- 読書をするときに蛍光ペンをうまく使って今必要な情報を最速で血肉にすることができる
- 知識欲に従って情報を取捨選択することができるようになり、サクサクと読書が進む
- マーカーを使い分けるテクニックを駆使して、「全部が大事に思えてテキストを塗りつぶす人」にならずに済む
- 実際の書籍で解説!マーカーの引き方が具体的に分かる
「2回読み+マーカー使い分け」
マーカーは情報を「捨てる」ために引く
そもそも付箋や蛍光ペンなどのマーカーを使う目的は何でしょうか。それは雑多な情報の中から自分に必要なものをピックアップするために目立たせることです。言い換えれば、マーカーをつけるところ以外の情報を捨てるためにつけています。
重要なのは、自分の知識欲が今一番何を求めているかに注目することです。重要だと思っても、今すぐに使わない知識なら今はマーカーを引かないという決断も重要です。なぜなら、重要ではないと判断したからといってその知識が消えてしまうわけではないからです。必要な時にまたその本を開いて、その時に重要だと思えばマーカーを引けばいいだけのことです。
本を読む時には教科書を読むときのようにすべてを読んですべてを覚えるという考え方は捨てましょう。「面白い!」「今すぐ役立つ!」と判断した知識以外は捨てるぐらいのイメージでいいのです。
目的を持って読めば「捨てる」基準が明確になる
同じ本であっても読む目的が違えばその本から得るべき情報が違います。読む目的をしっかり定めることによって、マーカーをつけるべき部分とつけなくてよい部分を判断できるようになります。例えば、「科学的な適職」という本を読んでいくとします。
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 発売日:2019-12-13 |
科学的な適職は、職務満足度を高める研究をもとに最適な職場の選び方を解説している本です。ただぼんやりと読んでいくとすべてが重要な情報のように思えてきます。しかし、しっかりと読む目的を定めることによってマーカーをつけるときの取捨選択をすることができるのです。例えば、「自分の就活に役立つ知識やアイデアが欲しい」という目的を決めていれば、就活に直接役に立ちそうな知識だけを厳選する意識を持つことができます。
例:
→マーカーをつける?それともつけない?
△目的を持たずに読む場合:なんか重要なことっぽいから蛍光ペンを引いておこう…。
◯目的として「自分の就活に役立つ知識やアイデアが欲しい」と決めている場合:就活に直接使える知識ではないから、「へぇー」と読み流しておこう
生真面目な人の場合、下手をすると最初の章からノートにまとめ始めたりしてしまいます。もちろん本の内容をすべて覚えたいのなら構いませんが、何を優先するかを決めておいた方がより効率的に読むことができるでしょう。
「2回読み+マーカーの使い分け」でテキスト塗りつぶしを防ぐ
蛍光ペンを使う上で重要なのは、テキストを読み返しながらマーカーをつける場所を限定して行くことです。具体的には以下の流れで学習してみましょう。
- 1回目の読解では、鉛筆や細い蛍光ペンなどでマーカーをつける
- 2回目の読解では、1度目にマーカーを付けた箇所を参照しながら、特に重要だと思う特に箇所を厳選して、太い蛍光ペンでマーカーをつける
このようにマーカーを使い分けることによって、その文章全体を把握しつつ、重要なところを見極めることができます。逆に、最初から太いマーカーでガッツリとマーキングしない方がいいです。なぜなら、全体を把握しないうちにマーカーをつけてしまうと、すべてが重要に思えてテキストを塗りつぶす羽目になってしまうからです。
実際に、2014年のカバナント大学の研究によると、マーカーを付けながら文章を読み、その文章を読みなおす学習をすることによって内容理解が深まることが知られています。
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