- 人見知りで人前で話すのに緊張する
- 初めての人に話しかけにいけない
今回は、「社交の省察」を行う事によって 迷走神経緊張を高めメンタルが強くなるぜ~というお話です。
メンタルコントロールの鍵を握る「迷走神経」
「迷走神経」とは、脳・心臓・肺・咽頭・消化器官など脳から身体まで様々な部位に張り巡らされている神経のことです。迷走神経はメンタルのコントロールや身体の調節に欠かせない機能を果たしています。
というのも、迷走神経は「今は落ち着いて大丈夫だ」といったシグナルを 脳や臓器に発信し、感情を落ち着かせたり心拍数をコントロールしたりする役割を担うからです。
そして、人によって迷走神経の丈夫さは違います。迷走神経が丈夫な人ほど…
- 感情のコントロールがうまい
- ネガティブな情報の影響を受けにくい
- ストレスが多い場面でもメンタルをコントロールできる
- 糖尿病といった疾患にもかかりにくい
- 社会的不安孤独といった メンタルを病む事態も回避できる(←コミュ症改善に期待できる!)
…といったメリットがあります。つまり、迷走神経を鍛えることによって心と体を健康に保つことに繋がるのです。
迷走神経を鍛える「社交の省察」
「社交の省察」というのは、1日の終わりにその日に交わした会話を思い出し評価するテクニックです。
マックスプランク人間認知脳科学研究所のベサニー・コクらによると、社交の省察に取り組むことによって 迷走神経を鍛えることができると示されています。
コクらによる社交の省察の具体的な取り組み方は以下の通りです。
- 今日一日で交わした会話を三つ思い浮かべる
- 3つの会話について、「その会話で相手に親しみを感じたか」「その会話で相手と波長が合うと感じたか」
という2点を評価する - なお、1から10までの10段階で評価する(当てはまると感じたら10 、そこそこと感じたら5、 当てはまらないなら1)
以上。とてもシンプルな方法です。社交の省察が迷走神経 の丈夫さを鍛えるのに効果的な理由としては、その日に交わした会話を反芻することができるからだと考えられます。「今日も人と話したぞ」 「評価を上げるために明日はもっと社交的に振る舞ってみよう」という前向きな意識をもてるのです。
ちなみに、コクらの研究によると社交の省察について以下の点が強調されています。
- 最低でも3日続けないと効果は出ない
- 1ヶ月以上続けることによって効果は最大になる
まずは、3日続けることを目指し、 慣れてきたら一か月を狙って取り組み続けてみましょう。
【今日のクエスト】社交の省察に取り組もう
ステップ1:日記帳を用意する
ステップ2:今日交わした会話を3つ思い浮かべる
例:
- 今日はAさんと朝にどんなものを食べるかという話をしたな
- Bさんと話して SNS でやっていることや恋人の話をしたな
- Cさんと今話題になっていることの話をしたな
ステップ3:その会話で相手に親しみを感じたか・その会話で相手と波長が合うと感じたかを10段階で評価する
僕なりの解釈になってしまいますが、
- 「その会話で親しみを感じたか」:「話しやすいなぁ」「面白い人だな」と感じる
- 「その会話で相手と波長が合うと感じたか」:うまくやっていけそうか、趣味などが合いそうか
…というニュアンスで評価しています。
親しみを感じたか?→⑨(朝から甘いものを食べると聞いて「朝の甘いものは幸せだよなぁ」と共感できた)
波長が合うと感じたか?→④(今の自分は健康のために甘いものなどは控えているので)
親しみを感じたか?→⑧(こちらが喋らなくても勝手に喋ってくれるので あまり自分のことを喋りたくない僕としては 話し相手としていいかもしれない)
波長が合うと感じたか?→②(SNS の類はほとんどやらないし 恋人の話なんて全くついていけない。若者の文化を知るのには適しているかもしれない)
親しみを感じたか?→⑨(Cさんはニュースや雑学に興味があって、よく人と話す時の話題を作っている。)
波長が合うとを感じたか?→⑨(知的な話題を好む人なのかもしれない。自分も積極的に話題を振ってみよう)
【獲得経験値】
☑️その日に交わした会話を1~3つ書き出した
☑️その会話で相手に親しみを感じたか・その会話で相手と波長が合うと感じたかを10段階で評価した
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