頭がぼーっとする原因は「副腎」のせい!?

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この記事はこんな方にオススメ

きちんと寝ているのに疲労感がある

やる気が沸かない

頭がぼんやりとして集中力が続かない

これらの症状の原因は、もしかすると副腎が疲れているのかもしれません。

 

副腎とは?

「副腎」とは腎臓の上にちょこんと乗っている臓器です。

副腎はコルチゾールDHEA(性ホルモンをつくる材料) などのホルモンを分泌しています。

 

疲労感は副腎が疲れきっているせいかも

過剰なストレスや栄養不足などが続くと、副腎は働きっぱなしになります。

すると副腎疲労症候群に陥っていり、様々な不調を引き起こすのです。慢性的な疲労や集中力の低下は副腎が疲労していることが原因かもしれません

 

だらだらと分泌されるコルチゾールがヤバイ

副腎を働きっぱなしにしないためには、コルチゾールがだらだらと分泌される状態を変えることが重要です。

 

「コルチゾール」とはストレスホルモンと呼ばれ、心身がストレスを受けたときに副腎皮質から分泌されます

もともとコルチゾールの役目は、「危険から身を守ること」です。猛獣に遭遇したときにすぐに逃走できるように、血糖値を高めたり、血管を収縮して血圧を高めたりしてくれるのです。

 

コルチゾールは体内で起こる炎症やアレルギーを沈めてくれる作用があります。

「炎症」というのは体内で起こる火事のようなものです。怪我をしたときや食生活の乱れが続いているとき、体内では火事が起きるのです。

火事が起きたときに火消しをするのがコルチゾールの働きの1つです。しかし、慢性的に火事が続く場合はコルチゾールが出っぱなしになります。

すると、コルチゾールを出し続けている副腎は疲れ果て、コルチゾールは不足してしまいます

 

コルチゾールは人間にとって必要なホルモンです。ただし、出るときにドバっと出て、出るべきではないときは出ないのが正常です。

ですから、精神的なストレスや、食生活の乱れによる体内の炎症を抑え、コルチゾールが無駄にで続けないようにすることが大事です。

 

要点をまとめておきます。

  1. 慢性的な疲労や集中力低下は、副腎の疲れが原因かも。
  2. 副腎が疲れるのはコルチゾールがダラダラ出続けているから。
  3. コルチゾールは体のなかで起こる火事の火消しのために働く
  4. 火事が起きてしまう原因はストレスや栄養不足
  5. 火事ができるだけ起きないように、生活を改善しよう!

 

副腎疲労が引き起こす問題

認知機能の低下

副腎が疲れていると物忘れが多くなったり思考力が低下したりします。

 

副腎疲労状態に陥ると、「ブレインフォグ」といって、頭に霧がかかったようにぼーっとしてしまう症状が現れます。

また、心身のストレスによってコルチゾールが出続けてしまうと、脳の海馬にダメージを与え記憶力も低下します。

 

不眠症や睡眠障害

副腎から分泌されるコルチゾールは、朝の目覚めを助ける役割も果たしています。

健康的な人のコルチゾールは午前4時から6時頃に増え始め、午前8時頃がピークになります。そこからは夜に向かってだんだん減っていき1日の活動を終えます。

 

しかし、副腎が疲れると1日の中で6時にが分泌されるリズムが崩れるようになります。

活動量が多い昼間に分泌されるべきコルチゾールがなかなか分泌されず、逆に夜になってからだらだらと分泌され続けるといった状態になります。その結果、昼間は活動状態になりきることができず、夜は寝付けなくなる といった問題が起きます。

 

副腎は出るときにドバっと出て、出ないときには出ないのが大事なのです。

 

活力の低下・肌や髪の老化

副腎はホルモンの土台として働いています。

 

よって副腎が疲労するとホルモンを分泌する甲状腺などの働きも滞ります。

甲状腺はエネルギーを産生するホルモンを出すので、甲状腺でホルモンが出されなくなるとエネルギー不足に陥ってしまいます。また、免疫力が落ち髪の毛が細くなり肌が荒れたりもします。

 

生活習慣病につながる

慢性的な副腎の不調は生活習慣病に繋がります。

例えば動脈硬化や糖尿病には、それぞれコレステロールの摂りすぎ、糖質の摂りすぎなどが考えられていますが、直接の原因は体内で起こる炎症(火事)にあります。

 

