- 試験勉強がストレス
- 勉強をするときに「このやり方がいいのかな…」と不安になりがち
長期的な試験勉強にはストレスがつきもの。受験勉強のストレスでめっちゃ太った!」みたいな話もたまに聞きます。
そこで今回はメンタルにいい勉強法があるぞ!というお話です。
「思い出す学習」で不安は軽減されていく
勉強においてもっとも重要なのは「想起学習」です。想起学習とは「見ずに思い出す」という要素を取り入れた学習のこと。
例えば、
- ノートを眺めるだけではなく、ノートを手で隠しながら覚えているかどうか確かめる
- 教科書を読むだけではなく、教科書を閉じて声に出して内容を復唱してみる
- 単語カードをつくってクイズ形式で学ぶ
…といった方法はすべて想起学習になります。見ずに思い出すことによって初めて記憶に刻まれ、知識を身につけることができるのです。
「思い出せるか」をチェックすると不安はなくなる
さて、今回の本題。想起学習はメンタルにもいい!というお話になります。
実際、タフツ大学が行った研究(※)では、積極的な学習をすることによって勉強することへの不安を和らげることができるぞ~ということが示されています。
確かに、ただ教科書を眺めているだけだと、「本当に内容が身についているんだろうか…」と不安になってしまいますよね。そこで、「覚えているかどうか声に出して確認してみよう!」とすると、自分が覚えている部分と覚えていない部分がハッキリします。
「なるほど、今の自分の理解度はこれぐらいか」と把握しやすいので、安心して学習をすすめることができるのです。
完璧主義に陥ったときにも「想起学習」が効く!
完璧主義的な人は、「今の自分の勉強のやり方で合っているんだろうか…」と不安になりがちです。
例えば、計画を何度も建て直したり、新しい勉強法を次々に取り入れてみたり…といったように時間を浪費することもあるでしょう。そんな完璧主義者が抱きがちな不安にも想起学習は効いてきます。
想起学習は「方法」が目的化しにくい
思い出す学習は試験にダイレクトに直通する学習法です。
例えば、教科書の内容を見ずに自分の言葉で説明できるなら、試験に出てくるある程度の問題には回答することができます。そういう意味で、思い出す学習はダイレクトに役にたつのです。
- 問題集で学ぶ→試験で同じような問題が出てきたら答えられる
- 単語カードに書いて覚えているかどうかチェックする→試験で聞かれたときにも答えられる
といったように。
対して、講座を見たりノートまとめたりする方法はダイレクトではありません。
- ノートに分かりやすくまとめる→内容の理解度が高まる→試験で役に立つ
- YouTubeで分かりやすい動画を視聴する→内容を楽しく学べる→試験で役に立つ
といったように、ワンクッション挟まれているのが分かります。
ダイレクトに結果が見えない思い出さない学習法は方法が目的化してしまいがちという欠点があります。
例えば、「ノートまとめをして理解を促す」のが目的だったはずが「ノートをキレイにまとめる」ということ自体が目的になってしまうなんてことはよくあること。でも、想起学習はダイレクトに試験のシミュレーションをするようなものなので、方法が目的化しづらいのです。
話がちょっと逸れますが、僕も一時期「読書の内容を完璧にノートをまとめて知識を管理したい」という発想で勉強をしてしまいました。しかし、ノートまとめが目的になると、学習している最中に「この内容は昔のノートに書いていたっけな?不安だからもう一度書いておこう…」と時間を浪費するようになっていました。そこで「ノートですべて管理しようとせず、自分の頭で覚えているか確認する」という勉強法に切り替えたところ、学習の不安がなくなりました。
本を読むときも目次を見て「この内容はあの本にも書いてあったな。確か~みたいなことだったな」と思い出すことができれば、「この内容は覚えているから読み飛ばそう」と決断できます。
「覚えていたら読み飛ばす」「覚えていないor知らない内容ならじっくり読む」を実践することで、僕の読書ライフはシンプルなものになりました。
話を戻しますと、試験勉強の際には「キレイなノートをつくりたい」という誘惑に負けそうになったら、「ノートに時間をかける代わりに今書いた内容を思い出してみよう」と発想を切り替えるといいでしょう。
【今日のクエスト】不安になったら「思い出す学習」を実践しよう
☑️今日学んだ知識を1分間で自分の口で説明してみた
☑️「知識が身についているなら、それに至るまでの方法にこだわる必要は別にないなぁ」と思えた
【獲得経験値】
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