになりたいそのためには英語と統計の知識が必要だがどちらを先に着手しようか。英語は他の分野にも応用が利きそうだし英語が読めないとそもそも論文の趣旨もわからなくなるので先に英語からやろう」と合理的に判断できる
- チームの中で誰かに張り合うのではなく、 アイデア出しはあの人が得意だから任せよう。自分は出てきたアイディアを吟味する役割を果たそうとバランスを保つ
- 「進路で悩んでいるんだ」と相談された時、その人が最終的にたどり着きたいゴールから逆算して適切なアドバイスをしてあげる
- 自分の他の強みに関して使いすぎていないかチェックする。例えば「向学心を発揮しすぎて本を読むことばかりに集中し実践が伴ってないかもしれない」と疑ってみる
- 極端な考え方を修正する。例えば「働きすぎると脳の機能が低下してしまう「「幸福度の低下に繋がる」とか過労への反対根拠を見つつ、「週に何十時間も働いている人たちは馬鹿だ!フリーター最高!!」と極端な考えをしてしまっている自分を改めてみる
- 悩んだ時には自分の過去の失敗談を参考にして活かすことができる。例えば「自分は人と反対のことをやろうとする癖があるから周りがどうではなく自分が進みたい方向を きちんと考えよう」と考えてみる
- 目の前の誘惑と長期的な結果を比較してコントロールする。例えば「お菓子を食べたいけど今お菓子を食べたら直後に罪悪感に襲われるのではないか」「夕食を美味しく食べられなくなるのではないか」と長期的な目を持つ
- 「そもそも何が目的?」と俯瞰してみる。例えば、寝る間も惜しんで仕事をしてしまっているとき、「そもそも何のために仕事をするのか?自己実現や幸福のために仕事をするのに、睡眠を削って集中力を欠いてその日の幸せを失ってもいいのか?」と自問する
- チームスポーツで自分だけが活躍するのではなく、そもそもチームの目的は何かと考えてみる
- 食事制限をしてダイエットしようとした時に、「そもそもダイエットする目的は何なのか?食事制限で一時的に痩せたとしてその生活を続けることができるのか? もっと合理的に続けられる手段はないか?」と考える
【今日のクエスト】自分の強みを活用しよう
ペンシルベニア大学のマーティン・セリグマン博士の研究によると、生活や仕事の中に自分の性格の強みを活かすことができれば幸福度が高まることが分かっています。
そこで、自分の強みを実践するアイデアを考えてみましょう。
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