人を惹き付ける話し方「SPICE」

調和力
この記事はこんな方にオススメ
  • 読書で得た知識を人のために役立てたい
  • ブログ・SNS・セミナー…などの知識を発信する知的コンテンツを作りたい
  • 読書などで得た知識を誰かに説明しても、「知識マウントうざい」で終わってしまう

今回は、自分の知識を魅力的に伝えるためには人の心をつかむ話し方を参考にするといいぜ~というお話です。

 

人を動かす話し方の5つのポイントとは?

自分が重要だと思う知識であっても、他人がメリットを見出さなければただの知識マウントで終わってしまいます。
SNS・ブログ・プレゼン・セミナー…など知的コンテンツを発信したいという人は、魅力的に伝える話し方のポイントを押さえておく必要があります。

 

そこで、人に魅力的に知識を伝えるための「SPICE」というテクニックを使ってみましょう。SPICEとは、社会的影響の研究の専門家であり、オックスフォード大学の心理学者であるケビン・ダットン博士がまとめた人を惹き付ける話し方のガイドラインです。

「SPICE」の5つのポイント
  1. Simplify(単純化):
  2. Perceived-self-interest(私的利益感):
  3. Incongruity(意外性):
  4. Confidence(自信):
  5. Empathy(共感):

 

さっそく具体的に見ていきましょう。

単純化→一言で表す

まずは自分が持ってる知識を、より明確に相手に伝えるために単純化しましょう。

例:「脳には神経可塑性と言って新たなことを学んだ時に脳の構造を作り替え新しいシナプスを生む作用がある」

一言でメッセージを伝える

「ボケたくなければ学び続けろ!」

 

例:印象派の画家は、それまで良しとされていた滑らかなタッチや正確なデッサンなどとは逆行し、あえて筆のタッチを残したり、自然の瞬時性などを大事にして色彩分割法と言った方法を使っていたり…

一言でメッセージを伝える

「『印象派』とは、それまでの常識をぶち壊した画家だ!」

 

私的利益感→どんな人の利益になるか?と考える

「この知識を誰かの利益になるように説明することができないか?」と考えてみましょう。自分の知り合いや友達などを思い浮かべてみるといいです。

 

例:食心理学の研究によると、りんごをひとかけら食べるだけで、その後買い物に行った時健康的な食品をチョイスする確率が高まったという研究がある

この知識は誰にメリットがあるだろうか?

→そういえば、前に知り合いがダイエットしたいけどスーパーに行くとジャンキーなものを買ってしまうと悩んでいたな

 

意外性→好奇心をそそる演出

人間は意外性のある情報に好奇心をそそられます。

 

例:筋肉を動かすことによって、「マイオカイン」という成分が出るマイオカインの1種に「エリシン」という成分があり、これは脳由来神経栄養因子という物質を出し認知機能を高める働きもある。

意外性を演出する言い方

→「筋トレは体のためだけじゃなくて脳のためにもなるんだよ!」

 

自信→情報を綿密に調べる

4つ目のテクニックは、自分の知識を自信を持って語ることです。

 

自信を持って語ることに上で重要なのは、情報を綿密に調べることです。

まずは情報の出典を示しましょう。例えば、「この研究によると…」「あるデータによると…」という話し方は説得力があり、話し手の自信を演出することができます。

 

また、自分の知識への疑問点の解消も重要です。なぜなら、「ここを突っ込まれると答えられないかもな…」という知識の穴があるままにしておくと、自信を持って人に話すことなどできないからです。

 

そこで、意地悪な友人を思い浮かべて、「あの人なら何と指摘するだろう」と想像してみましょう。すると、自分の知識の弱い部分を補強する発想が出てきます。「ここが分かっていないな」と把握できたら、インターネットで調べたり関連書籍で調べたりして補強するといいでしょう。

 

共感→どんな悩みを解決できるだろう?

最後の要素は「共感」です。

相手が共感してくれるような内容だと、説明している内容も印象に残すことができます。「この知識はどんな悩みを持っている人への解決策となるだろう?」と考えてみるのです。

 

また、普段から人の話に耳を傾け、悩みやニーズなどを把握しておくと、それが自分自身の知的生産ライフにも生きてくるでしょう。

例:アフリカのジャングルに住む「バカ族」という民族は、共同養育が当たり前となっている。例えば、自分の子供じゃなくてもお乳をあげたり、ご飯をつくってあげたり、寝床で寝かしてくれたりする。小さな子どもも自分より小さな赤ちゃんの世話をする。

この知識はどんな悩みを持っている人の解決策となるだろう?

→最近は、子どもに関心がない人が増えている。公共の場でも赤ん坊が泣いたり子供が騒いだりする人に寛容な心を持てない人が増えている。そういった背景で、子供の面倒を見てもらうのが心苦しいと思っている親に対しては救いとなる知識となるのではないか?

 

【今日のクエスト】ブログで発信しよう

ステップ1:自分が発信したい知識をピックアップ

例:「人を動かすためにはSPICEを意識した話し方をすればいい!」という内容をブログで発信する場合

 

ステップ2:SPICEを満たせるように5つの質問を投げ掛ける

  1. 単純化:一言でメッセージを伝えるには?
  2. 私的利得感:この知識で誰のメリットがあるだろうか
  3. 意外性:意外性を演出する言い方はできないか?
  4. 自信:この知識の根拠は何か?意地悪な人なら自分の知識のどこを指摘するだろう?
  5. 共感:この知識はどんな悩みを持っている人の解決策となるだろう?

常に5つのポイントをクリアする必要はありませんが、なるべく多く自分の解説のなかに組み込むように工夫をするといいでしょう。

 

例:「人を動かすためにはSPICEを意識した話し方をすればいい!」

→単純化→人を惹き付ける話し方をするには「SPICE」を意識しよう

→私的利益感→SPICEを使えば魅力的な話し方ができ、人を動かしてコンテンツを買ってもらうことができる

→共感→プレゼンなどで一生懸命話しているのに聞いてもらえないと困っている人向け

 

ステップ3:コンテンツとして発信する

要素を満たした上で、文章化していきましょう。

例:「プレゼンなどで一生懸命話しているのに聞いてもらえない」「自分が話し出すとつまらなそうにされる…」と悩んでいませんか?(共感)

人を惹き付ける話し方をしたいなら、「SPICE」を意識してみましょう(単純化)。SPICEとは、オックスフォード大学の心理学者であるケビン・ダットン博士がまとめたテクニックです。(自信)

SPICEを使えば魅力的な話し方ができ、人を動かしてコンテンツを買ってもらうことができるができるでしょう!(私的利益感)

 
【獲得経験値】

コメント