そして炎症を収めるのは副腎から分泌されるコルチゾールの働きです。コレステロールが減っていくと炎症を抑える機能を働かなくなります。

そのため副腎疲労は様々な生活習慣病につながるのです 。

 

腸の働きの低下

腸と副腎はお互いに関係しています。腸の不調は副腎の不調を引き起こしますし、副腎の不調は腸の不調を引き起こします

 

まずは副腎→腸への影響です。

副腎が疲れてコルチゾールの分泌量が低下すると、胃腸粘膜の組織の修復もうまくいかなくなります。すると腸内環境が荒れやすくなるのです。

 

逆に腸→副腎への影響もあります。

「腸内環境が荒れている」というのは、腸のなかで悪玉菌が増えて善玉の腸内細菌がいなくなっているということです。

善玉菌がいないと、老廃物を排出する機能が滞ってしまい、腸の粘膜に炎症が起きます。言わば体のなかにゴミが溜まっていき火事の原因になるのです。

すると腸の炎症に対して火消し役のコルチゾールが分泌され、慢性化すると副腎が消耗されていきます。

 

総合すると、コルチゾールが少なくなると腸の修復ができなくなって腸が荒れ、腸が荒れるとコルチゾールがダラダラ出続けて…という悪循環に陥ります。

副腎と腸は鶏と卵みたいな関係と言えますね。

 

副腎疲労を解決するには

  1. 腸内環境を改善
  2. 肝臓の解毒作用を高める
  3. 副腎の栄養を与える

という3つのステップが重要です。

 

1.腸内環境を改善する

副腎の疲れを取るにはまず腸内環境を整えることが重要です。

 

副腎と腸内環境は密接に関係しているからです。

先程も「腸と副腎」は「鶏と卵」の関係性に似ていると言いました。「どちらが先か」という問題になるのですが、副腎と腸の場合は腸を改善するのが先決です。

 

糖質過多・悪質な脂肪を控える

糖質が多い食事や、揚げ物やお菓子など悪質な脂肪が使われている食べ物は、腸内で火事を起こします

腸内環境の改善については、こちらの記事で徹底解説しています。↓

 

汗が臭う人は注意

汗がアンモニアのような刺激臭がする場合、肝臓に毒が溜まっている証拠です。

 

というのも、腸の状態が悪くなり悪玉細菌が増えると、有害物質であるアンモニアが大量に発生します。アンモニアは腸管から吸収され全身に巡り肝臓にも蓄積されるのです。

また、肝臓で処理しきれなかったアンモニアは、中枢神経にまで影響を及ぼし脳に影響します。その結果、物忘れがひどくなったり、イライラしやすくなったりなどメンタル的な問題も出てきます。

 

まずは腸内環境を改善することによってアンモニアの発生を抑えることが重要です。

 

2.肝臓の解毒作用を高める

腸内環境の改善が済んだら、次は体のなかに溜まる毒を取り除きましょう。

肝臓に負担をかける毒を排除する

まずは体にとって毒となるものを摂取しないように心がけましょう。

 

一般的に肝臓に負担をかけるのはお酒のイメージが強いですよね。しかし肝臓にとってはお酒などのアルコールだけでなく、

  • コーヒーに含まれるカフェイン
  • 食品添加物、整髪料、化粧品、殺虫剤、消臭剤などの化学物質
  • マグロなどの大型魚に含まれる重金属

なども毒となります。

 

体に毒を入れないためには以下のことに気をつけてみるといいでしょう。

  • お酒やカフェインを控える(コーヒーや緑茶は量を減らす)
  • レトルト食品やコンビニ食などの添加物が多い食品を避ける
  • マグロなどの大きい魚は週に1回にとどめる

 

解毒作用が高い食べ物

毒を入れないようにしたあとは、解毒作用があるものを積極的に入れていきましょう

 

解毒効果が高い食べ物としては、レモン・スイカ・小松菜・ブロッコリーなどのフルーツや緑黄色野菜が挙げられます。

これらには抗酸化物質が含まれており肝臓の機能を改善してくれます。

 

他にも、ローズマリー・オレガノ・コリアンダー・ターメリック・シナモン・パセリ・ミント・バジル・パクチー・玉ねぎといった香味野菜を積極的に摂ると良いでしょう。

 

