僕は生徒会というシステムが大嫌いです。
「生徒主体の学校」なんて銘打っておきながら、実際は優等生が会長を名乗り教師の言わんとすることを汲み取り、抽象論を振りかざすだけです。
「僕が生徒会長になったら朝の挨拶運動を企画します!」
反吐が出る。挨拶運動をやることによって、学校がどうよくなるのかがまったく分かりません。
お一人様な皆さんは生徒会長に立候補しようなんて気がサラサラないでしょう。
しかし、何らかの手違いで「生徒会に入ることになった」「生徒会長の立候補を押し付けられた」なんてことが起こったときは、こんなことを提案してみてはいかがでしょうか、という話です。
今回は僕が生徒会長になりきってスピーチをしてみるので、清き一票をお願いしますね。
制服ってなんか意味あんの?むしろ逆効果説
僕が第1に提案することは制服の廃止です。
なぜなら、制服は皆さんの知的生産性を落としている可能性があるからです。
ネクタイと仕事のパフォーマンスについて調べた衝撃的な実験があるので見てみましょう。
- 成人男性30人を対象にした実験
- 襟が開いているシャツと着ている人とネクタイを締めている人に分ける
- 脳への血流量をMRIで測定
- 結果、ネクタイを締めている人は、そうでない人に比べ、脳への血流量が7.5%低下していることが確認された
規模が大きい実験とは言えませんが無視し難い結果です。
ネクタイをすることによって首の血行が悪くなり、脳への血流量が低下したものと思われます。脳に血が届かなくなるということは、集中力が下がり、眠たくなってしまうということです。
首が詰まる学ランやネクタイを締めるブレザーは、ビジネスネクタイと同じように首の血行を妨げている可能性があります。
ですから制服は学生の授業への取り組みを邪魔してしまうのではないでしょうか。
制服を廃止して私服登校にすることを提案します。制服を買う必要がないので入学しやすくなります。制服廃止を取り入れている学校自体が少ないので学校のいい宣伝にもなると思います。
始業時間を遅らせれば成績・出席率アップして鬱も減る!
2つ目の提案は始業時間を遅らせることです。
現在は8時半が始業時間ということですが、これを1時間遅らせて9時半から始業にするのがいいと思います。
というのも、朝の睡眠時間を確保できないと学校の成績が低下してしまうからです。
ミネアポリスとイーダイナで行われた研究を見てみましょう。
- 高校生7000人を対象にした実験
- 始業時刻を約1時間遅らせた
- 結果、始業時刻を遅らせなかった学生よりも睡眠時間が増え、成績が良くなり、鬱になるのが減った
とのことです。
10代の脳にとって睡眠はとても大事です。
「睡眠が大事なら起きる時間を遅らせなくても、寝る時間を早くすればいいじゃないか」そんな反論も聞こえてきそうです。
しかし、10代の脳は早く眠ることが苦手なのです。というのも睡眠を促すメラトニンというホルモンが、他の世代よりも2時間ほど遅く分泌され始めるからです。
ですから、思春期の若者は自然と2時間程度就寝時刻が遅くなってしまうのです。
もちろん遅くまでスマートフォンを触っているといった原因も考えられます。しかし、生理的な側面から見てもティーンエイジャーが遅寝遅起きになるのは自然なことなのです。
思春期の脳が早く眠るのに適していない以上、始業時刻を遅らせて朝にしっかりと睡眠時間を確保することが大事なのです。
まとめ
さて、どうだったでしょうか?
- 学校では制服をきちんと着なければいけない
- 学校は8時から始まる
そんな常識が科学によって否定されているのです。
もしも学校を本当によりよくしたいのなら、こうした具体的な企画をするべきだし、教師もそれに応えるべきです。
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