目を離すだけで問題が簡単になった!?
学生のときには、「教科書を読むときに目が近くならないようにしなさい」と注意されます。姿勢が悪くなったり、視力に悪い影響を与えたりしないための指導なのでしょう。
実はそれだけでなく、パソコンや教科書から目を離して見ると、複雑な作業を簡単に感じさせる効果もあるのです。
アメリカニューヨーク州のコーネル大学のマノイ・トーマスらによる研究では、物理的な距離を取ることで問題が解きやすくなるかもと示されています。
介入
92名の大学生に、コンピューターの画面に単語が映し出されたら声に出して読み上げる課題をやってもらう。なお、出てくる単語は実験者が独自に作ったもので発音が難しいものが含まれる
その際、被験者を2つのグループに分けて比較
- 「できるだけ顔を画面に近づけて」とお願いされるグループ
- 「椅子の背もたれに体重をかけて、できるだけ顔を画面から遠ざけて」とお願いされるグループ
課題が終わった後、発音の難しさについて「とても優しい(+3点)」から「とても難しい(ー3点)」で難易度を評価してもらった
結果
- 顔を遠ざけて作業したグループ2の方が難しくないと判断される傾向があった
- 評価としては、顔を遠ざけた場合は平均ー0.88点、顔を近づけた場合は平均ー1.31点
考察
平均点だけ見るとそれほどの違いはないように思います。しかし、物理的に距離を取るだけで問題を簡単に思えるならやってみて損はないでしょう。
理由としては、取り組むべき課題と物理的な距離ができると心理的にも余裕が生まれるからだと考えられます。確かに、焦っている時には視野が狭くなってしまいますよね。
【今日のクエスト】目を離して作業できる環境をつくろう
物理的に目が近くならないように仕組みを作るために書見台を活用してみましょう。
というのも、平面のテーブルにテキストを置くとついつい覗き込んでしまって姿勢が悪くなり、目も近くなるからです。
書見台に立てかけることによって姿勢も改善され自然と距離を保って見つめるようになります
特大サイズ 書見台, wishacc 調整可能な折り畳み式ブックホルダー 教科書、ミュージックブック、レシピブック用
↑筆者はこんな感じで書見台と高さを目線に合わせる箱を使って調節しています。テキストを読むときはもちろん、ノートをとるにも便利です。
【獲得経験値】
【関連知識】

↑スタンディングデスクで作業すればワーキングメモリや実行機能がアップするぜ~というお話をしています。スタンディングデスクなら姿勢を崩さずに作業しやすくなります。
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