30分程度のゆるい運動を取り入れる
勉強を効率的に進めたいという人に取り入れて欲しい習慣はゆったりとした運動の習慣です。なぜなら、有酸素運動を取り入れる事によって記憶力がアップするからです。
実際に、ハンブルグ大学のホティングらの研究によると、勉強前に30分間運動に取り組むことで記憶力が上がったことが示されています。
介入
被験者たちに外国語の単語を覚えてもらう。その際、被験者を3つのグループに分けて比較。
- 30分の軽めの有酸素運動(エアロバイクをゆったりと漕ぐ)
- 30分のきつめの有酸素運動(エアロバイクをハードに漕ぐ)
- 運動はしない
運動の後、被験者たちに外国語の単語を覚えてもらい、20分後・24時間後・2日後の計3回テストを実施。
結果
- 運動を行った方が後日のテストで成績が高い傾向にあった
- なお、きつめの運動を行ったグループ2よりも、軽めの運動を行ったグループ1の方が成績が高かった
なぜ軽めの運動が効果的なのか
運動によって記憶力がアップする理由は、BDNF(Brain-Derived Neurotrophic Factor)と呼ばれる「脳由来神経栄養因子」のおかげです。
BDNFは運動をすると働き、記憶や学習をサポートする役割があります。きつめの運動の方が効果は高そうに思いますが、あまりにハードな運動は脳にストレスをかけてしまいます。ストレスホルモンであるコルチゾールが出ることでBDNFの効果が薄らいでしまうと考えられています。
そのため、あくまでも勉強の補助として運動を取り入れるなら軽めの運動で十分みたいです。
ちなみに、長期的に軽めの運動に取り組むと、脳の白質の量をアップさせる効果もあります。脳の白質は数学的な能力とも関係しているという風に言われているので記憶力だけでなく数学の成績もアップできそうです。
【今日のクエスト】体も頭もアクティブになろう
難関ポイント30分も動くのは面倒くさい
今回の心トレの難関ポイントはここに尽きます。30分の有酸素運動というのは意外と退屈で長ったらしいもので、おまけに勉強前に取り入れるとなったらせっかくの勉強するやる気も30分の間に萎えてしまいそうです。そこで今回は歩きながら勉強するスタイルをオススメしてみたいと思います。
何かをしていれば30分なんてあっという間!30分歩いた後もそのまま勉強を続行すれば生産性が上がってきます。
ステップ1:持ち運びやすい勉強ツールを用意する
まずは歩きながらでも勉強できるようなツールを用意しましょう。例えば以下の通り。
- スマートフォンの暗記アプリに情報を入れておく
- 単語カードに覚えたいことを書いておく
- 英語の音声を用意する
- 自分が覚えたいことを自分の声で喋って録音しておく
などなど。
ステップ2:歩く環境を用意しよう
次に勉強に集中できる環境を用意しましょう。住んでいるのが田舎ならその辺の道や山の中。都会の人ならジムなどの施設。音声を聞くだけならその辺の道でも十分です。
お金に余裕があるなら体を動かす家庭用のエクササイズ器具を買うのもいいでしょう。
ステップ3:30分間歩きながら勉強を実践しよう
ステップ4:勉強の続きをしよう
30分身体を動かした後はあなたの脳は覚醒モードに!記憶力が上がっている状態なので勉強の続きに取り組むと良いでしょう。
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