- 教科書の方を読んで理解したつもりになっても、実際の問題が解けない
- 教科書を読んでもどこが大事なのかが分からない
- 数学や物理などの理系科目の理解に特に苦戦している
今回は、問題集を挟みながら教科書を読んでいった方がいいぜ~というお話です。
「試験が先、教科書が後」の方が効率的に学べる!
事前学習とは、自分が未知の内容について先にテストを行う学習法のことです。
例えば、あなたが期末試験の模範解答を、何かの手違いで学期の最初に手に入れてしまったとしましょう。すると学期を通して、授業の中でその模範回答の中に出てくるキーワードに耳が反応するはずです。そうすればより効率的に学習することができるでしょう。
もちろん、実際には模範解答を先に手にいれるのは不正行為になります。しかし、これと似たようなことはできるのです。
- 期末試験の予想問題を解く
- 上の学年の人に前の年に出題された期末テストの回答を見せてもらう
- 模試を解く
…といったアクションです。「模擬試験は教科書を読んでからやるものだ」という固定概念がありますが、実際には逆の方が効率的なのです。
先にテストを受けて0点を取って、「なるほど、こういうことが聞かれるんだな」とざっくり把握しておくだけでも授業の受け方に変化が出ます。
実際に、認知心理学の世界でも「検索にあえて失敗することで学習が促進される」と言われています。
「検索」というのは情報を思い出すことです。平たく言えば、「知識がないテストの答えを推測して、できなかった体験をすると、『悔しい!覚えたい!』という気持ちになるよね」という話です。
テストで問われるポイントが分かる
事前学習が効果的な理由は、やはり実際に問題になる箇所が把握できる点です。
というのも、教科書に書いてあることがすべて重要とは限らないからです。
例えば、数学や統計学といった分野では教科書には公式の証明や、用語などが中心に解説されています。
しかし、実際に試験で問われてくるのは、その公式を使って問題を解くことができるかです。言ってしまえば、公式の証明がよく分かっていなくても、公式を当てはめてしまえば基本的な問題は解けてしまいます。
具体的なケースをもとに内容を理解できる
もちろん、応用的な問題になれば、教科書の内容を深く理解しておく必要性も生まれるでしょう。
しかし、内容を理解するにしても教科書だけで理解しようとするより実際の問題を見た方が分かりやすいのです。
例えば、文字や数式だけで書かれている教科書に、「2標本の母平均の差を求める問題では、~~という式が当てはめられる」と書いてあるのを一生懸命覚えようとするのは大変でしょう。
対して、以下のような実際のケースを取り扱った問題は理解しやすいです。
ですので、実践的な問題を先に見ておき、「こんな感じの問題が出るんだ~」と知っておく方が効率的です。
【今日のクエスト】ちょっと教科書→問題集→また教科書
ステップ1:問題集を探そう
自分が勉強している分野について「過去問」「問題集」といったキーワードで問題集を探してみましょう。その際、分野別に問題がまとまっているものがおすすめ。
例:
- 統計学なら→統計検定の公式問題集
- 英検なら→英検の過去問題集
ステップ2:まず教科書を50%理解しよう
例:よく分からんけど、母平均の差を求める問題では、こんな数式を使うんだな~
ステップ3:問題集を開いて答えを予測しよう
教科書を読んでピンと来ない部分は、問題集の方を確認して、「なるほど、こういう場面で使うのか」と把握しましょう。
攻略ポイント:例題や章末問題を活用しよう
手頃な問題集がゲットできない場合もあるでしょう。また、過去問や模試の場合、出題分野がごちゃ混ぜなので、自分が今勉強している分野はどの問題だろう?と探すのが難しいです。
そんなときには、教科書の例題や章末問題に取り組んでみましょう。
ステップ4:行動のトリガーを作る
→問題集もしくは教科書の例題や練習問題、章末問題に取り組んでイメージをつかむ
コメント