- 人生のネガティブな経験も糧にしていきたい
- 自分をゲームや物語の登場人物のように捉え、楽しみながら人生で成長していきたい
- 自分の人生に没頭したい
「英雄の旅」の7つの要素に当てはめるだけで脳機能まで高まる!?
自分の人生を英雄の物語に当てはめてみることで人生の意義が深まるようです。
2023年のノースカロライナ大学チャペルヒル校などによる研究では、物語の7つの段階を使って自分の人生を物語化することで、人生の意義が高まったと示されています。
介入
古くから物語のテンプレートとして活用されている「英雄の旅」をもとに物語の要素を抽出。
ジョーゼフ・キャンベルの17段階や、クリストファー・ボグラーの12段階などを研究者が独自に圧縮してエッセンスを抽出。以下の7つの要素に絞り込んだ。
- 主人公
- 状況変化
- 探求
- 仲間
- 挑戦
- 個人の変化
- 遺産

「ジョーゼフ・キャンベル」は、アメリカの神話学者で「英雄の旅」を提唱した人物です。英雄の旅とはあらゆる物語は共通の段階が存在しているという考え方です。キャンベルの考え方では、物語は17の段階で出来ていると主張されています。
「クリストファー・ボグラー」はハリウッドでも活躍するストーリーコンサルタントで、キャンベルの17段階を12段階に絞って活用しています。まぁようするに、今回の研究では偉い人たちが考えた物語の法則をさらにぎゅぎゅっとまとめて7段階の要素を抽出したわけです。
実験1
絞り込んだ7つの要素をもとに「英雄の旅スケール」という21項目のテストを作成し、被験者に受けてもらった。

研究者らが独自に作った「英雄の旅スケール」とは、被験者のそれぞれの人生に物語の要素がどれだけ入っているかを判断するためのものです。
結果
自分の人生に物語の要素が多く含まれている人ほど以下の傾向が見られた
- 人生に意味を見出しており、自分が良い人生を送っていると感じる
- うつ病の症状が低い
- 自分の人生に対する満足度が高い
- 人生で起こった出来事を自分にとって意義深いこととして捉える能力が高かった
実験2
自分の人生を英雄の物語として捉え直せるような介入を試みた。具体的には、被験者たちに自分の人生を捉え直すきっかけとなる質問を問いかけた

例えば、「あなたが現在の自分になるまでの旅の起点となった経験はありますか」といった質問がされました。被験者が人生の中で重要な出来事を振り返り、物語として捉えられるように促したのです。
結果
- 幸福度が以前よりも高くなった
- 仕事や生活などで困難に直面したとき、以前よりも効果的に乗り越えられるようになった
- コンピューターの画面上の一件ランダムに見える文字列を認識する課題では、よりうまく課題をこなせるようになった
考察
理由としては、自分の人生を意義あるものとして捉え直すことができるからです。
例えば、人生の困難な出来事に対して考えてみましょう。普通だったらネガティブな記憶として残ってしまいます。ですが、英雄の物語として捉え直すことで、今の自分を作っている物語の一部だと前向きに捉えられるのです。
また、英雄の物語として捉え直すことで脳機能まで高くなっていることも注目ポイントです。理由としては、より前向きな気持ちになることで自分の人生に対する好奇心が湧いてくるからでしょう。自分の人生を「やりたくない仕事を我慢してやる作業」だと思っている状態から、「困難に立ち向かう英雄の旅」だと捉えられるようになれば、自分の人生にもっと没頭できるのも不思議ではないでしょう。
【今日のクエスト】物語の7つの要素を参考に自分の人生を物語にしてみよう
ステップ1:英雄の旅の7つの要素を確認しよう
- 主人公:
- 状況変化:
- 探求:
- 仲間:
- 挑戦:
- 個人の変化:
- 遺産:
ステップ2:自分の人生を当てはめてみよう
例:筆者のケース
- 主人公:筆者。勉強は授業を聴くだけでも理解できていて試験も何となくこなしていた
- 状況変化:しかし、高校に入ってから勉強が難しくなり勉強の方法が本格的にわからなくなってくる
- 探求:勉強のやり方を模索する。例えば、教科書に引いたら文字が隠れるマーカーを使ったり、ノートをすべてイラストで描いて覚えようとしてみたり、東大生のノート術の本を買って読んだり、きれいなノートまとめをしてみたり…。いろいろな勉強は試すが、完璧を目指すあまりなかなか成果が出なかった
- 仲間:そんなとき、学習を科学的に解説している認知心理学の本に出会う。
- 挑戦:思い出す練習の重要さに気づき、ノートをきれいにまとめることよりもノートに書いたことを思い出す作業に時間を割くようにしてみる。積極的にデジタルツールも取り入れて、学習法をシンプルにする
- 個人の変化:有名人や東大生が紹介している方法が必ずしも正しいとは限らず、科学的根拠に基づいた万人に効果が出る方法を探すことが大事なのだと気づいた
- 遺産:科学的根拠に基づく学習法やライフハックを解説・実践しているライターとなった
主人公
まずは自分を物語の主人公して仕立て上げましょう。「どんな日常を過ごしているか」「どんな問題を抱えているか」などを考えてみるといいです。
状況変化
自分がどんな問題に直面したかを描写しましょう。例えば、悩みにぶち当たった、挫折を経験した…などです。
探求
問題を解決するためにもがいている様子を描写しましょう。自分なりに試行錯誤して上手くいったり、上手くいかなかったりした経験を思い出してみてください。
仲間
自分が問題に取り組む上で起こった新しい出会いを描写しましょう。例えば、一緒に取り組んでくれた友達、声をかけてくれた家族や恋人などです。人との出会いがなければ、筆者の例のように本との出会いでもいいですし、誰かからの言葉などでもいいです。
挑戦
試行錯誤や仲間との出会いによって得た新しい視点をもとに別の角度から問題に取り組んでいる様子を描写しましょう。例えば、仲間の一言からひらめきを得て思わぬ解決策を得たなどです。
個人の変化
問題に取り組む上で自分のなかに生じた価値観の変化を描写しましょう。今の自分が大事にしている価値観がどのように生まれたのかを考えてみるといいです。
遺産
結果として、今の自分がどうなっているかを描写しましょう。ここまで物語を紡いでいく過程を通して、自分にどんな強みがあって、どんなことを使命にするべきなのかに気づく場合もあるので驚きますよ。
ステップ3:これからの自分がどうなっていきたいのかを決めよう
例:筆者のケース
自分のように根拠のない情報に振り回されて時間を無駄にする人が増えないように、科学的根拠に基づく知識と実践方法を紹介していきたい
【獲得経験値】

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