今回はいつまでもアイデアや知識を実践せずに腐らせてしまう方に向けて、強制的に知識を血肉に変えるノート術をご紹介します。
知識やアイデアの実践とは?
知識やアイデアは実践しなければ意味がありません。
皆さんは勉強熱心ですから、読書ノートを書き留めたりアイデアを書き留めたりしているかもしれません。しかし、皆さんのノートを見てみるとまだ自分が実践していないようなアイデアもたくさん埋もれているのではないでしょうか。
早く行動に移さないと素敵なアイデアはどんどん埋もれてしまいます。綺麗にノートにまとめるだけでは意味がないのです。ノートが増えるとどのノートに書いたのか分からなくなり、いつしか忘れ去られて腐ってしまいます。
例えば「いつも使っているこのノートアプリのここが不便だよな」と思い、「自分でアプリを作ってみよう」と思い付いたとしましょう。しかし大抵の人はそこまでしかやりません。「どうせプログラミングのスキルがないから無理だ」「時間がないからできない」と諦めてしまいます。
知識やアイデアや腐らせないためには速やかな実践が必要なのです。
ノート1冊主義で強制的に行動できる
アイデアを即行動に移すための習慣として僕が実践しているのがノート1冊主義です。
使うもの
- 紙のノート:主に「アイデア」を書き留める
- スマホのメモアプリ:主に「知識」をメモする。
「知識」はノートではなくデジタルのマインドマップアプリの方にメモしていきます。(知識は音読して音声で入力した方が早いからです)。対して「アイデア」は紙のノートに書き込んでいき、ノートがいっぱいになったらどんどん新しいノートに変えていきます。
ステップ1.知識をデジタルに残す
例えば、僕の場合だったらマインドマップの方に以下のように「知識」を残します。
効率的に記憶に残すためには分散学習をいう勉強法が効果的。分散学習とは最初に学習したときから時間を空けて復習をする学習法。最適な復習のタイミングは1日から2日後・7日後・16日後・35日後・62日後である。
ステップ2.知識からアイデアを練る
ここからが楽しいところ。知識で遊ぶ時間です。この知識からアイデアを生み出します。
この知識から気づいたことは?この知識を必要としているのは誰だろう?他の知識と組み合わせたらどんな記事が書けるだろう?類似の情報はないか?
→学生が効率的に勉強したいときに便利な情報だ。でも最適な復習タイミングを合わせるのは大変だなぁ。自動的に復習する時間を教えてくれるノートアプリとかを作ったらいいんじゃないか?「分散学習ノート」と名付けよう。
こんな感じで妄想を広げていきます。しかしここで終わったら、本当にただの妄想となってしまいます。せっかくよさげなアイデアが出てきたのですから、形にする努力をしてみましょう。
ステップ3.アイデアを形にする
「分散学習ノート」のアプリを創るにはどうしたらいいかな?
→プログラミングについてちょっとだけ学んでみよう。プログラミングの詳しい友人にやり方を聞いてみよう。紙の上でアプリの動きを書いてみよう
こんな感じでアイデアを少しだけでも着手していきます。いきなり完璧に仕上げようとするのではなく、ちょっとでも手をつけることが重要です。プロジェクトとして動き出してしまえば「いつかやろう」と覚えておく必要がなくなりますから、頭の余計なメモリを使わなくてすみます。逆にいつも頭がゴチャゴチャしている人は準備段階のアイデアが多すぎるのです。
アイデアは考えるだけではなく処理していく必要があるのです。
ノートは「いっぱいになったら捨てる!」というつもりで。
アイデアノートは保存用にはしません。1冊分書ききったら捨てるぐらいのつもりで使います。
残しておいてもどうせどのノートに何が書いてあるか忘れてしまっているので意味がないからです。
また、「ノートが終わったらさっさと捨てる」というルールを作っておくことで、「捨てる前に書いてあるアイデアに着手しないと!」という強制力になるのです。
30ページぐらいのノートでも使い切るには2週間から1ヶ月はかかると思います。使い切るまでの間は何度も見直しましょう。アイデアは見直したり追記したりすることが大事です。なぜなら、日を置いてアイデアを見直してみることで新しい視点から発想を得ることができるからです。
さて、ノート術をまとめておきましょう。
- インプット:知識を得る・気付きを得る(「知識ノート」に)
- アイデアを練る:「その知識は誰にとって価値があるのか?」「どんなサービスをつくったら面白そうか?」「その知識で遊ぶには?」「その知識にキャッチコピーをつけるには?」(「アイデアノート」に)
- 熟成:日を置いてアイデアを見直す
- アウトプット:ブログなどのコンテンツに残す。実際にサービスを創る。
どうしても実践が追い付かないアイデアはさらに知識ノートに移して熟成
どうしても実践ができないアイデアに関しては知識ノートに書き写しておきましょう。
例えば「こんなサービスを作りたいけど今の自分はもうちょっと勉強しないと無理だ」という場合などです。
「書き写すのが面倒」というのなら、そのアイデアにはあまり価値がないのかもしれません。思いきってその場で捨てましょう。
【今日のクエスト】ノート1冊主義を参考にしてみよう
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