8歳で大人びる「思春期早発症」の危険性

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「思春期早発症」とは?

思春期早発症とはその名の通り、思春期が早くやってくることです。思春期になると男子も女子も体が大人に近づいてきますが。

特に最近の子どもに多く、一昔前は8歳までに体に変化が現れる子は5%程度だったにも関わらず、段々と増えてきて10%を超えているそうです。

 

思春期早発症のリスク

思春期が早くなるぐらいどうってことないんじゃない?と思われたかもしれませんが、大問題です。

思春期が早くなるということはそれだけ大人の世界に興味を示すのも早くなるということだからです。

実際に思春期に入るの早い子ほど、自分よりも上の世代に悪影響を受けるリスクが高く、アルコールや薬物に手を出したり、早すぎる性行為をしたりするリスクが高くなります。また、自己評価が低くてうつ病になりやすいという傾向もあります。

また、大人になってからもうつ病にかかったり、危険な性行為をしたり、アルコール依存症になる傾向が高くなります。

 

特に早い段階で性に関心を持ってしまうのは注意したいところです。現代はネットでいくらでも画像や動画を見れてしまうからです。

 

思春期早発症の原因①脂肪が多すぎる食事

思春期早発症は脂肪が多すぎる食生活が原因の1つです。なぜなら脂肪細胞と思春期につながりがあるからです。

 

思春期に入るのはキスペプチンというホルモンが増え、男性ホルモンのテストステロンや女性ホルモンのエストロゲンの分泌を促すからです。

そのキスペプチンの分泌を促すのはレプチンという物質です。レプチンはもともと満腹になったときに働く物質で「お腹がいっぱいだよ~」と知らせます。レプチンは脂肪細胞で産生されます。

つまり、油まみれの食事をすることによって異様にレプチンが増えてしまうのです。

脂肪の多い食事→レプチン→キスペプチン→男性ホルモン(女性ホルモン)
 
 
ファストフードやコンビニ食・外食などが増えてしまうと、子どもが摂取する脂肪分が増えて、思春期を早める原因を作ってしまうのです。
 
 

思春期早発症の原因②スマートフォンによるブルーライト

もうひとつの原因は明るすぎる環境です。さきほどキスペプチンが男性ホルモンや女性ホルモンを増やすことによって思春期に入ると説明しました。

キスペプチンはペプチンによって分泌が促進されますが、その一方でメラトニンというホルモンが分泌を抑制しています。

メラトニンは睡眠に関係するホルモンです。日中は分泌が抑制され、夜になると分泌されるため自然と眠たくなるようにできています。

しかし、スマートフォンやパソコンなどの電子機器の光を夜中にも浴びてしまうと、メラトニンが分泌されなくなってしまいます。

メラトニンが分泌されないと、キスペプチンの分泌を止めることができずに思春期が早まってしまうのです。

 

言うまでもなく脂肪の多い食事や夜中の電子機器の利用は他の問題にもつながってきます。ぜひ改めてみることです。

逆に健康的な生活スタイルを保っておけば特別なことはせずとも、思春期早発症は防ぐことができるのです。

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