虐待を加えられるほど親を愛するようになる子供の心理
虐待を加えられる子供は、より親に対して愛情を示すことになります。この現象は「トラウマティック・ボンディング」 と呼ばれています。
トラウマティックボンディングが起きる原因は親からの注意を引き、もう一度愛してもらうためです。
というのも、動物にとって成熟していないうちに親からの養育を放棄されることは命の危険を示します。そのため動物の赤ちゃんは共通して可愛らしい見た目をしています。守ってあげたくなるような大きな目や丸っこい顔をしていますよね。
虐待を受けている状況は親からの養育を放棄される危険性を示します。だからこそ親からの気をひこうとして親に対する愛情を向けるようになります。虐待を受けているにも関わらず親をかばうようこともしばしば起こります。
創作の例
- 虐待事件を描く際には子供が親を一生懸命かばおうとしている姿を描写する
- 虐待の傷を見せないために常に長袖を着ていたり、普通なら怪我しない腕の内側を怪我しているなどの伏線を張っておく
- 冷酷な探偵が「親をかばっているのは、親への愛情ではなく生物としての本能に過ぎない」と吐き捨てる描写をする
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