後になって「あのときもっと楽しんでおけばよかった」と後悔をしたくない
昔の自分を懐古して「あのときに戻りたい」と思うことが多い
今回は「あのときの方が楽しかったなぁ」という後悔をしないための究極の心理メソッドをご紹介します。
それは「感謝」です。
「なんだ拍子抜け」とブラウザバックするのはちょっと待ってください(笑)「感謝の科学」の研究では感謝にメリットがあることが分かっています。
感謝の心で心身の健康が高まる
「人に感謝するようにしましょう」なんて言うと、綺麗事や怪しい自己啓発に聞こえてしまいます。
しかし、感謝には様々なメリットがあります。
「感謝の科学」に関して第一任者であるカリフォルニア大学デービス校のロバート・エモンズ教授らは、「感謝をする人ほど免疫力や痛みへの耐性が強く、血圧が低い。ポジティブで生きがいや喜びを感じやすく、幸福感も高い。親切で孤独になりにくい。」と報告しています。
つまり、身体的にも精神的にも社会的にもいいのです。
人間の幸せは常にズレている
人間は過去や未来の幸せを過剰に見積もります。
そこで「感謝」が効いてくるのです。今ある幸せに感謝することができないのはとてももったいないことなのです。
「未来はきっと幸福のはず」という楽観バイアス
人間は何の根拠もないのに、「今よりも未来の方が お金や時間的に充実しており、成長して成功している」と考えます。
これを「楽観バイアス」と言います。楽観バイアスは未来の幸せを大きく見積もる心理のことです。
楽観バイアスがあるからこそ「今頑張って未来につなげよう!」という努力もできるのは確かです。
しかし、未来にばかり気をとられて、今ある幸せを見逃すのはもったいないです。
「あのときはよかったな」というポリアンナ効果
人間は過去の幸せも大きく見積もる癖があります。
これはアメリカのチャールズ・オスグッドが唱えた「ポリアンナ効果」です。
過去の嫌な体験が薄められてそれを小さく見積もることによって、「あのときは良かった」と思うようになるのです。
学生だった頃は何とも思わなかったのに、社会に出てから「学生の頃が一番楽しかったなぁ」と思うのは代表的なポリアンナ効果の一例です。
もしかすると今現在何とも思っていないものも、未来の自分は「あのときはよかったな」と回想するときが来るかもしれません。
会社で立場が上になったら「新人の頃はよかったなぁ」と思うでしょうし、定年が近づいたら「バリバリ働いていた頃がよかったなぁ」と思うでしょうし、死ぬときになったら「定年してからのんびり暮らしていたときが幸せだったなぁ」と感じるものなのです。
つまり、人間は幸せを感じるタイミングがずれているとも言えます。それが人間の特性なのでしょうが、僕は「とてももったいない!」と思います。
「感謝」は未来の後悔を現在の幸福に変える
人間は後になってから「あのときは幸せだったな、もっと楽しんでおけばよかった」と後悔します。
未来の自分が今の自分を振り返ったときに後悔しないためには現状に感謝してめいっぱい楽しむことです。
感謝はいわば時間を超越するメソッドなのです。(笑)
未来に感じる後悔を現在の幸福に変えてくれます。
例えば、学生は「毎日学校に行って面倒くさいなあ」「人間関係面倒くさいな」と思うより、「いろんなことが勉強できてありがたい」「たくさん女の子がいて嬉しい!」と思う方が毎日幸せに暮らせるはずです。
感謝の心を忘れないための5つの習慣
感謝の心を忘れないために、エモンズ教授の著書で紹介されている5つのテクニックを活用してみましょう。
感謝日記をつける
夜寝る前や朝起きたとき感謝の日記をつけましょう。
感謝すべきことを三つあげる
感謝の日記をつけるときには、感謝すべきことを三つ具体的に思い出してみましょう。
また、そのときの感謝の気持ちを鮮明に思い出してみましょう。
今より悪かった時のことを思い出す
今より悪かった時のことを思い出すことによって、自分の今の状況に感謝の気持ちが芽生えやすくなります。
例えば、「昔は自分が書いたブログも全然読んでもらえなかったなぁ。それに比べると今は少ないけど読んでくれる人がいる。ありがたいことだなぁ」という感じ。
短期間好きなことを辞めてみる
自分の好きなことをあえて数日間から一週間ぐらいの間止めてみます。
いつも楽しんでいるものが急になくなってしまうので感謝の気持ちが芽生えるようになります。
視覚的なリマインダーを使う
自分の目に付くところに「人への感謝を忘れない」という決意を思い出させるアイテムを置いておきましょう。
例えば、習字で「感謝」と書いたものを部屋に飾っておくとか。(笑)
【今日のクエスト】寝る前に感謝の日記をつけてみよう
寝る前に今日感謝したことを3つ挙げて書き出してみましょう。
思いつかないときには今より悪かったときのことを思い出してみましょう。
【獲得経験値】
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