前の記事で、「音声入力でノートをとろうや」という話をしました。
音声入力は手書きよりも圧倒的に速いですが、それだけでなく内容を記憶にとどめやすいメリットがあります。
聴覚をフル活用!マルチモーダル学習
「マルチモーダル学習」とは五感をフルに活用して 勉強をすることです。
視覚だけではなく聴覚や運動感覚なども取り入れることで頭をフルに回転させることができます。
音声入力の場合、自分の喋る声が自分の耳に返ってくるので、聴覚を利用することができます。
書くよりも速くてすごい!音読の効果は実証済み
音読をすることの効果は科学的に証明されています。
また、ただ音読するだけではなく、人に話しているような口調で音読するとなお効果的です。
カナダのモントリオール大学の研究を見てみましょう。
学生たちに単語の暗記をさせる実験です。その際、学生たちを四つのグループに分けます。
- 単語を頭の中だけで復習
- 唇を動かすけど声には出さず単語を復習
- 単語を声に出して音読
- 単語を人に向かって音読
その結果、綺麗に4→3→2→1という順番で成績が良かったことがわかりました。つまり、声に出さないよりも出した方がいいし、人に向かって音読するともっといいということです。
理由としては、人間はコミュニケーションをとる生き物ですから、人を意識するだけでも脳の活動が高まるためと考えられます。
「思考スピード=知的生産性」の時代
昔はパソコンのタイピングが早い人が作業スピードが早い時代でした。
音声入力が登場した今となっては、思考スピードがそのまま知的生産性につながります。
思考スピードを早める手法やトレーニングをご紹介しましょう。
完璧は目指さない
音声入力で悪いところがあるとするなら、たまに起こる誤認識です。
誤認識するともう一度入力し直すのが面倒です。
しかし、実際には誤認識をそれほど気にする必要もありません。大体の内容が合っていれば、思い出すことができます。
また、「これ何て言ったんだっけ?」と思い出す過程で記憶を強化することもできるので、「復習の際にちょうどいい負荷になってくれる」ぐらいの考え方をしておきましょう。
そうは言っても音声認識の精度はかなり高いです。普通に喋ればほとんど聞き取ってくれますので、ぜひ有効活用してください。
結論・根拠・具体例で話せ!
話すときには結論・根拠・具体例の順番を意識してみましょう。
この論理展開は、音声入力で記事を書くだけではなく、スピーチやプレゼン、面接などすべてのトークに使うことができます。
先に結論を話す理由としては、結論を言った方が読む(聞く)方も分かりやすいからです。
喉の下をマッサージするだけで滑舌が改善!?
音声入力をするときに滑舌が悪すぎてまったく認識してくれないということが起こります。
僕も滑舌が悪くてしょっちゅう音声入力が珍変換をしてしまいます。
滑舌を改善するためには、エラのすぐ下にある 顎舌骨筋 をマッサージすると良いです。
というのも、滑舌が悪い人は顎舌骨筋がコチコチになっていて、舌の動きが悪くなっている可能性があるからです。
流暢に説明する能力を高める
音声入力でも分かりやすく話を展開するためには、論理的な思考力が必要です。
論理展開する能力は、ワーキングメモリーを鍛えることによって改善することができます。
ワーキングメモリとは脳の中にあるメモ帳のような機能を果たしてくれます。例えば買い物をするときなどに一時的に頭の中に買い物リストを覚えておいたりする役目を果たします。
喋る時には自分が喋る内容を頭に残しておきながら喋る必要がありますから、まさにワーキングメモリを使う作業です。
ですからワーキングメモリーを鍛えることによって流暢にしゃべることができるようになります。
ワーキングメモリーを鍛える方法としては、普段から自分の頭の中だけで記憶する習慣をつけることです。
例えば、買い物をするリストにしてもメモ帳に書いておくのではなく記憶に留めておいて買い物をすると良いでしょう。
勉強前に紅茶を一杯
紅茶に含まれるカフェインは前頭葉を活性化させ、論理的思考力や表現力をアップさせてくれます。
カフェインはコーヒーなどにも含まれていますが、紅茶の方が効果が高いとか。
勉強に取りかかる前のルーティンとして、紅茶を飲む習慣をつくってもいいかもしれません。
【今日のクエスト】ブログの執筆・ノートテイクなどで音声入力を使ってみよう
【獲得経験値】
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