完全アナログでもしっかり管理できる「アナログノート術」

探究力
この記事はこんな方にオススメ
  • デジタル断食に取り組む間、デジタルに頼らないノート術を実践したい
  • アプリもいいけど手書きのノートの方が勉強しやすく感じる
  • 学校でも使えるノート術を知りたい
  • アナログでも復習をうまく管理する方法を知りたい

 

今回は、完全にアナログでノートを取るための手書きノートテクニックについて徹底解説していきます。説明の便宜上、今回のノート術を「アナログノート術」と名づけたいと思います。

 

アナログノートの取り方

まずはテキストを読んでノートを作る手順を押さえていきましょう。手順は以下の通り。

  1. ノートの左側のページにまとめる
  2. ノートに加筆・整理する
  3. まとめたページの裏側にクイズを作成する
  4. 答えとなるノートのページにクイズに対応する番号を振る

 

ステップ0:クイズページとノートページで管理する

アナログノート術では、クイズページとノートページの2種類で管理を行っていきます。

  1. クイズページ:ノートに書いた内容を見ずに思い出すためのクイズを羅列するページ
  2. ノートページ:テキストの内容をまとめる普通のノートのページ

ノートの見開き右ページ側にクイズページを作ります。↓

クイズページにはノートの左1/4ぐらいに線を引いておきましょう。↓


そして、ページをめくってクイズページのすぐ裏側からをノートページとします。

 

ステップ1:ノートの左側のページにまとめる

ノートの左側、つまりノートページの方を使っていきます。まず、テキストを呼んでノートページにノートをまとめていきます。

例えば、ここでは統計学の変数の分類について簡単にノートを取っています↓

「変数」とは調査の項目のこと

「個体」とは調査された個々の対象のことで、賃貸マンションのデータなどがある

…といったように自分がやりやすい形でノートにまとめていきましょう。ノートのまとめ方のテクニックは記事の最後に関連として張っておきますので、そちらもご覧下さい。

ノートをまとめる時には1ページに納めようとしなくてOKです。2ページ、3ページとなる場合には次のノートにまとめていきましょう。

 

ステップ2:まとめたページの裏側にクイズを作成する

ノートをまとめたらクイズページに戻りましょう。クイズページでは、作ったノートの内容を問うクイズを作っていきます。↓

例えば、ここ↑では、
1.賃貸マンションなどの調査された対象のことを?
2.1において「変数」はどのようなものがある?

といったクイズを作成しました。

クイズにはそれぞれ数字を振っておいて、答えを確かめる際に分かりやすくしておくといいです。↓

 

答えとなるノートのページにクイズに対応する番号を振る

クイズページを作成したらノートページに戻って、クイズに対応する箇所に数字を振っておきましょう。↓

例えば、クイズ1の正解は「個体」なのでノートページの個体の部分に1の数字を振っておきます。目立つように赤色などのペンを使うのがおすすめです。クイズ2の正解は「家賃、間取り、大きさなど」なのでノートページの該当箇所に2の数字を振っておきます。
 
 

ステップ4:日付を管理する付箋を張っておく

最後にクイズページを作った見開きの左側に付箋を貼っておきましょう。↓

↓日付を書いておくと分かりやすい。

 

これは後に行う分散学習を実践するために楽に管理するためです。ちなみに付箋は7色用意して、曜日ごとに割り振っておくといいです。僕は以下のような色で管理しています。

  1. 月曜:紫
  2. 火曜:オレンジ
  3. 水曜:青
  4. 木曜:緑
  5. 金曜:黄
  6. 土曜:
  7. 日曜:赤

↑100均に売っていた7色の付箋。ずっと張っておくものなので、破れにくいプラスチック製がおすすめ。

例えば、今日が7月27日の木曜日ならば7月27と書いてページに貼っておきます。これでノートの準備は終わりです。

 

 

復習は「分散学習」を意識しよう

次にノートを復習するときの手順についてです。

復習の手順
  1. 復習は付箋の色で管理しよう
  2. まずは付箋をたどって昨日のノートを探す
  3. その日の最初からノートをめくっていき、右側のクイズだけを見て答えを考える
  4. 左側のノートのページをめくって、思い浮かべた答えが正しいかどうか答え合わせをする
  5. 昨日が終わったら、それ以前の日付を探す

 

ステップ0:復習は付箋の色で管理しよう

ノートを復習する流れです復習は基本的に分散学習に基づいて実践していきます。「分散学習」というのは、定期的に間隔をあけて復習を実践することです。理想的な復習の感覚には色々と説がありますが、分かりやすく1日後・1週間後・1ヶ月後と復習していきたいと思います。

