クラスで人気者になりたい
将来いい仕事に就きたい。幸せな友だち関係や恋愛関係を持ちたい
今回は科学的に人気者になる方法を解説します。
学生の頃の人気は将来の就職率や昇給、人間関係にも関わるので必見です。
人気者の2つのタイプ
アメリカの心理学者でノースカロライナ大学チャペルヒル校のミッチ・プリンスタイン教授の人気者の研究によると、 人気者には二つの種類があると言われています。
- 性格による人気:性格など内面的な側面に基づいた人気
- ステータスによる人気:学校での成績やスポーツ、見た目などの社会的な評価や名声に基づいた人気
この内望ましい人気の得方は性格による人気です。
ステータスによる人気者は、ときにはルールを破ったり、人をからかったりすることで自分の力を誇示します。周りの人間はそういった反社会的な行動を「かっこいい」と評価するので人気が集まります。
しかしステータスによる人気が得られるのは学生の頃だけです。
ステータスの人気を追求しすぎると、将来アルコール依存や薬物中毒、うつ病、社会的孤立などの健康リスクが増大することが分かっています。また、満足のいく恋愛や友人を得る確率も下がっていきます。
一方、学生時代に性格による人気を得た人は就職率や昇給率が高いことが分かっています。友人や恋人とも長期的な関係を築くことができます。
ですから人気者を目指すのなら性格による人気者になりましょう。
ペンシルバニア州立大学で明らかになった好かれる人の6つの条件
さて、ここまでは「見た目とか力ではなく性格による人気を得るのが大事だよ~」という話でした。
では、具体的にどんな性格の人が人気を集めるのでしょうか?
ありがたいことにペンシルバニア州立大学の研究で好かれる人の6つの条件が明らかになっています。人に好かれる6つの条件とは以下のとおりです。
- 適応力が高い
- 賢すぎない程度に賢い
- 気分が安定している
- 最後まできちんと話をする
- 人に話させる機会をつくる
- 創造力を発揮して問題解決できる
1つずつ軽く見ていきましょう。
適応力が高い
「適応力が高い」とはうまくその場その場の状況に適応することができるということです。
「絶対こうに決まっている」と決めつけたり、頭がかたい人は周りから好かれないのです。
賢すぎない程度に賢い
「賢い」と思わせる人は周りに好かれやすいです。
賢いに人には憧れも抱きますし、周りに頼ってもらえるからだと思います。
ポイントは「賢すぎない」というところです。僕が考えるに「周りに嫉妬されない程度に賢い」というところが大事なのだと思います。
例えば、まったく努力していないように見えるのにいつも成績がいい人だったら好かれるより妬まれる方が多くなってしまいます。
嫉妬をかわす秘訣は努力を隠さないこと
では周りから嫉妬をかわすためにはどうしたらいいでしょうか?
嫉妬という感情は、2つの要素で生まれます。
- 類似性:自分と似ているか
- 獲得可能性:自分も同じものを得られる可能性
嫉妬が生まれるのは類似性と獲得可能性がどちらも高いときです。
つまり、自分と似ている人が自分も獲得できそうなものを相手だけが獲得したとき嫉妬を抱くのです。
例えば、「成績がいい友だちに対して嫉妬する」のは無理もありません。
同じ学校の生徒という点で自分と似ていますし、同じ授業を受けているはずですから自分だっていい成績をとれる可能性はあります。
逆に、同じように頭がいい人でもテレビで活躍しているインテリ系タレントに嫉妬することは少ないでしょう。
「難関大学を出ている人だからそもそも次元が違う」と思って諦めるからです。(類似性も獲得可能性も低い)
嫉妬をかわすためには「類似性」と「獲得可能性」のどちらかを下げることです。
同じ環境にいる場合、類似性を下げるのは難しいでしょう。だとしたら獲得可能性を下げるしかありません。
獲得可能性を下げるには、「自分はめちゃめちゃ努力しているだけですよ」とアピールすることです。
すると「この人はこんなに努力しているんだ。だとしたら対して努力していない私が敵わないのも当然だな」と嫉妬心を抑えてもらえます。
頭がよすぎて周りから妬まれるという方は、ぜひ自分の努力をアピールしましょう。
