「秩序通りにやらないと気がすまない…」
「ちょっとしたことにこだわる自分を変えたい」
そんな完璧主義で悩んでいる方はかなり多いです。
完璧主義は勉強法やノート術などに異様にこだわってしまい、逆に非効率になることもしばしばです。
では、完璧主義をやめる科学的なメソッドはあるのでしょうか?
諸悪の根元「認知的閉鎖欲求」とは?
完璧主義の人を言い換えると、認知的閉鎖欲求が高い人です。
心理学者のダニエル・ウェブスターと、アリー・クルグランスキーは、認知的閉鎖欲求が高い人の特徴として、「あいまいさを嫌う」「頑固」「秩序を好む」などをあげました。
まさに完璧主義者の特徴です。
今回は認知的閉鎖欲求をおさえ、曖昧に対する耐性を高めるメソッドを紹介します。
完璧主義脱出!曖昧さ耐性を高めるには?
1.矛盾ノートをつける
完璧主義の人は、「白か黒か」という二分思考をしがちです。
ですから、日頃から矛盾を受け入れる訓練をしましょう。僕がおすすめするの矛盾ノートをつけることです。
矛盾ノートの手順
- まず、自分を表す3つの性格を書き出してみる
- それに反する事例を書き出してみる
例えば、僕なら「内向的」「几帳面」「協調性がない」などが挙げられます。
この3つの性格と矛盾するエピソードを書き出してみます。
- 内向的だけど、最近はコミュ力のトレーニングをして、人と話すのが楽しくなってきた
- 几帳面だけど、部屋は汚い
- 協調性はないけど、店員さんにはお礼を言う
こんな風に書き出してみると、自分がいつも一貫性をもって行動しているわけではないと実感できます。
結果、「曖昧でもいいや」という適当思考になってくるわけです。
ノートに書き出すという行為自体にも、ストレスを解消してくれたり、自分を見つめ直すことができる効果があります。(ジャーナリング)
完璧思考になったときは、モヤモヤを紙に書き出してみてください。「こんなことで悩んでいたのか」と思えるはずです。
2.小説を読む
トロント大学の研究では、小説を読むことで認知的閉鎖欲求が低くなると報告されています。
「架空の人物や物語を描いている小説を読むことで、柔軟な思考が身に付いたのではないか」とのこと。
確かに架空の物語によって、「そんなのあり!?」と自分の世界が広がる感覚は何となくわかりますね。
小説なら実用書のように、「早く読もう」とか「内容を覚えよう」といったことを考えずに済むので、完璧主義の人でも始めやすいでしょう。
3.無茶振りの習慣をつける
即興で行動することで、秩序思考から解放され、曖昧さ耐性が上がると言われています。
即興でなにかをやるときには、外側前頭全皮質(意識的な思考を担う部位)の働きが弱まり、内側前頭全皮質が活性化されるようです。
確かに、急いでいるときは、なりふり構わず取り組みます。
例えば、テスト勉強はバッチリだと思っていたら、前日に勉強し忘れていた分野が見つかったりしたら、完璧すぎるノート術とかいうハウツーは忘れて、死に物狂いでやりますよね。
ですから、1日に1回自分への無茶振りをしたり、突発的に行動したりする習慣をつけてみましょう。
「散歩に行きたいな」と思ったら、ふらーっとどこかに歩きに行く、など簡単なものでOKです。
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