この記事はこんな方にオススメ
- 「グリット」って言葉をたまに聞くけど一体何なの?
- グリットは本当に役立つの?
- グリットを診断してみたい
GRITとは?
GRIT(グリット)とは、簡単に言うと「やり抜く力」と言えます。やり抜く力は学業成績や職業的な成功に関わるとされる重要な特性です。
グリットは2つの要素によって構成されます。
- 興味の一貫性:長期間に渡って1つの同じ目標に情熱を注げるか
- 努力の粘り強さ:困難があっても同じ目標に対して努力し続けるか
グリットを診断
グリットは12項目の質問に答えることで自己診断することがでいます。
以下の質問に、
- 全く当てはまらない
- あまり当てはまらない
- 少し当てはまる
- かなり当てはまる
- 非常に当てはまる
の5段階で答えてください。メモの準備をすることをオススメします。
A:
- 新しいアイディアや計画によって,それまで取り組んでいたことから注意がそれることがある
- あるアイディアや計画に一時的に夢中になっても,あとで興味を失うことがある
- 数ヶ月以上かかるような計画に集中して取り組み続けることは難しい
- 私の興味は年々変わる
- 目標を決めても,後から変えてしまうことがよくある
- 数か月ごとに新しい活動への興味がわいてくる
B:
- 私は精魂傾けてものごとに取り組む
- 重要な試練に打ち勝つため,困難を乗り越えてきた
- 数年にわたる努力を要する目標を達成したことがある
- 私は頑張り屋だ
- 始めたことは,どんなことでも最後までやりとげる
- 困難があっても,私はやる気を失わない
診断手順
- 12項目の質問に答える
- Bの項目の数値を合計する
- Aの項目は逆転処理(※)をして、数値を合計する
- AとBの合計を足し合わせる
- 平均合計点(37.68)と比べる。平均より高ければグリットが高い、低ければグリットが低いと言える
※Aの項目の逆転処理では、
- 5→1
- 4→2
- 3→3
- 2→4
- 1→5
という風に数値を逆転させてください。
研究による平均
- グリット尺度全体は3.14(合計は37.68)
- 興味の一貫性(A)では3.13(合計は18.78)
- 努力の粘り強さ(B)では3.16(合計は18.96)
Aブロックの質問は「興味の一貫性」因子を、Bブロックの質問は「努力の粘り強さ」因子を診断するものになっています。せっかくなのでグリット全体だけでなく、AとBそれぞれの得点も平均と比べてみましょう。
ちなみに筆者が診断したところ、
- グリット全体は合計40、平均3.3
- Aの興味の一貫性は合計16、平均2.6
- Bの努力の粘り強さは合計24、平均4.0
となりました。グリット全体は平均よりちょい高いぐらいで、興味の一貫性は平均を下回ってますね。総合的には、困難に対しては粘り強いけど飽きやすい性格といったところでしょうか。
学力とも相関!
グリットが高いと学力も高いことが示されています。
根拠となる研究
粘り強さと学力は関連性が認められています。グリットに関するメタ分析によると、粘り強さが学力と関連していると示されています。また、グリットと成績の関連性は高校生以下の方が大学生以上の年代よりも強く現れるとも言われています。
Much ado about grit: A meta-analytic synthesis of the grit literature - PubMed
Grit has been presented as a higher order personality trait that is highly predictive of both success and performance and distinct from other traits such as con...
Just a moment...
考察
つまり、学生時代は特にグリットが高い方が成績が高まると言えるでしょう。
逆に大学生以上の大人になってくると、グリットだけではなく工夫や創造性などが重要になってくるのかもしれません。それでも、グリットが大人になってからも重要なことは変わらないでしょう。
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