英才教育は逆効果!?遊びのなかで鍛えられる能力

子どもと自分を鍛えるコース

遊びが減ると創造力・知性がダウン!?

最近の調査では、子供の遊びの減少が様々な弊害に繋がることが示されています。

一部の研究では、子どもが幼いうちに勉強を教えることによって、子どもの創造性・意外な物事を結びつける能力・好奇心などが下がってしまうことが示唆されています。

また、2012年にニュージーランドで行われた実験でも、ある程度大きくなってから読み書きを教えた子供の方が読解力が上がるという結果が出ています。

 

持久力が高い子どもほど学習能力が高い

幼稚園~小学生のうちは塾に通わせてお勉強をさせるよりも、思い切り外で遊んだ方が賢明です。なぜなら持久力が高い子供のほうが学習能力が優れているからです。

 

根拠となる研究

イリノイ大学のローラチャドック・ヘイマン 博士の研究によると、ランニングマシンで測定した持久力の高い子供ほど記憶力が良く、灰白質が薄いことが分かっています。

「灰白質が薄い」というと何だかよくなさそうなイメージですが、実際は脳がより成長していることを示します。生まれて間もない時はシナプスの密度が高くなっており、灰白質も分厚くなっています。 脳が育っていくと必要なシナプスを強化し、不要なシナプスは 減らしていくので前頭前野の灰白質はだんだんと薄くなっていくのです。

つまり、持久力が高い子どもほど脳の発育が進んでいるということです。

 

 

4つの遊びで鍛えられる能力

ドイツの心理学者であるカールビューラーは知性を育む遊びを四つに分類しました。

想像遊び:イメージする遊び(ごっこ遊び、ふり遊びなど)

受容遊び:見たり聞いたりする遊び (絵本を読んでもらうなど)

機能遊び:体を動かす遊び

創造遊び:イメージを形にする遊び(積み木、お絵描きなど)

想像遊びと受容遊びは抽象的思考力を、機能遊びと創造遊びは空間認知能力を鍛えることができます。

 

遊びで鍛えられる抽象的思考力と空間認知能力

遊びのなかで鍛えられる能力は、英語を話したり、スポーツをしたり、漢字を読んだりするのとは違い目に見える能力ではありません。

 

遊びのなかで得られるのは英語を話したり、読み書きをしたりする上で基盤となる能力です。

就学前は、目に見える能力よりも、抽象的思考力・空間認知能力などの目に見えない能力を育てることの方が大事です。

 

抽象的思考力

想像遊び:ヒーローごっこで記号を認識する力がつく

遊びによって鍛えられる能力の一つ目は、抽象的思考力です。

抽象的思考力はその後の知性に直結するとも言われています。抽象的な思考力とは、目の前にないものについて考えるの能力です。

例えば、数字を使って「4+5=」という答えを求めるのは抽象的思考力に入ります。逆に、目の前におはじきを用意して四つのおはじきに5つのおはじきを加えることは具体的な思考と言えます。

抽象的思考力は、特に想像遊びによって鍛えることができます。

  1. 寝たふり・食べるふりなどの「ふり遊び」は1歳から始まります。
  2. ヒーローごっこ・おままごとなどの「ごっこ遊び」は 2歳頃から始まります

ごっこ遊びが算数の勉強につながる!なんて言うと信じられないかもしれません。

ごっこ遊びは抽象的な思考力をフル活用します。例えば、木の棒を剣に見立てて戦ったり、水と葉っぱを入れて「スープです」と言って出したり…。これらは、

  1. 剣→とがったもの→木の棒
  2. スープ→液体に具材が入ったもの→水と葉っぱ

という風に概念を記号として扱っているのです。

こうした抽象的思考力を養っておかないと、学校で習う目の前に見えないものを扱うことができません。

 

受容遊び:絵本の読み聞かせでストーリーを解釈する能力

受容遊びは想像遊びよりもレベルアップした遊びです。こちらも抽象的思考力を育てることができます。

 

受容遊びには絵本を読んでもらったりすることが含まれます。

絵本の読み聞かせは他人の経験を自分の中で解釈することにより抽象的な考えを育むことができます。

 

空間認知能力

遊びの中で鍛えられる二つ目の能力は空間認知能力です。

空間認知能力とはスポーツの中で使われる能力ですが、自分の頭の中に浮かんだイメージを自由に動かすことができる能力も含まれます。

空間認知能力が高い人は、頭の中で様々な角度から物事を見ることができます。学校で話を聞いていても「意味が分からなくなった」「話についていけなくなった」ということが少なくなります。

 

機能遊び:ボールを追う

空間認知能力は、自分の体を動かす機能遊びによって鍛えることができます。

自分の方に投げられるボールの動きを追ったり、自分が走ったりすることによって、空間的なイメージを解釈する能力を育むことができます。

 

 

子どものうちは勉強よりも運動を!

子供のうちは勉強をさせるよりも、運動を通して持久力を身に着けさせることをオススメします。なぜなら、多数の研究で持久力が高いほど脳の機能も高いことが分かっているからです。

 

運動によって脳機能が上がる理由は定かではないのですが、考えられている説は主に2つです。

1つは運動をする際には頭を使うからです。ランニングをするにしても、「道が少しデコボコしている」とか「人とぶつからないように」とか、「坂だから前傾姿勢で」とか、様々な情報を処理しながらからだの動きを調整する過程で脳機能が鍛えられるのです。

 

もう1つの説はミトコンドリアの働きによるものです。

ミトコンドリアは呼吸で取り込んだ酸素をエネルギーに変える働きをしています。持久力が必要な運動をすればミトコンドリアが鍛えられ、酸素取り込み能力が高まります。

ミトコンドリアは体だけではなく、脳にも存在しています。ですので結果的に脳が酸素を使う効率もよくなって機能が高まるのではないか、というわけです。

他にも脳由来神経栄養因子(BDNF)が関係している、みたいな説もありますね。

 

創造遊び:自分の頭のなかのイメージを形にする

空間認知能力は、絵を書いたり積み木で遊んだりする創造遊びによっても鍛えられます。

創造遊びは、自分の頭の中にあるイメージを 目の前の具体的な形に落とし込む作業です。

 

【今日のクエスト】遊びを実践しよう

遊びの重要性が分かっていただけたでしょうか。下手に習い事を詰め込むよりも、今しか鍛えることのできない能力をきたえていきましょう。

  1. 想像遊び:ごっこ遊び、ふり遊びなど
  2. 受容遊び:絵本の読み聞かせなど
  3. 機能遊び:かけっこ、キャッチボールなど
  4. 創造遊び:お絵描き、工作など

【子供の獲得経験値】

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