この記事はこんな方にオススメ
- 知らず知らずに無駄遣いしている
- 自分が必要とする以上に、セット買いや年契約をしてしまいがち
今回は、お金を使うときにはお得っぽく見える選択肢に注意した方がいいぜ~というお話です。
人は「お得っぽい選択肢」に飛びつきがち
デューク大学の行動経済学者のダン・アリエリーの研究によると、人間はお得っぽい選択肢に影響されがちだぜ~という結果が出ています。
根拠となる研究
被験者の大学生たちにある雑誌の定期購読の広告を見てもらう。
パターン1
- Web 版では59ドル
- 印刷版と Web 版のセットは125ドル
大学生100人にどちらを選ぶかアンケートを取ったところ、
- Web 版の購入は68人
- 印刷版と Web 版のセットは32人
という結果になった。(Web版の方が人気だった!)
パターン2
- Web 版では59ドル
- 印刷版で125ドル
- 印刷版と Web 版のセットは125ドル
この3つの選択肢でアンケートをとったところ、
- Web 版が16人
- 印刷版125ドルは0人
- 印刷版と Web 版のセットが84人
となった。(明らかに損な2の選択肢が加わると、お得っぽく見えるセットが人気になった!)
実験の考察
この研究のポイントは、パターン1ではWeb版の方が人気だったにも関わらず、明らかに損な選択肢が加わったパターン2ではお得に見えるセットの方が人気になったという点です。
つまり、「印刷版だけでも印刷版と Web 版のセットでも同じ値段ならセットを買った方が得だ!」というふうに考えてしまったわけです。
買うときには「他の選択肢に影響されてないか?」と自問する
なんとなくお得に見えるに騙されてしまうケースは日常の中にもちらほら存在しています。例えば…
月契約で1000円のサブスクが年契約で1万円で使える。
→実際には見たいドラマは1か月で見てしまえるのに意味もなく1年契約してしまう
700円の商品Bを買わせるためにあえて項かな1000円の商品Cを横に並べて売る
商品A500円
商品B700円
商品C1000円
→実際には商品Bで700円は相場と比べると高いのに、「Cと比べれば安い!」と考えてBを買ってしまう
【今日のクエスト】おとりを疑う
僕たちが何かものを買う時には 他の選択肢に影響されてないかと疑ってかかるべきなのです。
例えば、選択肢が三つある時には一つ一つの選択肢について「他の選択肢がなかったとしたらこれを買うか?」と考えてみるのが良いでしょう。
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