テストで67点アップした!?難しい概念を捉えるテクニック

学び方を学ぶコース

 

この記事はこんな方にオススメ
  • 理解が難しい概念にぶち当たったときの突破法を知りたい!
  • 複雑な講義を途中で見失いやすい

今回は難しいことを理解する上で意識したほうがいいことについてお話します。

「自己説明」で1つずつ理解する

難しい概念を理解する上で有効なのは「自己説明」のテクニックです。自己説明とは今取り組んでいる学習内容に関して「今どういう話だったかな?」と自問することです。

 

 

これだけでは分かりにくいので少し例を挙げてみましょう。実際の書籍で実践してみます。参考にするのは書籍のテーマは「クリエイティブな脳を使うにはどうすればいいか?」というもの。↓

クリエイティビティにとって重要な三つの脳の仕組み

(中略)一つ目が、「神経可塑性(Neuroplasticity)」である。神経可塑性とは、神経細胞と神経細胞の結び目であるシナプスが変化し、脳が変化することを表す。

かつて、人間の脳は変わらないと言われていた。古い教科書には、脳では新たな細胞すら生まれないと書いてあった。しかし、最近は新しく神経細胞がつくられる現象(神経新生)も発見されている。脳は後天的に新しい細胞を生む変化をもたらしているのだ。…

BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン ) パフォーマンスが高まる脳の状態とは」より引用

このように専門的な用語が飛び交ってくると頭が混乱してきます。ですから、この辺で自己説明をしてみましょう。イメージとしてはこんな感じ↓

  • 話の内容は「クリエイティブな脳になるには?」ってことだったな。つまり発想が面白い人になるための知識が書いてあるんだな
  • 何で急に「神経可塑性」って話が出てきたんだっけ?発想豊かな脳になるには「神経可塑性」って言葉が一つ目のポイントになるのか。
  • 神経可塑性っていうのは、つまり「脳は変わる!」ってことだな

このように内容の振り返りをしてみましょう。内容を読み返さずに自分の言葉で説明するとなおいいでしょう。

 

 

続きを読んでみます。↓

(中略)重要となるのが、クリエイティブ脳の部位を使っているか否か、Use it or Lose itの原則だ。

神経細胞、とくに脳の細胞は肉体の筋肉とよく似ている。筋トレで何度も何度も使っていると、筋肉は太くなってくる。神経細胞も使えば使うほど、神経細胞を取り巻く「ミエリン鞘」が少しずつ太くなり、レセプターの受容感度が高まっていく。…

  • ここでは「脳の細胞は使えば使うほど鍛えられる!」って話か
  • まてよ、そもそも「クリエイティブな脳になるには?」という話だったから…
  • クリエイティブな思考をたくさんすればするほど、実際にクリエイティブになってくるってことだな。

 

自己説明が有効な理由は知識の全体像が見やすくなるからだと思われます。例えば、先程の書籍の場合では…

クリエイティブになるには?というテーマで話が進んでるな
  →第1のポイントが『神経可塑性』なんだな 
    →神経可塑性っていうのは脳は使えば使うほど鍛えられるってこと
      →クリエイティブな脳に関しても同じ
  →第2のポイントはなんだろう?

といったように階層構造を確認しながら読みすすめることができます。

 

 

根拠となる研究

ある研究では自己説明のテクニックを使う事で学習効果が高まるぜ~ということが示されています。

介入

被験者の学生たちに論理的推論の課題に取り組んでもらい、その後テストを行ってもらう。その際、被験者を2つのグループに分ける

  1. 自己説明のテクニックを使いながら取り組む
  2. 普通に取り組む
結果

その後に行ったテストでは、グループ2の学生は平均23点。グループ1の自己説明を使った学生は平均90点であった

自己説明によって平均67点成績が上がったわけです。シンプルだけど結構強力なテクニックみたいです。

 

【今日のクエスト】難しい概念に取り組むときには「自己説明」のテクニックを使おう

✓自分が過去に挫折したテキストを用意した

✓テキストを読むときには1ページごとに「今どういう話だっけ?」と振り返ってみた。1ページが難しければ1段落ごとでもOK。

【獲得経験値】

 

コメント

ららららら

あららららら

あああかかかささ

 

popupだよ。

tigerだよ。