この記事はこんな方にオススメ
- 他人の行動を変えたい
- 変えるべきと分かってはいるがなかなか変えられない自分の行動を変えたい
今回は、妥当性の原理を活用することによって行動を変えやすくなるぜ~というお話です。
他人のためを考えさせる「妥当性の原理」
ある行動が他人にとってどのような影響を及ぼすかという点を考えさせるだけでも行動を変えることができます。
根拠となる研究
ペンシルバニア大学の組織心理学者アダム・グラントとデヴィッド・ホフマンが行った研究を見てみましょう。
実験の介入
医師や看護師等に手洗いを推奨するための張り紙をした。その際二つのパターンの策で比較した
- 「手洗いはあなたを病気から守ります」という張り紙をする
- 「手洗いは患者を病気から守ります」という張り紙をする
実験の結果
2の張り紙をした場合、それまでよりも手洗いをする頻度が10%アップ・石鹸を使う量が45%アップした
実験の考察
「自分の行動が他人にどう影響するか?」と考えるのが効果的な理由としては、人間は社会的な動物だからだと考えられます。「自分勝手な行動で他人に迷惑をかけてはいけない」というのは本能的に考えていることなのでしょう。
【今日のクエスト】妥当性の原理を活用しよう
ステップ1:自分が変えたい行動もしくは誰かに変えさせたい行動をピックアップする
例:
- 部下の時刻をやめさせたい
- 子供に勉強に取り組ませたい
- 食生活を改善したい
- 働き方を変えて残業を減らしたい
ステップ2:自分のためではなく他人に及ぼす影響を考える
食生活を改善したい
→×自分が体調を崩してしまうかもしれない?いやいや多少は問題ないだろう
→◎自分がもしも良くなったら家族に迷惑をかけるかもしれない
働き方を変えて残業を減らしたい
→×自分は残業するのは苦ではないから大丈夫。
→◎自分が残業すると周りも帰りにくい雰囲気を与えてしまうかも。「メリハリをつけて働く」という風潮を促進できない
【獲得経験値】
☑️変えたい(変えさせたい)行動をピックアップした
☑️その行動が他人に及ぼす影響を考えた
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