想像力を発揮したいなら「正しさ」は捨てろ!
想像力を発揮して未知なものを見つけようとする時には、間違いを恐れないことが大事です。
イスラエルで行われたユニークな実験↓では、「正しさ」を求めると、想像力が制限されてしまうことが示されています。
イスラエルで知能の高い児童を対象にエラド・セゲブとオデリア・コーン・オッペンハイムという二人の研究者が行った実験。
児童にはある課題を出しました。用紙には単純な三角形が描かれており、児童に続きを描き足してもらうという課題です。
課題の指示を出す際、児童を二つのグループに分けました。
- 「正しく絵を完成させなさい」と指示したグループ
- 「絵を完成させなさい」と指示したグループ
その結果、 「正しく完成させなさい」と言われたグループ1は、80%の児童が三角形を屋根にした 単純な家の絵を書きました。また、平均で2色しか使っていませんでした
これに対して、単に「絵を完成させなさい」とだけ 指示を与えられたグループ2の絵はバラエティに富んでおり、家の絵を描いた者は一人もおらず、平均で5色の色が使われていました。
つまり、物事を正しく考えようとした時には想像力が制限されてしまうのです。
僕はたまにオリジナルの紙のゲームを作ったりします。例えばカードゲームや、ボードゲームなどです。
最近は桃鉄っぽいゲームを紙の上でつくって遊んでいるのですが、「普通の鉄道は止まるマスでどんなイベントが起きるんだろう?」と、どうしても本家に引っ張られてしまうことが多いです。
せっかくオリジナルでゲームを作っているのに、「いやこんなマスはあり得ないよな」「こんなルールは成立しないよな」と考えるのはもったいないです。
創作をするときにも無意識に「正しさ」を考えてしまうのは、人間の悪い癖ですね。
子どもに「そうじゃないよ」はNGワード
子どもの頭は非常に柔らかく、大人ではできない発想をします。
しかし子どもに正解を求め、「そうじゃないよ」と言ってしまう親御さんも見かけます。
例えば、子どもと親が一緒に絵を描いているような場面。子どもは想像力豊かに「ゾウ」を描きあげます。しかし親は「ゾウにはそんな爪はないよ」「ゾウは耳がもっと大きいんじゃない?」と言ってしまうとどうでしょうか?
子どものせっかくの想像力もしぼんでしまいます。気をつけていても意外とやってしまいがちです。
子どもには正解を求めず、自由に遊ばせることを意識しましょう。
子どもの想像力を解き放つコツとは?
子どもの想像力を伸ばしたいなら、「正解を隠す」ようにしてみましょう。
例えば、子どもに人気の「LEGO(レゴ)」ってありますよね?
LEGOはブロックを組み合わせて、動物や飛行船、家などの形をつくることができます。LEGOを自分で組み合わせて南京錠をつくったりする人もいて、なかなか奥深い遊びです。
LEGOの残念なところは表紙に正解があることです。ライオンをつくるキットなら、ライオンの完成図が箱の表面に載っています。
しかし、先に完成図を見てしまうと子どもが自分で想像してブロックを組み合わせることができなくなります。ライオンのキットから他のものを作れる可能性もあるのに、ライオンを作って終わるのは寂しいです。
そこで、LEGOで遊ばせるときには、箱は隠しておいて中身だけを与えてみるのもいいでしょう。
子どもが自由に想像しながら作ることができます。
【今日のクエスト】「正しさに縛られているな」と感じたときは、あえて打ち破れ!
【獲得経験値】
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