- 子供に本を読んであげる機会が少ない
- 子供のレベルに合わせて読み聞かせするのが何となく気恥ずかしい
今回は子供の将来の成長のために本の読み聞かせがすごく大事だよ~というお話です。
読み聞かせのメリット
幼少期の語彙力の差が将来の読書量を決める!?「マタイ効果」
読み聞かせが大事と言われる理由は幼少期の語彙力に関係するからです。
語彙力が大切な理由は、小さい時の語彙力が将来の読書の習慣や 学習の発達に影響するからです。
実際、幼少期の語彙力が豊富な子供はたくさん本を読むのようになりさらに読解力を伸ばしていきます。対して、語彙力が乏しい子供は本を読む機会が少なくなり 読解力の獲得も難しくなります。
これは考えてみれば当然の話で、自分が知っている言葉をたくさんあれば新しい本を読む時にもスラスラ理解でき、本を読むのが楽しくなります。しかし知っている言葉が少なければ「本は難しいもの」という意識が芽生え読書の習慣もつかなくなるでしょう。
つまり、語彙力が高いとさらに語彙力を高め、乏しいとさらに乏しくなっていく。このような能力の広がりは「マタイ効果」と呼ばれます。
小学校までに語彙力・読解力・本を読み通す集中力などを鍛えておかないと、就学してから苦労することは目に見えています。
読み聞かせでしか得られないメリットとは?
「わざわざ読み聞かせをしなくても普段の会話で十分に語彙力が育つのではないか?」という反論も上がりそうです。
しかし、読み聞かせには普段の会話とは違うメリットもあります。
それは音素と様々なボキャブラリーの獲得です。
「音素」とは言葉を発音する上での最小の単位のことです。言葉を正しく発音するためには音をたくさん聞くことが大事になります。
例えば、絵本では「トントントン」「とことことこ」といった繰り返しの擬音が出てきますよね。リズミカルな文章を耳で聞くことによって言葉の発音を覚えることができるのです。
また、絵本を読むことで日常会話などではあまり出てこない豊富なボキャブラリーを身に付けることができます。
例えば、有名な「はらぺこあおむし」を見てみましょう。
にちようびの あさ うまれた ちっぽけな あおむしは、 おなかが ぺっこぺこ。
げつようびには りんごを ひとつ、かようびには なしを ふたつ……。
たくさん たくさん たべて、ふとっちょになった あおむし。
さなぎになって、 さいごは うつくしい ちょうちょに へんしんします。
「ちっぽけな」「たいへんうつくしい」などの言葉は日常の会話ではなかなか出てこない言葉です。
なので、絵本の読み聞かせは日常生活 の会話ではカバーできない領域で子供の言語能力を発達させてくれるのです。
【実践】5分の読み聞かせを習慣にしよう
子供への読み聞かせの習慣がなかなか実践できない理由は人それぞれでしょう。例えば、
- 読み聞かせのための時間が取れない
- 子供向けの本が気恥ずかしい
- 自分が疲れている、興味が続かない
といったものでしょうか。せっかくなら親としても嫌々読み聞かせをするのではなく、一緒に絵本や本の時間を楽しみたいものです。そこで読み聞かせをするハードルを下げてみましょう。
寝る前の5分だけでもいいのです。子供が「もっともっと!」とせがんできても「5分でおしまい。早く寝なさ~い」と終わっちゃっていいと思います(笑)
むしろその方が、子供が「続きが読みたい!」と思って自分一人で本を開く習慣に繋がるかもしれません。逆に大人がいやいや本を読んでしまうと子供も本に興味がなくなってしまいます。
「子どもレベルの本が何となく恥ずかしい」「退屈だ」という場合、科学絵本を選ぶのも手。大人でも「へぇ~」と楽しみながら読めますし、子どもに好奇心を持たせることもできます。
【獲得経験値】
☑️5分だけ読み聞かせをしてみた
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