畏敬の念によって時間認識が豊かになった
毎日時間が足りないと感じる人は多いです。しかし、実際には時間があるかどうかにかかわらず「時間が無い!」と焦りばかりが募る人も多く見られます。結局は時間に対しての認識はその人の感じ方によるということです。
だからと言って諦める必要はありません。毎日ちょっとした感情を取り入れることによって時間の認識を豊かにすることができます。
ちょっとした感情とは、ずばり「畏敬の念」です。
「畏敬の念」とは、自分よりも大きいものや偉大なものに対して謙虚な気持ちにさせられる感情のことです。
例えば、滝やグランドキャニオンといった自然の風景を見たときや、壮大な芸術作品をみたときには言葉にできない感動を覚えますよね。それが畏敬の念を感じているときです。
実際に、2012年のスタンフォード大学による研究では、「畏敬の念」によって時間の感覚が増えたと示されています。
例えば、自然の脅威の動画などを見ることによって引き出された畏敬の念により、次のような変化が得られたことが示されています。
- 自分の目標のために使える時間が増えたように感じた
- 焦る気持ちが減った
- 他者を手助けするために使う意欲が高まった
- 人生に対する満足度が高まった
- 物質的な製品よりも経験を強く好むようになった
また、媒介分析によると、これらの変化は畏敬の念を感じることによって主観的な時間感覚に変化が生じるからだと分析されています。
考察
つまり、畏敬の念を感じることによって、時間が増えたように感じ心に余裕ができたということです。
理由としては、畏怖の感情を感じる時には、時間を普段とは異なるものとして経験するからだと考えられています。というのも、畏怖は人間の注意力を今この瞬間に展開している現象だけに注目させるからです。現在の瞬間だけに注目することで、時間の認識が普段よりもスローになるからだと考えられます。実際に、心が大きく動いている時には1秒をそれよりも長く感じることがありますよね。
【本日の行い】畏敬の念を感じる習慣を取り入れて時間間隔を豊かに使用
ステップ1:YouTubeで感動の動画を視聴しよう
例:
- アスリートが革新的な記録を打ち立てる動画
- 動物の出産の動画
- 火山が噴火しているところ
- 水の水滴がスローモーションで落ちているところ
- 銀河系の映像
- 恐竜が闊歩する映像
↑グランドキャニオンの動画。これが自然物なのか~すごいな~って感じですね。
↑「銀河系 映像」で検索してみた宇宙の動画。YouTubeチャンネル「るな」さんより。自分たちが住んでいる地球でさえこんなにちっぽけなのか~と思ってしまいますね。
↑「水滴 映像」で検索してみた水滴の動画。YouTubeチャンネル「nac Image Technology」さんより。自然はこんなにも緻密な動きなのか~と実感します。
↑「恐竜 映像」で検索した恐竜の動画。筆者の個人的な趣味も入っていますが、恐竜の動画も紹介しておきます。
どの動画も数十秒から数分で見られる動画なので、サクッと主張してみてください。ただし無駄なネットサーフィンには注意が必要です。
ステップ2:自分が過去に経験したことや目撃した畏敬の念に関連することを文章に書く
1分から2分かけて自分が過去に経験した壮大な経験や大きく心が動いた経験について書いてみましょう。
思い浮かばない場合は、ステップ1で紹介した動画を見た感想でも構いません。感想を添えてSNSで動画をシェアするのもいいでしょう。
コメント