- スポーツを上達したい
- 楽器が弾けるようになりたい
- ダンスを覚えたい
今回は体や指の動きを効率的に覚えるには睡眠がとても重要、という話です。
反復練習は寝る直前にやるべし!
楽器を弾く際の運指練習、ダンスのステップ、バスケットボールのドリブルの練習…などは寝る直前にやることをオススメします。
なぜなら、眠っている間に脳が体の動きを覚えてくれるからです。
ブラウン大学の研究を見てみましょう。
- 被験者を集めて、ピアノの運指練習を行ってもらう。その際、被験者を2つに分ける
- ①運指練習をしてからすぐに睡眠をとってもらった
- ②運指練習をしてしばらく時間が経ってから睡眠をとってもらった
- 結果、①のグループのほうが上達が早かったとのこと。脳画像を見てみると運動野のパターン化した動きを調整する領域が活性化していた
睡眠の直前に練習をするとその動きを効率的に覚えられるのです。
なぜなら、睡眠中には直前に行った動きを脳のなかで再現してくれるからです。動きの復習はノンレム睡眠のなかの特に低周波な徐波睡眠という段階で活発になります。
「(スポーツ)+室内」で検索
寝る前にスポーツをするのはちょっと大変です。寝る前にわざわざ外に出るのは面倒ですし、激しく体を動かすと睡眠の質を下げることにもなります。
そこでオススメするのが室内でスポーツの練習ができるグッズを買うことです。
例えばバスケットボールなら室内でドリブルの練習ができる「エアドリブル」というグッズがあるみたい。トランポリンみたいな台になっていてボールが跳ね返ってくるみたいですね。大きな音もしないし、床を傷つける心配もありません。
他のスポーツでも工夫すればいろいろできると思います。室内でできるグッズを探してみてはいかがでしょうか?
楽器の練習も指運びの練習だけなら音を出さずに夜中でもできます。
寝る前は反復練習のゴールデンタイムと思って活用してください。
単純な反復練習では効率が悪い!?
スポーツや楽器、デッサンなどの世界ではとにかく同じ練習を繰り返すことが大事!というのが常識です。
しかし、同じ練習を同じように繰り返すよりも少し感覚を変えて繰り返すほうが効率的だということが分かっています。
ある研究では、思考や感覚、感情表現などを変えて練習を繰り返したほうが上達度が早いと言われています。例えば、野球でバッティングの練習をするのであれば同じバットでやるよりも、別のバットに定期的に持ち替えた方が効率的です。
インターリービングという練習法になります。インターリービングとは反復練習の内容を分散させることです。例えば、数学の問題に取り組むとしましょう。従来の反復練習であれば同じ分野の問題を理解できるまで繰り返すことと思います。微分の分野ならずっと微分を繰り返すといった感じです。
インターリービングでは練習の内容を分散させます。例えば、「微分→積分→二次関数→虚数…→微分に戻る」といった感じです。インターリービングを行うと普通に同じ分野を繰り返すよりも難易度は高くなります。
なぜなら、一つの分野の知識が定着しない内に次の分野をインプットしなければいけないからです。しかし、知識が定着しきらないうちというのがポイントです。覚えているか覚えていないかのギリギリのラインがベストな復習タイミングだからです。
微分を繰り返すだけなら覚えていることを繰り返すだけになり、効果的な復習の効果は望めません。微分が定着しきらないうちに次の分野にいけば、次に微分を復習するときに「なんとか思い出せる」というベストなタイミングで復習できます。
スポーツや楽器など技術の習得をする際もインターリービングがオススメです。単純に反復練習するのではなく、バットを別のものに持ち替えてみたりしてみましょう。
するとひとつのバットの感覚が掴みきれないうちに、次の感覚がインプットされます。すると次にもう一度同じバットを握ったときになんとか感覚を思い出せる」というベストなタイミングで復習することができます。
ある研究では、楽器を練習する場合弾き方や表現方法を変えてみた方が、変えないで反復練習した場合よりも、上達度が高まり飽きずに練習できたそうです。
これに習って感覚を少しずつ変えながら、反復練習をしていきましょう。
- 楽器の場合→弾き方や表現方法を変えてみる
- テニスの場合→グリップを変えながら
- バスケットの場合→ボールを変えながら
- デッサンの場合→手元を見ずに描く・鏡越しに手元を見ながら描く・モチーフを覚えてから見ずに描く、などを繰り返す
【今日のクエスト】寝る前にドリブルフェイントのイメージトレーニング!
【獲得経験値】
コメント