- ブレインストーミングをやってみたけどメンバーが萎縮して議論が盛り上がらない
- 一人でも独創的なアイデアを出す方法を知りたい
以前の記事では、実はブレインストーミングは非効率的で一人ずつアイデアを考えてから後で合体させるという方法の方が効率的だぜ~というお話をしました。
今回は、各々でアイデアを練るための具体的な手法として「Google式クレイジー8」を紹介します。
Google式クレイジー8で最速でアイデアを出す
Google 式クレイジー8とは、個人で1つのアイデアを 1分間という短い時間で合計8個のアイデアを考える手法です。
クレイジー8は Google にかつて勤務しており、 MIT やハーバードビジネススクール のゲスト講師であるデザイナーのジェイク・ナップによって考案されました。
クレイジー8のやり方は以下の通りです。
- ステップ1:テーマに関係する情報を各々リサーチ 3分でプレゼンする
- ステップ2 :ステップ1で集めた情報や資料を参考にしながら 個人個人でアイデアを出す
- ステップ3:出てきたアイデアを匿名で評価しあう
クレイジー8の最も特徴な点は、やはりステップ2の個人個人でアイデアを考えるという工程です。「誰かの前で発言しないといけない」というプレッシャーがないので、面白いアイデアを出すことができます。
ステップ1からより具体的に解説しましょう。
※なお、この手法はチームメンバーで実践する時を想定していますが、今回はこのクレイジー8を一人で実践する実践案を考えてみました。
※今回は「便利なメモ帳やノートのアイデアを考える」という具体例を出していきます。
ステップ1:テーマに関係する情報をリサーチする
まずは、便利なメモ帳やノートを開発する上で使えそうな知識や情報を集めていきましょう。調べ方は何でもOKです。
- インターネットで「メモ帳 不便な点」「メモ帳 種類」などと調べる
- メモ術関連の書籍を探す
- 効果的なメモに関する学術的な研究を参照する
- 普段自分がつけている気づきのメモを参考にする
使えそうな情報は とりあえず箇条書きで書き出しておきましょう。
・大きいサイズは書きやすいがポケットに入らないので不便
・メモ張にはノート式・リング式・付箋式などいくつかの種類がある
・最近は特殊なペンとノートで書くことでアプリ内からでも内容を閲覧
や検索できるノートがある
・コーネル式ノートやロジカルノートなどすでにフォーマットがあるノートも売られている
↓イメージはこんな感じ
ステップ2でアイデアを創出する過程に入るので集めた中で特に使えそうな情報は印をつけておいてもいいです↓
ステップ2: インターバルタイマーを設定し 1つあたり1分で計8個のアイデアを出す
インターバルタイマーを設定し 1回あたり1分間のサイクルを8回繰り返されるように設定しましょう。インターバルタイマーのおすすめはコチラ↓
次に 、A 4サイズぐらいの大きめの紙を用意して 8つのマスができるように折ります。
インターバルタイマーをスタートさせ、1つのマスに1分間でアイデアを考えていきます。
・暗くてもうメモできるように特殊なペンと紙で暗闇でも文字が光って見えるメモ帳
・ 行動力を上げるために、書いた内容がどんどん頭から消えていくメモアプリ
・効率的に復習ができるように復習するべきタイミングで特定のページが光るノート
…といったアイデアを考えてみました。 ここでは論理的な考え方に縛られず自由な発想をするのが大事です。
↓実際にやったやつ
ステップ3:アイデアを批評する
ステップ2で自由に広げたアイデアを、次は具体的に形にしていくステップです。
・「暗闇でも書けるメモ帳」は使う場所が限られるが、夜寝ている間に思いついたアイデアを 書き残す という付加価値を付ければ確かに売れるかもしれない。スマホとは違ってブルーライトの影響を受けずに掛けるというところも強調せねば
中には「アイデア自体は面白いんだけど、実現させるにはもう一工夫いるな」 というものもあります。そのもう一工夫を考えるためにもう一度クレイジー8を回すというのもいいでしょう。
また、チームでクレイジー8をする場合このステップ3の行程は、メンバーで 作ったアイデアをお互いに批評しあうことができるので複数の視点からアイデアをブラッシュアップすることができます。 一人でそれをするのは少し難しいですが工夫のしようはあります。
- 日を置いて頭がリセットされてからもう一度考えてみる
- 「自分の友達だったらどう考えるだろうか」「小さい子供だったらどう考えるだろうか」と他人の視点を取り入れてみる
このような工夫をすることで効力を再現することができるかもしれません。
まとめ
チームでやる場合
- メンバーそれぞれがアイデアのテーマに関する情報をリサーチし、3分間ずつプレゼンする。必要ならメモをとる
- プレゼンされた情報をもとに個人個人でアイデアを書き出す。1分に1つのペースで8つ出す
- 考えたアイデアを匿名で回し、チームメンバーで評価しあう
個人でやる場合
- 自分でアイデアのテーマに関する情報をリサーチし、使えそうな情報を箇条書きにしておく
- リサーチした情報をもとにアイデアを書き出す。1分に1つのペースで8つ出す
- 考えたアイデアを論理的に評価する
以上がGoogle式クレイジー8の具体的な実践になります。スピーディーにアイデアをポンポン出していくのが楽しいのでよかったらやってみてください。
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