- 進路のことなど重要なことを決めたい
- やりたいことがたくさんあって絞れない!
今回は、何かを決める時には選択肢を絞ることから始めるといいぜ~というお話です。
決断の際にはまず選択肢を絞ること
何かを決めたい時には まずは選択肢を減らすことが大切です。
実際、コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガーたちの研究では ジャムがたくさんあると購入してくれる人は逆に減ってしまうぜ~という結果が示されています。
実験の介入
ジャムを店頭で販売した。その際、お客さんには試食をしてもらった
- ある日は試食用として6種類のジャムを提供
- 別の日には試食用として24種類のジャムを提供
実験の結果
- 6種類のジャムを提供をした時よりも24種類のジャムを提供した時の方がより人は集まってきたが…
- 24種類試食に出した時には試食した人の3%が購入
- 6種類試食してもらった時には試食した人の30%が購入
実験の考察
ジャムをたくさん食に出せば多くの人に見てもらえますが、実際に購入してくれる人の割合は減ってしまうようです。
理由としては、選択肢が多すぎることによって決断するのが面倒くさくなってしまうからだと考えられます。
つまり、僕たちが人生において何か決断する時にも、選択肢が多すぎると「結局行動できない」という結果になってしまうのです。シーナ・アイエンガー教授は「人間は1日に70回以上の決断をしている」という風にも言っています。この研究の内容は意思決定のテクニックとして覚えておいて損はないでしょう。
【今日のクエスト】2×2のフレームワークで決断の練習をしよう
決断の練習として選択肢を減らす訓練をしてみましょう。「2×2のフレーム」を使った決断のテクニックを紹介します。
↑このように決断したいことを4つのエリアに分類して、選択肢を絞るテクニックです。
ステップ1:紙を2枚用意しよう
適当な大きさの紙を用意しましょう。いつも使っているノートでも構いません。2枚ではなく表裏を使ってもいいです。
ステップ2:1枚の紙には2本の線を入れて、4分割しよう
ステップ3:決断するテーマを決めよう
例えば…
- 今日のお昼ご飯は何を食べようか
- 机の前に立った時に何を始めようか
- 何のプロジェクトに取り組もうか
- どの友達と一緒に過ごそうか
- 進路選択でどの学校に進もうか
…などなど今悩んでいることを練習テーマにしてみましょう。しょうもないテーマでも練習と思って!
ステップ4:アイデアを出そう
まずはまっさらな紙の方に選択肢をガンガン広げていきます。今回は例として「今年は何のプロジェクトに取り組もうか?」というテーマをとりあげます。だったら…
- 英語を勉強したい
- プログラミングを勉強したい
- イラストも描けるようになりたい
- ブログも続けていきたい
- スポーツも身につけたい
…といった具合に箇条書きにしていきましょう。
ステップ5:2つのスケールを決めよう
4分割された方の紙を用意してください。選択肢が多い状態では雑然としているため、整理するための2つのスケールを決めます。
スケールは好きに決めてもらって結構です。今回は2つのスケールとして 「難易度」と「汎用性」という二つのスケールを用意しました。
- 難易度:そのスキルを身につけるのが大変か
- 汎用性:そのスキルを身につけることによってできることがどれぐらいあるか
ステップ5:出したアイデアを4分割に振り分けていく
↑こんなイメージで出したアイデアを4つの部屋に振り分けていきます。
例えば、「プログラミングを身につければ色んなアプリを作れるようになるから汎用性は高そうだ。しかし、コードを覚えるだけではなく エラーやバグが出た時にチェックする必要もあるから習得する時間はかかりそう。」という風に考えれば汎用性は高いものの難易度も高い右上エリアに。
「英語は中学校高校通して得意だったし 、単語を覚えることから始めることができるので難易度はそこまで高くないな。 論文を読むときや プログラミングのコードを理解するときにも活用できるから 他のプロジェクトも関わってくるし、汎用性は高い」と考えれば難易度は低く、 汎用性は高い右下のスペースに位置することになります。
ステップ6:決断しよう
2つのスケールで整理すると最初は多かった選択肢を絞ることができます。例えば、「汎用性が高く 難易度はそんなに高くないものから選びたいな」と思った場合には、右下のスペースからチョイスしていけばいいわけです。
【獲得経験値】
☑️2×2のフレームを使ってみた
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