水分をしっかり摂る

毒素を排出ためには水分をしっかり取ることが大事です。

コーヒーには利尿作用があるので、体の水分が不足になりがちです。副腎疲労を解決する上でコーヒーの取り扱いは注意が必要ですね。

 

サウナに入る

サウナに入るのは肝臓の解毒作用を高めるいい習慣です

汗をかくことによって、身体の中に溜まった毒素を積極的に排出することができます。重金属や化学物質は尿から排出することができますが、尿から排出できないものもあります。尿から排出できないものは汗から排出しましょう。

お風呂には、入浴剤として重曹を入れることによって発汗作用が高まります。 

 

3.副腎に栄養を与える

腸内環境改善して、肝臓の解毒作用を高めることが終わったらようやく副腎を直接元気にしていく対策をしていきます。

コルチゾール生成の燃料であるビタミンB群

まず最初にビタミン B 群を積極的に摂取することが大切です。

コルチゾールを作る過程ではビタミン B 群が大量に消費されるからです。

 

ちなみに、白髪の原因としてはストレスなども考えられていますが、ビタミン B 群とも関連しています。

ストレスを感じている状態ではコルチゾールが大量に作られるためビタミン B 群が大量に消費されてしまうのです。ビタミン B 群が消費されることによって白髪が増えてしまいます。

また、白髪が増えやすい人や若白髪が多い人は、遺伝的にビタミン B を吸収しにくいといった要因があると考えられています。

遺伝的にしょうがない部分があるものの、ビタミン B 群を積極的に摂取することによって白髪をある程度予防することができるでしょう。

 

コレステロールは悪者ではない!良質な脂肪を取る

脂肪は悪者にされがちですが、副腎の機能を高めるためには良質な脂肪を取ることが大事です。

脂肪の一種であるコレステロールはホルモンの材料となってくれ ます。ですので脂質が不足するとコルチゾールを作ることもできなくなってしまいます。

 

朝のコーヒーの習慣を見直す

朝起きた直後にコーヒーを飲む習慣をやめましょう。

なぜなら、起きですぐにコーヒーを飲むと、コルチゾールの分泌リズムが狂ってしまうからです。

 

コーヒーに含まれるカフェインは交感神経を刺激し、興奮状態や緊張状態を作り出します。それによってストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。

前述したように朝になると体内で自然にコルチゾールが分泌されて、体を覚醒させます。にも関わらずカフェインでもコルチゾールが分泌されてしまうと、コルチゾール過剰になってしまい、リズムが崩れてしまうのです。

 

目が覚めてから90分は待ってからカフェインを摂るようにしましょう。

また、しつこいようですが、コルチゾールは「朝にドバっと出て夜には落ち着く」というリズムが重要です。

ですのでカフェインを深い時間に摂取しないようにしましょう。午後2時頃までを目安にすると無難です。

 

睡眠の質を高める

コルチゾールの分泌のリズムを整えるためにも、体内時計をしっかりと作ることが大切です。

睡眠の習慣を見直して体のエンジンがきちんと起動するようにしましょう 。

昼の習慣↓

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寝る前にビタミン C を摂取する

副腎はビタミン C をエネルギー源として活動しています血中のビタミン C のうち80%が副腎で使われるとも言われています。

また、副腎が寝ている間に栄養を吸収するので、夜寝る前にビタミン C を摂取することによって副腎のエネルギーをチャージすることができます

 

ただし、気をつけてほしいのがサプリメントしてビタミンCを摂取しても意味がないということです。

それどころか、ビタミンCのサプリメントは白内障にかかるリスクを高めたり、虫歯になりやすくなったりというデメリットが指摘されています。

サプリメントではなく、食事から摂るようにしましょう。夕食やデザートにビタミンCが多い食材を意識的に食べるといいです。

 

【今日のクエスト】副腎疲労を改善し、体の「バグ」を取り除きましょう。

1.腸内環境を整える

  • 糖質過多・悪質な脂肪を控える

2.毒を排除する

  • 肝臓に負担をかける毒を排除する
  • 解毒作用が高い食べ物を食べる
  • 水分をしっかり摂る
  • サウナに入る

3.副腎を元気にする

  • コルチゾール生成の燃料であるビタミンB群
  • コレステロールは悪者ではない!良質な脂肪を取る
  • 朝のコーヒーの習慣を見直す
  • 睡眠の質を高める
  • 寝る前にビタミン C を摂取する

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