今回はゲームの心理学について解説します。
友だちになりたいなら一緒にゲームをしよう!
同じ場所でゲームをすることによって絆を強くすることができると言われています。
ゲームにそんな効果があるのは、シンクロ現象のおかげです。ゲームをすると表情やリアクションなどが徐々にシンクロしてきます。
動きがシンクロすることで生物的なつながりを感じ、絆が強くなるというわけです。
シンガポールで行われた実験でもゲームの効果が実証されています。
老人と若者が一緒にWii Sportsのボウリングをするという実験です。
一緒にゲームをプレイした結果、お互いのことを友人だととらえるようになり、お互いの世代への偏見や意識が変わったそうです。
老人と若者の間すら埋めてくれるのですから、同世代の子との距離を詰めるのなんて簡単だと思いませんか?
友だちをつくりたいときは、流行っているゲームを調べて、こっそりインストールしてみましょう。
僕もスマホを買ってもらってゲームをするようになってから、クラスの陽キャたちとも絡めるようになった思い出があります。
そう考えるとゲームの力はやっぱりすごいっすなー。
飽きちゃったらどうするの?
ゲームってブームがあるからみんなが飽きちゃったらどうするの?
心配性なあなたはそう感じることでしょう。
しかし、ゲームのブームが去れば、人間関係もリセットされるかというと、そうではありません。
ゲームはあくまで心を通わせるためであり、人間関係の基盤をつくるためです。
最初はただのゲーム仲間で十分です。ゲームの話題から個人的な話をするようになり、本当の友だちに発展していくものです。
そうすればもうゲームに頼る必要はありませんよね。
自閉症の子供とのコミュニケーションにも使える!?
自閉症のお子さんがいるという親御さんにも一緒にゲームをすることをすすめます。
研究ではゲームをすることによって親子の連帯感を強める効果が実証されているそうです。
また、自閉症の子にとっては協調性を育むいい機会となります。「ありがとう!楽しかった!お友だちにもそうやって教えてあげてね」と声をかけましょう。
親子関係で高度なコミュニケーションが発達
ゲームは親子で会話を増やすための共通の話題にもなります。
親子でのコミュニケーションは、自閉症の子が苦手とする高度なコミュニケーションの能力を高めてくれます。
東北大学の研究グループの調査。
- 5歳から18歳の約250人の子供を対象に親子での過ごし方の調査と、 MRIでの脳スキャンを行った
- その後、3年の期間を空けて再び MRI を用いてスキャンを行った
- 結果、親子で過ごす時間が長いほど「右上側頭回」の機能が優れていた
上側頭回は文脈や言葉を理解する上で重要な部分です。相手の視線を読んだり、皮肉を理解したりなど比較的高度なコミュニケーションの領域です。
ぜひ、子供とおしゃべりする時間を意識的に増やしてみてください。
【今日のクエスト】子供にゲームを教えてもらおう
【子どもの獲得経験値】
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