復習のサイクル
  1. 今日の日付から1日前(1つ前の色)
  2. 今日の日付から1週間前(今日の色と同じ色)
  3. 今日の日付から1ヶ月前(今日の色と同じ色)
  4. 今日の日付から6ヶ月前(今日の色と同じ色)

例えば、今日が7月27日の木曜日(緑色)だとすると、

  1. まず、7月26日の水曜日の分を復習します(青色の付箋)
  2. 次に、今日から1週間前の7月20日分(緑色の付箋)
  3. さらに、今日から1ヶ月前の6月27日分(緑色の付箋)

という流れで復習を実践していきます。↓

例外的に1日前の分だけは1つ前の曜日の色をやります。それ以前は今日の曜日の色と同じ色の付箋だけを追っていけばいいので直感的に分かりやすいでしょう。

 

なお、復習のサイクルは自分の記憶の定着度合いなどに応じて、サイクルを変えてみてもOKです。例えば、3回目の復習を1ヶ月後ではほとんど記憶できていなかったので、3週間後にする、とか。ちなみに、理想的な復習のサイクルはギリギリ覚えていて少し考えたら想起できるぐらいです。

 

おやすみデーはリフレッシュもあり

ちなみに、もしも勉強しない「おやすみデー」をもうけたい場合も簡単です。

たとえば、「日曜日はノートを書くことも復習することもしない」と決めておき、ノートに手をつけない日にするといいでしょう。日曜日のノートを書かなければ、日曜日分の復習は生じません。代わりに、月曜日に土曜日の分の復習をすれば辻褄が合います。こうすれば復習が遅れることはありません。

 

 

 

では、次から復習の具体的な手順について紹介します。

ステップ1:その日の最初からノートをめくっていき、右側のクイズだけを見て答えを考える

まずはクイズのページだけを見て、ノートの内容を思い出します。こうすることで、ノートを眺めるだけでなく、思い出そうと頭をしっかり使うことができます。

 

ステップ2:左側のノートのページをめくって、思い浮かべた答えが正しいかどうか答え合わせをする

ノートのページをめくって答え合わせをしましょう。答えが分かった部分は、クイズページの仕切りの左側にチェックを入れていきます。↓

このチェックは「勉強したぞ!」という印になります。なお、分からなかったところは、後ほどもう一度クイズして復習しましょう。何度もつまずくとモチベーションにも関わるのでヒントを書き込んでおくのがおすすめです。↓

「ヒントなしでやるべきだ!」とこだわらず、楽しくいきましょう~

 

ステップ3:チェックがつかなかったページに戻って再復習をする

チェックがつかなかったページを探して、再度クイズに挑戦しましょう。チェックが入れば、その日分の復習は終わりとなります。

 

ステップ4:昨日が終わったら、それ以前の日付を探す

ステップ0で押さえた復習サイクルに基づいて、1週間前・1か月前…と復習を進めていきましょう。

復習を積み重ねていくとこのチェックの部分がだんだんと増えていくので達成感を味わうことができるでしょう。実際のページはこんな感じです。

チェックが増えていくとなかなか気持ちいいですよ。何度もページをめくったり、加筆したりして使い込むと、手に馴染む感覚があります。紙のノートならではの感覚ですね。

 

使うツールを紹介

この手書きノートの分散学習を実践するためには、ルーズリーフを活用するのがおすすめです。というのも基本的には時系列で並べていくのですが、復習が終わったところからノートを分ける方がコンパクトに実践することができるからです。

 

キングジムリングノートテフレーヌB5黒9855TTEクロ
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↑僕が使っているのがこちらのリングノートのB5サイズ。B5サイズが持ち運びには便利で、書けるスペースもそこそこ広いのでちょうどいい感じです。このノートはリングの部分が上下にしかないので、書くときに手が当たらず書きやすいです。

 

だいたい80ページから100ページぐらいは入れることができるので、1週間前のノートまではこのノートで管理するという形をとっています。

 

 

マルマンルーズリーフバインダーB5ダブロック26穴グレーF69R-11
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↑1ヶ月前やその前を管理するバインダーは大容量入るものがおすすめです。多少書き足しにくくはなりますが、基本的には復習してチェックを入れるだけなので問題ないでしょう。大容量のバインダーがずらっと並び自分の知識を管理できるのは壮観です。

大容量で安いコスパが高いものを買うのもよし。1ヶ月ごとのご褒美として少し高いのしっかりしたものを買うのもよし。

 

【今日のクエスト】アナログノート術を実践しよう

【獲得経験値】

 

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↑アナログでノートをとりつつ、デジタルで管理する二刀流のノート術を紹介しています。今回紹介したような付箋での復習の管理が面倒ならこちらを実践するといいでしょう。

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あああかかかささ

 

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