パンデミック中に孤独感が増える3つの性格とは?

外向性を活かす・見抜く

今回はパンデミックでの孤独感が強い人に向けた内容です。

  • いつも同僚や友人と話すことで気分が上がっていたのに、在宅勤務になって「誰とも雑談しない日」が続いて気持ちが沈む。
  • 普段は自分からイベントや食事に誘うタイプだったが、対面が制限されて声をかけづらい。
  • 外出自粛で刺激が減り、休日は何をしていいかわからず、気づけばスマホを見て終わる。

外向性が高い人はパンデミック中に孤独感が増えやすいようです。実は、外向性以外にも性格的に孤独を感じやすい性格があります。

 

パンデミック中に孤独感が増えるのは「外向性」が高い人と…

2021年にドイツ経済研究所やテキサス大学などの研究者たちが発表した論文によると、外向性・勤勉性(=きっちり計画を立てて動く性格)・神経症傾向(=不安になりやすい性格)が高いほどパンデミック中の孤独感の増加が大きかったことがわかっています。

https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/19485506211037871

 

内容

約6010人を対象(平均年齢54.64歳)。パンデミック前と、パンデミック中の最初の14週間において、以下の項目を調査した。

  1. 孤独感:パンデミック前とパンデミック中の孤独感の自己評価を比較した。
  2. 性格:ビッグファイブの測定を用いて性格を評価した。
  3. その他:年齢、性別、世帯収入、世帯構成などの孤独感に影響しそうな要素。

これらのデータから、孤独感と性格がどのように関わっているかを調べた。

結果
  • 孤独感はパンデミック前からパンデミック期にかけて大きく上昇した。
  • 女性は男性よりも孤独感の増加が大きかった。
  • 高齢者であるほど孤独感の増加が小さかった。
  • パンデミック前に孤独だった人ほどパンデミック中の孤独感の増加は小さかった
    • 考察:もともと孤独でなかった人の方が社会的な関わりが減ることによって孤独感が強くなるのは自然です。
  • パンデミック前に失業していた参加者は、就業していた参加者よりも孤独感の増加が小さかった。
  • パンデミック中に収入が減少した場合、孤独感の増加が大きかった。
    • 考察:パンデミックで仕事を失ったり、労働時間が減ったりした人は特に孤独になりやすいと言えます。

性格に関しては3つの性格特性が孤独感と関連していました。

  • 外向性が高いほど孤独感の増加が大きかった
    • 考察:外向的な人は普段から外に出て活発的に活動するため、外出制限によって普段とのギャップが大きかったのだと考えられます。
  • 神経症傾向が高い人ほど孤独感の増加が大きかった
    • 考察:ストレスに対して適応しづらく、気分の変化に対処しづらいと考えられます。
  • 勤勉性が高い人ほど孤独感の増加が大きかった
    • 考察:勤勉性が高い人は対面での接触制限を真面目に守る傾向があるため、社会的に孤立しやすかったのではないかと考えられます。
  • なお、孤独感に影響する大きさは、パンデミック前の孤独感→性別→性格の順番で大きかった
    • 考察:パンデミック前に孤独ではなかった人、女性、性格的に外向性や神経症傾向が高い人は孤独感が大きかったと言えるでしょう。

 

考察

パンデミック中に孤独で「辛かった」「息が詰まった」という人もいれば、「別にいつもと変わらなかった」という人もいるでしょう。

特に、パンデミック中の孤独感は外向性の高さに左右されることがわかりました。重要なのは自分の外向性のレベルを知り、自分に必要な交流を把握することです。

 

【実践】自分が求める社交レベルを満たして孤独感をコントロールしよう

内向的な人は落ちついたひとり時間を楽しもう

外向性が低い人は頻繁な交流を求めないとは言え、社会的な刺激が減りすぎると孤独感が生まれる可能性もあります。

  • 読書・創作・ゲーム・手芸など、没頭できる活動を楽しむ。
  • 1日1回程度の軽い交流をルーティンに入れる(家族と短時間話す・オンラインで近況を数分共有するなど)。 
  • SNSで成果を共有したり、緩くコミュニティに参加したりするとバランスが取れる。

 

外向的な人はインドアでもできる活動的なアクティビティに取り組んでみよう

外向性が高い人は対面でのコミュニケーションが減ることに強いストレスを感じます。そこで、オンラインでも新しい人と交流したり、能動的な体験を取り入れたりしてみましょう。

  • オンラインワークアウト
  • 同時視聴の映画
  • 協力プレイを楽しめるゲーム

 

まとめ

  • パンデミック中の孤独感は、外向性・勤勉性・神経症傾向が高い人で増加しやすい。
  • 外向的な人は、社会的活動の減少が強いストレスにつながりやすい。
  • 孤独感の変化は、性格に加えてパンデミック前の孤独感や性別の影響が大きかった。

パンデミック中の孤独感の増加は、外向性や神経症傾向など一部の性格に影響されやすかったようです。とくに外向性が高い人は、社会的接触の減少から強い孤独を感じやすいと言えます。自分の外向性レベルを把握し、それに合った交流スタイルを保つことで孤独感を調整しやすくなるでしょう。

 

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