気分が安定している
性格による人気者になるためには、「一緒にいて安心できる存在」を目指すといいです。
気分が不安定ですぐに怒ったり、落ち込むことが多いと、振り回されてばかりで居心地が悪いです。
安定したメンタルを持つためには相手の価値観を広い心で受け入れることが大事です。
例えば、友だちが待ち合わせに遅刻してきたとしましょう。友だちは謝ってくれたのですが、あなたからは反省しているように見えずイライラしてしまいました。
ですが「時間を守ることを大切にするか」というのも絶対的なルールではなく、個人の価値観の問題です。
日本人は時間に厳しいですが、時間にルーズで公共の乗り物が時間通りに来ないことが日常茶飯事な国だってあります。
「時間やルールを守って他人に迷惑をかけないようにしたい」というのはその人の価値観です。他人に押しつける必要はありません。「自分は時間を守るけど、他人が多少遅れてくるのは別に許すよ」というスタンスだと素敵ですよね。
「遅刻すると他人の自由な時間を奪うことになってしまうから社会人として良くないんじゃないか?」という意見もありますが、「今の時代はスマホがあれば仕事だって趣味だってできるんだし、近くのカフェに入って暇潰しすることもできる」と考えれば問題ないはずです。
「普通こうする」という常識に縛られず寛容になれる人は、「適応力が高い」とも判断されるので一石二鳥です。
逆に、友だち関係に社会の常識や個人の価値観を持ち込むと、「頭が堅い人なんだなぁ」と思われてしまいます。
自分が言いたいことをうまく伝える
人から好かれる人は話し方にも特徴があります。自分の言いたいことをうまく伝え最後まできちんと話をするのです。
カリスマ性が高い人は言語化する能力が高いという研究もあります。
例えば友だちと「ハリー・ポッター」の話になったときにも「すごかった!」「感動した」と言うだけでは、「語彙力(笑)」と笑われてしまうでしょう。
「『僕が魔法使いなわけない。だって僕はただのハリーだよ』って言うシーンは、ハリーが自分はどこか普通と感じていながらも自分を卑下してるのが切ないね」というように上手く言語化できたらどうでしょう。
「そうそう!」「まさにそれが言いたかった」と友だちに共感してもらえれば、話も盛り上がるはずですよね。
人に話させる機会をつくる
人気者は話す能力だけでなく、聞く能力にも長けています。
ちなみにですが、僕自身は人にアドバイスを求められたとき、論理的なアドバイスと感情的な共感をどちらも行うようにしています。
例えば、「転職しようかどうか迷っている」という知り合いがいたとしましょう。
僕は自分が持っている知識を活用して「こうしたらいいんじゃないかな?」と論理立ててアドバイスをします。それで感謝されれば役に立ったということです。
しかし、アドバイスをしても「うーんでもなぁ」と納得しない場合も多いです。そのときはアドバイスをしてほしいというよりかは、「ただ話を聞いてほしい」ときなのです。
ですから、「それは違うよ」「こうすればいいじゃん」とアドバイスするのは封印です。
「そうだね」「分かる分かる」「それは君が悪いんじゃないと思う」と共感してあげる姿勢が大事です。
ですから、人と話すときには「アドバイスではなく共感」を意識してみましょう。
創造力を発揮して問題解決できる
人気者はアイデアが豊富で難しい課題も解決してくれます。
例えば、ゲームで強敵が倒せなくて苦戦しているとき、「こういう風にしたらどう?」とユニークな作戦を考案して一緒に攻略してくれる人は人気になれそうですよね。
「この人の頭のなかがどんな風になっているか知りたいな」と感じさせるような人はユニークで面白い人だと評価されやすいのです。
【今日のクエスト】人気者になる6つの能力をおさらいしよう
さて、人気者になる条件をおさらいしておきましょう。
- 適応力が高い
- 賢すぎない程度に賢い
- 気分が安定している
- 最後まできちんと話をする
- 人に話させる機会をつくる
- 創造力を発揮して問題解決できる
【獲得経験値】
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