- 一人の時間を有益に使うことができない
- 孤独な時間を楽しめる人を尊敬する
- 1人は好きだけど、それは「人といると疲れるから」という後ろ向きな理由である
今回は、1人の時間が楽しめない人は自律性に注目するといいぜ~というお話です。
孤独を楽しめるのは「自律性」が高い人
「1人が好きな人」といえば、性格的に内向的な人をイメージするでしょう。
しかし、心理学で言う「外向性」の高さは孤独を楽しめるかどうかに関係していません。「自分は外向的で人好きだから1人の時間を楽しめるような人間ではない」と諦める必要はないのです。
真の一人好きは、自律傾向が高い人です。「自律傾向が高い人」は以下の特徴があります。
- 「自分は何が楽しくて、何をするとやりがいを感じるか」を把握している
- 「人生をどう進めていくべきか」と自分の内面に注目している
簡単に言うと、自分が人生でやりたいことがハッキリしている人と言えるでしょう。
実際に、ロチェスター大学の研究では1人が好きな人の方が自律性が高いとされています。
介入
被験者に性格テストを受けてもらった上で、15分間孤独な時間を過ごす介入を7日間行ってもらう。
その時の気分や思考をアンケートで調査した
結果
- 内向的な人が1人の時間を楽しめているわけではない
- 1人の時間を楽しめるのは自律性が高い人だった
- なお、1人の時間を求める理由にも、単に内向的な人と自律性が高い人で違いが見られた。単に内向的な人は、「他者から逃げたい」という動機が強い一方、自律性が高い人は「自分を高めたい」という前向きな動機が多かった
考察
理由としては、自分がやりたいことが明確に分かっていれば、一人の時間でもその目標に向かって頑張れるからだと思われます。
というのも、社会の中で生活していると、求められていることに応じ続ける受動的な生き方になりがちだからです。例えば、友達に誘われたからどこかへ行く・会社の人に誘われたから飲みに行く・周りが働いているから一緒に働く…といったことが当然になりますよね。
ですから、いざ「今日は一人で好きなことをしていいですよ」と放置されると、途方にくれてしまい、孤独感を感じてしまうのです。
ですので、今一度自分が人生において重要だと感じることを見つめ直してみるといいでしょう
ちなみに、僕は1人の時間を楽しめる方です。むしろ、大人数との時間の方が精神的に参ってしまい、一人の時間が必要となってしまいます。
そんな僕でも休みの日にやることがなくアニメ三昧してしまったり、逆にやることがありすぎて忙殺されてしまうと「時間を無駄にしてしまったな」と落ち込んでしまいます。
そうならないためにも、自分のやりたいことをハッキリさせておけば、時間の使い方も上手くなるでしょう。
【今日のクエスト】自分がやりがい・楽しさを感じるタスクを見極めよう
ステップ1:自分が行うプロジェクトを決める
「プロジェクト」と言っても、大袈裟なものである必要はありません。一人でじっくり取り組むことができるものなら何でもいいのです。
例:
- スキルを高めるために資格取得の勉強をしよう
- 自作の小説を書きたいので勉強して、作品を創ろう
- ポケットモンスターシリーズをすべて攻略したい
ステップ2:生活のなかで自由に使える時間をピックアップする
例:
- 休みの日に1人でいるとき
- 一人で部屋にいるとき
- 仕事が終わって1人のとき
ステップ3:プロジェクトに関わる活動を実践しよう
例:小説の勉強
- 休みの日に1人でリビングにいるとき→テレビを占領できるのでアニメを見てあらすじを記録する
- 部屋にいるとき→小説を読もう
- 仕事が終わって1人のとき→小説の執筆をしてみよう
【獲得経験値】
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↑こちらの記事では「1日再構成法」について解説しています。1日最構成法とは、勉強する・テレビを見る・読書する…といった一つ一つの行動について、達成感と快楽という2つの視点で分析していく方法です。「自分がどんなことに総合的な楽しさを感じるのか」を客観的に把握することができます。
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