この記事はこんな方にオススメ
- 高齢者への対応に手を焼いている
- 物忘れや認知症の症状が出始めて、自分が失敗したことを認めなくなった
- 簡単なことでもできなかったり忘れたりしてしまうため、目が離せずガミガミと言ってしまう
「年寄り扱いしないこと」が自尊心を高める
高齢者に対応する時には本人に任せると危なっかしいと思えてきますよね。しかし、何でもやってあげて高齢者の決定権を尊重しないでいると、高齢者の幸福度を大きく損ねてしまうみたいです。
実際に、老人ホームの研究では決定権を与えることが高齢者の幸福の鍵となると示されています。
The effects of choice and enhanced personal responsibility for the aged: a field experiment in an institutional setting - PubMed
A field experiment was conducted to assess the effects of enhanced personal responsibility and choice on a group of nursing home residents. It was expected that...
例えば以下のような介入で高齢者の自立度が上がったとされています。
- 部屋のレイアウトをスタッフがやってあげるのではなく、「部屋のレイアウトをどんな風にしたいか?」とスタッフが聞いて入居者の人が自分で選ぶ
- スタッフが植物に水をやってあげるのではなく、「どんな植物を置きたいか?」と聞いて選ばせて、自分で水をあげる
ちょっとしたことでも自分の力でやらせてあげることが重要です。なぜなら、失敗してしまったり不完全であったりしても、「自分で何かをすることができる!」という感覚が幸福度を高めてくれるからです。
【今日のクエスト】年寄り扱いで禁止していることを「どうやったらできるか」考えてみよう
- 皿洗いなどを任せて皿を割られるのが怖い→大きな事故につながらない程度のものなら目をつぶってやらせてみる
- 「出歩かせるのは怖い」と考えて外出を制限している→休日に同伴して外を歩かせてあげる
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