- やらないといけない作業があってもどうしても先延ばしにしてしまう
- 作業に取り掛かるのが億劫
今回は、作業の手順を具体的にしておくだけで先延ばしが減るぜ~というお話です。
手順が明確なだけで先延ばしは減る!
- 資格取得のために勉強をする
- 毎日ブログを執筆する
- 毎日お弁当を作る
…といった習慣は、定着するまでに時間がかかります。「やらなければならないなぁ」と思うだけで気分が落ち込んでしまうでしょう。
作業を先延ばししてしまう原因は、作業の手順がはっきりとしていないからです。例えば、お弁当のサラダを作るという習慣なら、手順を具体的に以下のように整理しておきます。
- 朝起きて、トイレを済ませて、台所に一歩踏み入れたら野菜室を開く
- 葉物野菜1つと色野菜2つ、サラダ豆を取り出す
- 葉物野菜を大きめにちぎって水で洗い、ザルにあげておく
- 葉物野菜を乾かしている間に色野菜を一口サイズにカットする
- ジャーボトルにドレッシングを入れる
- サラダ豆を入れる。さらにその上に一口サイズの色野菜を入れる
これぐらいのレベルで具体的に表記しておくのです。
実際、心理学者 ヤーコブ・トローペ とニラ・リーベルマンが行った研究では、行動を起こすためには理由を考えるより手順を考えたほうがいいよ~という結果が示されています。
実験
学生たちを被験者として次のようなお願いをする。「簡単なアルバイトです。人の行動に関する調査のため アンケートに協力してもらっています。3週間以内にアンケートの回答を送ってくれた方には謝礼を差し上げます」
介入
お願いをする前に学生たちを2つのチームに分け、次のような課題をやってもらった。
- 「日記を書く・銀行口座を開く・旅行をする…」 など10個の行動を見せて、人はこれらの行動をなぜするのか?という理由を考えてもらった
- 「日記を書く・銀行口座を開く・旅行をする…」 など10個の行動を見せて、どのようにすればそれができるか?という具体的な手順を考えてもらった
その結果、チーム2の学生はチーム1と比べて平均10日早くアンケートを送った(=先延ばし傾向が減った)
考察
理由としては、「手順を考える」という手間を先んじて終わらせることができるからです。何かを行動に移す時に、「何からやろうかな~」と考えてしまうと、それ自体が面倒になってしまいますよね。ですから、何をやるかが最初から明確になっておけば、自ずと行動力も上がるというわけです。
【今日のクエスト】タスクシートを作成しよう!
自分がやるべきタスクの手順を明確にするために、「タスクシート」を作るのがおすすめです。タスクシートは以下のようなものです。↓
- タスク名
- タスクの手順
- タスクをやる時間帯
- タスクを邪魔する要因への対策
の4つを書いていきます。
ステップ1:タスクをピックアップする
例:
- お弁当をつくる
- ブログ執筆
- 統計学の勉強
ステップ2:タスクの手順を具体的にイメージする
例:ブログ執筆
- ブログ用の読書ノートとしてMindlyにメモしておく
- Mindlyにストックしているブログのテーマのマップを一つ開く
- Mindlyの枝をいじりながら、ブログのテーマについて、導入・根拠・考察・実践案を音声入力で書き入れていく(ここまでがだいたい30分)
- 一通り完成したら、ブログの管理画面を開いて新規追加画面を出す
- Bluetoothキーボードに接続し、Mindlyに下書きした内容をコピー&ペースト
- キーボードで操作して、編集作業や誤字脱字のチェックをする
- 一通り整えたら下書き保存を押し、Evernoteのブログ予定に7日後の投稿予定としてタイトルを書いておく
- 書いた文字数をチェックし、スコアボードに記録する
ステップ3:タスクをやる時間帯
ステップ2で挙げた手順を参考にしながら、「どの時間帯が集中してできそうかな?」と考えましょう。
例:ブログ執筆→午後5時から6時
ステップ4:タスクを邪魔する要因への対策をしよう
例:ブログ執筆
- 追加でリサーチが必要な場合→本などを参考にする
- 追加でアイデアを練りたい場合→そのマップは後回しにして別のマップを開く
- 追加で資料などが必要な場合→撮るべき写真や資料をエバーノートに書き込んでおく
実際に書き込んだタスクシート↓
↓挫折パターンへの対策は裏面に書き込みました。
ステップ5:目に見えるところに置いておこう
【獲得経験値】
【関連記事】

↑自分の体内時計を把握した上で、分析的な作業と洞察的な作業をやる時間帯を分けることで生産性が上がるという話をしています。今回作ったタスクシートを参考に、このタスクは分析力が必要だろうか?それとも発想力や柔軟性が必要なタスクだろうか?と考えてみるといいでしょう。例えば、「ブログの記事がほぼほぼ完成していれば編集作業は頭を使わないのでそこまで覚醒していない時間帯でいいな」とか、「ブログの執筆は記事の構成などを確認したり誤字脱字のチェックなどをしたりする必要があるので、分析力が冴えている時間帯の方がいいな」といった感じで。

↑こちらではスコアボードについて解説しています。スコアボードは、それぞれのタスクでどのぐらいの成果を出したかを記録するためのアイテムとして使って使えるものです。例えば、「ブログ執筆」というタスクなら、書いた文字数を記録してスコアとして記録する、といった感じです。
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