- 大学などでパソコンでノートを取っているが内容の覚えが悪い
- 単語や専門用語などをしっかり覚えたい
- 数字や記号などを書く分野の勉強をしたい
今回は、言葉を覚える時には手書きの方が覚えやすいぜ~というお話です。
タイピングよりも手書きの方が記憶テストの成績がアップ!
大学生になれば、講義で手書きのノートよりもパソコンでノートを取る人が多いでしょう。大学以前でも、最近はiPadなどが支給されてデジタルで勉強する機会が増えているかもしれません。
しかし、実際には用語を覚える時にはやはり手書きの方が記憶しやすいそうです。
実際、2008年に発表されたポールサバティエ大学のマリーケ・ロングキャンプらによる研究では、手書きの方が新しい言葉を覚えやすいという結果が示されています。
介入
被験者に週に1時間、3週間にわたって10個の見たことがない文字を学習してもらう。その際、被験者を2つのグループに分けて介入を実施。
- 手で書いて覚えるグループ
- タイプライターで文字を入力して覚えるグループ
毎回の学習の直後・1週間後・3週間後・5週間後に、覚えてもらった文字の記憶テストを行う
結果
- 手で書いたグループ1の方が、タイプライターで書いたグループ2よりも記憶テストの成果が良かった
- また、fMRIで脳の活動を調べた結果、手書きのグループ1の被験者の方が、ブローカ領域や下頭頂小葉などの領域が活性化していた
考察
「下頭頂小葉」とは、体の感覚や視覚・聴覚などの刺激を情報として集めて、空間の認識や物体の識別などに関わっている領域です。なお、記憶の働きにも関与しています。
今の学習法に手書きの要素を「取り入れる」工夫をしよう
勉強は手書きの方がいとは言っても、無理に紙100%の学習スタイルをとる必要はないと思います。というのも、ノートを取る段階では好みの問題や学習スタイルにもよるからです。
例えば、「デジタルの学習アプリを使った方が復習が手軽にできるからアプリを使いたい」という人はそれでも構いません。なぜなら、インプット時に多少記憶しにくいとしても、アプリによって復習の機会を増やせるなら長期的に見ればデジタルの方が有利とも言えるからです。
確かに、バスの中などで単語帳やノートを取り出すよりも、アプリを開いてさっと学習できた方が楽でしょう。
そこでオススメは、紙のノートをデジタルのアプリで撮影して復習を管理する方法です。
【今日のクエスト】紙とデジタルの二刀流ノート術を実践しよう
紙に書いたノートをデジタルアプリ「AnkiDroid」で撮影して、復習を管理するのがオススメです。簡単にやり方を説明しておきます。
- 紙でノートをとる
- AnkiDroidのアプリを開いて、新規カードの追加をする
- カードの裏側にノートの写真を撮影する
- カードの表側にノートの内容を問うクイズを作成する
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。↓
【獲得経験値】
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↑暗記アプリを使うときにフリック入力の代わりに音声入力をすると効率がいいぜ~というお話をしています。手書きもフリック入力も気が進まない人はやってみるといいでしょう。
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