誘惑に負ける割合が54%減少する習慣化のコツ

意思力

他人から確認してもらうだけで誘惑に負ける割合が54%減少!

  • 資格取得のために毎日勉強を1ページ進める
  • 毎日15分ウォーキングする
  • 毎日英単語を5つ覚える

このような習慣を毎日続けていくのは大変なことです。ときにはサボりたくなったり、忙しくて後回しにしてしまったりするでしょう。そこで、有効なのが他人からの確認です。例えば、「最近ちゃんとウォーキング続けてる?」と確認してもらうだけで意志力を発揮することができるのです。

 

根拠となる研究

2006年のコロンビア大学の研究では、他人の確認が意志力を発揮させてくれると示されています。

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介入

99名を被験者とする。被験者を4つのグループに分けて以下の確認を行う

  1. 今後1週間高い脂質のものを食べますか(食べる可能性を問う)
  2. 今後一週間高い脂質のものを食べないですか?(食べない可能性を問う)
  3. 今後1週間高い脂質のものを避けますか?(避ける可能性を問う)
  4. 今後1週間オレンジジュースを飲みますか?(別のものを飲む可能性を問う)

1週間後、実際に被験者に脂質が高いクッキーを振る舞い、実際にクッキーに手を伸ばした割合を計測。

結果
  • 食べる可能性を問われたグループ1は65%がクッキーを食べた
  • 食べない可能性を問われたグループ2は68%
  • 避ける可能性を問われたグループ3は38%
  • 別のものを飲む可能性を問われたグループ4は92%
ロジ
ロジ

あまり関係ない問いかけをされたグループ4と比べて、避ける可能性を問われたグループ3では、誘惑に負ける割合が54%減少していますね。

考察

つまり、「避けますか?」と確認されただけで本当にクッキーを避ける確率が上がったのです。理由としては、他人から質問されることで実際に行動できる可能性が高くなるからだと考えられます。自分自身ではコントロールすることができないことも、他人からの確認によってコントロールすることができると言えるでしょう。

 

なお、他人からの確認を設定する時には以下の注意点があります。

  1. 警告や命令ではなく質問の形にすること
  2. 「~しない」という否定形の形を使わないこと

実際に研究でも、「高い脂質のものを食べないですか?」という質問ではあまり効果を発揮していません。理由としては、否定系の文章は脳が認識しづらいからと言えます。例えば、「クッキーを食べない」ではなく「クッキーを避ける」の方が脳が分かりやすく認識することができるのです。

また、「クッキーを食べるな!」「クッキーを食べると太りますよ!」などの命令や警告もよくありません。なぜなら、人間は自分の選択が尊重されないのをストレスに感じるからです。

 

 

【今日のクエスト】サボりそうな習慣について他人からの確認をお願いしよう

ステップ1:自分が習慣にしたい行動をピックアップ

例:
  • 資格取得のために毎日勉強を1ページ進める
  • 毎日15分ウォーキングする
  • 毎日英単語を5つ覚える
  • 間食をしないようにする

 

ステップ2:質問系の確認文章を作ろう

例:
  • 資格取得のために毎日勉強を1ページ進める→「資格の勉強毎日進めてる?」
  • 毎日15分ウォーキングする→「毎日15分ウォーキング続けてる?」
  • 毎日英単語を5つ覚える→「毎日単語覚えてる?」
  • 間食をしないようにする→「間食を避けるの続けてる?」

 

ステップ3:知り合いに「週に1回確認のLINEを送って」とお願いしよう

例:

「月曜日になったら『資格の勉強毎日進めてる?』って確認するLINEを送って」とお願いしておく

 

お互いに実践する習慣を決めて、それぞれ確認し合うのもいいでしょう。「今日から英語を勉強しようと思うんだけど、一緒にやらない?」などと誘ってみてください。

 

【獲得経験値】

【関連知識】
【実践】一人では頑張れない人のための習慣化アプリを紹介
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↑習慣を共有するアプリ「みんチャレ」の使い方を解説。1人だとサボってしまう人はアプリ上で同じ習慣をこなす人と報告し合うといいでしょう。

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